自立して生きていくと覚悟を決めた女性達は、多少の困難を乗り越えられるメンタルを持っています。
しかし、彼女達(シングルマザー)の覚悟を活かせる就職先は少ないです。
普通に考えてみても、「やるしかない」という人の方が、仕事での力は発揮されやすいわけですから、中途半端な気持ちで働いているパートタイマーよりもプラスな人材だと思うのです。
そういった視点からも、一定の条件を満たすシングルマザーにとって不動産営業は有望な選択肢の一つになるのではないかと思っています。
努力や覚悟が報われやすい業種ですし、収入もそれに比例して向上させることができる仕事だからです。
この記事では、シングルマザーが不動産営業になる条件と注意点についてご紹介したいと思います。
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ステップアップ転職
女性が子供を育てながら、一定の年収を得るのは大変な事ですよね。
少しでも労働条件の良い場所があれば、転職をしたいと考えている方もいると思います。
特に、子供が大きくなり、働ける時間が増えてくると、ステップアップによって年収を上げたいという気持ちも芽生えてくると思います。
いくつか条件はありますが、不動産営業は普通の仕事よりも効率よく稼ぐことができ、やり方次第では時間的にも余裕が持てます。
ですから、シングルマザーにとっては、夢のような仕事になる可能性があります。
実際に、シングルマザーとして活躍していた女性営業もいますので、この記事を読んで可能性を感じた人はトライしてみる価値があると思います。
口外できない好環境
売買の仲介営業は、会社の方針にもよりますが、かなり時間に融通の利く働き方が可能です。
業務時間中にちょっと自宅に戻っていても、契約さえとれていれば特に問題無いという社風を持つ会社も結構あると思います。
そんな会社なら、下見の途中で自宅等に寄り、食事等の用意をしても問題ありません。
この業界は、一定の成績さえ出ていれば、働き方に対する寛容度が広い業界で、ある意味本当の実力主義です。
ですから、子供の事で何か急用ができても、自分の工夫や機転でなんとか時間をとれるはずです。
勿論、全ての外出については「目をつぶってくれる」(暗黙の了解)という意味です。
くれぐれも、面接などで「途中で帰っても大丈夫ですか?」等と聞かないようにしてくださいね。
成績が安定すればある程度は目をつぶってくれますし、収入も増えやすい仕事です。
仕事内容についても、一般的なイメージよりは簡単です。
男女の差別は関係なく活躍できるのも、シングルマザーに向いている理由の一つだと思います。
不動産営業になる条件
不動産営業には、誰でもなれるわけではありません。
当然ながら、いくつかの条件を満たす人だけに可能性があります。
まずは、年齢の壁があります。
業界未経験の女性営業を採用する場合、25~30歳位までが限界だと思います。
次にネックになるのは、会社の規模です。
シングルマザーの場合、大手不動産会社での勤務は不可能に近いと思います。
採用枠として無いに等しいと思いますので、小規模な会社を探してください。
小規模の不動産会社では、人不足に悩んでいる事も多いので、宅建を持っていれば入れる会社が見つかる可能性があります。
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宅地建物取引士になる
不動産営業になるために必ずしも宅建が必要というわけではありません。
しかし、未経験の女性営業として入社するのであれば、宅建は必須と考えた方が良いです。
それに、宅建は働きながら独学で取得することができるレベルの試験です。
努力次第で合格できるので、1日に1~2時間程度の勉強時間がとれる人は検討してみる価値があると思います。
ネット上には、無料テキストも存在していますから、お金をかけずに合格することもできます。
他の就職にも絶対に有利ですし、営業事務等で働く際にも宅建手当が付くメリットがあるのは大きいと思います。
参考記事「宅建士の社会的評価と資格手当の相場状況」
就職先の選定
シングルマザーの就職先は、普通の選別方法とは違う目線で行う必要があります。
これは、採用する側の企業がどんな会社なのかを想像すると良いと思います。
業界未経験の女性営業を採用する会社は、社長の独断で決められるような小規模の会社です。
そして、宅建保有者が少なく、人手不足に悩んでいる会社です。
参考記事「シングルマザーは宅建を取得すると人生が変わる!?」
会社側としては、本来なら若い業界経験者が欲しいと思っていますが、贅沢を言っていられない状況であることが重要です。
当然ながら、大手不動産会社に比べて基本給等は低いでしょう。
基本給は、15~20万円前後かもしれません。
しかし、歩合があれば、実力次第で年収をUPできますので、総合的に考える事が重要です。
中規模の会社
まず、初めに探してほしいのは、規模が2~3店舗程度の不動産会社です。
これくらいの規模の会社に入れるのが、最も理想的だと思います。
少し遠くの不動産会社でも、採用後に転居できる人は応募検討の価値があるかもしれません。
反響数も安定している可能性が高く、大手に比べれば自由度が高い動きがとれます。
最初の頃は色々と苦労もするでしょうが、教えてくれる人との巡り合い次第で、苦労は軽減されます。
「営業ノウハウ」にある記事で予習をしておくだけでも、少し成長が楽になるはずです。
歩合率によりますが、1年に10本程度の契約が出来るようになれば、一般企業よりも稼げるはずです。
地元の不動産会社
中規模の会社で採用が難しい場合は、地元の小さな不動産会社を探すしかありません。
地域にもよりますが、賃貸系も含めれば、募集をしている会社があるのではないかと思います。
但し、賃貸系の場合、数が多いので仕事量が少し多くなります。
小さな不動産会社では、管理業務等を行う営業事務を募集している会社もあります。
こちらは歩合が無いので、普通の会社と変わらない条件だと考えた方が良いです。
外出等も自由にはできませんので、宅建手当の分だけ収入が増えるイメージですね。
宅建手当は、3万円の会社が多いです。
まとめ
どんな会社でもいいので、不動産営業の経験者になることが第一歩です。
不動産営業の経験があれば、将来のステップアップの可能性が広がります。
数年後には、経験者として条件の良い会社に移っていける可能性が高いからです。
会社の社風にもよるところではありますが、きっと働きやすい会社もあるはずです。
挑戦の際には、よくリサーチしてから行動することをお勧めします。
当サイトでは、宅建の無料テキストも公開していますので、活用してみてください。
関連記事「不動産営業事務の仕事内容と必要スキル」