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歩合制の不動産会社に移る時の注意点と体験談

この記事は、不動産仲介営業として中・上級者の域に入った人達に向けた内容です。

この為、不動産業界での経験が無い人には、あまり参考にならないかもしれません。

不動産営業職の世界では、同業他社への転職によってステップアップしていく人が多く、この時の会社選別等によって大きく営業マン人生が変わります。

次の職場で売れるための上級者ノウハウを含め、転職時の注意点等を実体験からご紹介したいと思います。

 

 

不動産会社を変える意味

不動産営業マンが会社を変える(転職する)理由は、大抵の場合、歩合や集客で更に良い条件を求めるからです。

自分の培った経験や実績を武器に、もう一つ上の不動産会社へと移っていくのが一般的です。

 

私が不動産営業になった頃は、Jobエージェントのような転職サービスが存在していなかった為、リクナビTypeを使って転職活動をしていました。

今となっては、無料で他社の内情を教えてもらえるようになりましたが、当時はWEB上の情報しかない中での転職が当たり前の時代でした。

 

スカウト等は昔からありましたが、エージェントがスカウト先の不動産会社について具体的な内容を教えてくれない事も多かったです。

実際に面接のアポまで入れると、ある程度の内情を教えてくれるという印象です。

 

話をまとめると、不動産営業が転職をする意味は、2つあると思います。

1つは、年収を上げる為

もう1つは、自分のスキル(知識・経験)を増やす為です。

 

転職の体験談

実際のところ、不動産会社は、入社してみないと分からない部分も多いですから、私の体験談から少しでも何かを掴んでいただければと思います。

 

私は、営業職とは無縁の業界から転職してきた為、最初に転職した会社は全3店舗程度の成長過程にある会社でした。

ベンチャー的な勢いがある会社で、これから店舗数を拡大していこうとしている最中でした。

 

不動産の経験は無かったものの、転職のために1発で宅建の資格をとった事が評価され、無事に内定しました。

最初に入る会社としてはとても勉強になる環境でしたが、3年弱で転職することを決意しました。

 

1回目の転職

仲介営業職としての仕事を覚える上では、最初に入った会社が間違いだったとは思いませんが、別の面で考えると不正解な面もありました。

労働時間や歩合率の面で、少し他社よりも劣る部分があったことに後で気付いたからです。

 

不動産業界で働いていると、仲間が他社に移ることも出てきますし、色々な情報が入ってくるようになります。

少し経ってから気付いたのですが、私の入社した会社は、悪い意味ではなく体育会系で有名な会社で、勤務時間等の状況も悪い面がありました。

 

私は、覚悟を決めてこの世界に入ってきたので、多少勤務時間が長くても良いと考えていましたし、それを不満にも思っていませんでした。

早く帰りたいと思う日もありましたが、基本的にはそれが普通だと思っていた節があります。

 

しかし、事前に良く調べて、この業界をもう少し広く見渡していれば、違う会社を選んでいただろうとも思います。

この会社を辞めることにしたのは、引越し(自宅購入)をしたこともありましたし、労働時間の短縮と同時に、歩合率の良い会社を求めて決断しました。

 

2回目の転職

当時、業界の経験が約3年という状況でしたが、今思うと、まだまだ不動産業界を分かっていなかったと感じます。

転職サイトで探した不動産会社に内定した私は、2社目にして大きな衝撃を受けました。

 

フランチャイズの看板を掲げていたので、かなりの知名度があったのですが、自分が想像していた以上に「看板の力」が大きかったのです。

それに、歩合率についても前の会社より格段に良い内容でした。

 

この会社に入社したことで、年収は2倍以上になり、グループ全体でもトップになりました。

転職によって劇的に状況が変わり、この会社での実績が将来の私の進む道を決めたと言っても良いと思います。

 

振り返ると、ここまで歩合等の条件が良い会社は珍しく、最高の環境だったことが後になって分かりました。

 

3回目の転職

3回目の転職は、リーマンショックによる不況の煽りが原因でした。

当時、会社や条件面に対しての不満はなく、「安定した企業に勤めてみたい」という気持ちが芽生えたのを覚えています。(結果、自分には合いませんでしたが)

 

また、兼ねてから独立願望があった為、幅広い不動産業務を覚えたいと考えていた事も大きかったです。

当時、不動産業界はどこも人員を削減しており、募集自体が極端に少ない状況でした。

 

そこで、私は、不動産コンサルティング系の会社に転職することにしました。

この会社では、管理業務の他、リノベーション事業も経験しましたし、建物の設計(CAD)等についても学びました。

 

また、地主相手に相続税対策の提案をする業務を通じて、財務の知識等も増やす事ができました。

保険商品を使った節税方法なども知ることができ、普通の不動産営業マンには無いスキルが身に着いたと思います。

 

この転職では、給与面では年収が下がりましたが、得たスキルは最も大きいものがありました。

この時の知識が、何よりも大きな財産になっているので、後悔は全くしていません。

 

ですから、転職は年収だけで考えてもいけないという事だと思います。

注意点として、皆さんも心にとめておいていただければと思います。

 

4回目の転職

リーマンショックの傷が少しずつ癒えてきた不動産業界で、大手企業の求人等が増えてきた時期でした。

当時、V字回復した一部の企業が、再び人材を集め始めたようです。

 

優秀な新人と、即戦力のある中途採用者を同時に募集していく流れを感じた私は、最後の転職として挑戦することにしました。

一部上場企業への転職は、ある意味ではこの業界での最終地点と言っても良いと思います。

 

独立志向だった私には、あまり長くいたいと思える世界ではありませんでしたが、とても貴重な経験になったことは間違いありません。

待遇面もとても良かったので、普通の人はこのような大手不動産会社が最終目的地になるのではないかと思います。

 

年収を上げるための転職要素

ここまでの体験談を通じて、私がお伝えしたかったのは、それぞれの転職シーンにおいてベストな会社を選ぶことで、私のケースよりも早くゴールに到達できる可能性を感じるという事です。

また、それぞれの最終目標によっては、選ぶ会社も大きく変わると思います。

 

ですから、ある程度は長期的に、時間をかけて良い企業の求人を待つことが大事だと思います。

年収とスキルのどちらを目的として転職するのか、ハッキリと自覚して次の転職先を探して欲しいと思います。

 

私の時代と違って、最近では不動産会社だけに特化した転職サイト等がありますから、情報を集める環境は整っています。

いつでも動けるように、近隣の不動産会社の求人には目を光らせておきましょう。

私のように、様々なジャンルの不動産業務を覚えたい人は、すぐに転職サービス等への登録をして情報を集め始めることをお勧めします。

 

転職後の成功ノウハウ

ここまで読んでくださった皆様への贈り物として、もう一歩踏み込んだ成功ノウハウをお教えします。

私が不動産営業として成功した秘訣のような部分の話です。

 

色々な記事に少しずつコツ等を書いてきましたが、上級者向けのノウハウはあまり紹介しきれていませんでした。

この機会に、少しお話ができればと思います。

 

営業マンとしてトップレベルでの成功をするには、基本的な事にプラスして、「差別化」が必要になります。

誰かに勝つには、その人物より何かが優れていなければならないからです。

ここでは、その「何か」の部分についてお話ししたいと思います。

 

差別化を考える

他者との差別化をするには、色々な手段がありますよね。

単に「仕事のスピードが早い」というだけでも差別化です。

また、他の営業マンが持たないスキルを身に付けるのも差別化ですし、長年の経験も他者との差を生む要素となり得ます。

 

スキルでも経験でも、積み重なれば大きな差になっていくので、これを意識するという事を大前提として、私からはもう一つの重要な差別化方法をご紹介したいと思います。

 

迷いと不安の解消

顧客が購入に迷っている時、何かに不安があるという事ですよね?

皆さんも、「あと一歩だと思うけれど、決断してもらえない」という経験があると思います。

そんな時、何か前進させるための差別化ができれば、契約が1本増えますよね。

 

平凡な営業マンは、「待つしかない」と考えるシーンで何もしません。

本当に待っているだけで、あとはお客さん任せにして返事を待ちます。

 

これはこれで良いのですが、トップ営業になるような人達は、ここでただ待つことはしません。

とりあえず、「何か差別化できる事はないか」と考えるのです。

 

私がやった事

先程のような状況で、私が具体的にやったことをご紹介します。

色々やってきたので、全てを書き出すことはできませんが、特に分かり易い事例を2つご紹介しておきたいと思います。

ポイントは、『お客様目線』と『思いやり』です。

 

1.通学先の確認

お客様の中には、これから子供を通わせる学校への不安を感じている場合があります。

別の街から移り住む事情を持ったお客様は、学校への不安があるのではないかと考えました。

これに気付くこともまた差別化です。

 

更に、私は、近隣の小学校に足を運び、身分を明かした上で学校の様子を用務員さん等に聞いて回りました。

何もしないで待つよりは、何か行動すべきだと思ったからです。

 

そんなことまでやっていられない」と思う人もいると思います。

でも、私からすれば、「たったそれだけで契約になる」差別化の一つで、とても簡単な手間でしかありません。

学校関係者の話を聞くだけですから、30分程度で終わる仕事です。

実際、これで顧客が安心し、契約に至った経験があります。

 

2.近隣の確認

あるTV番組で、隣人トラブルが発展し、異常な嫌がらせを受けているという事例を目にしました。

このような話を住宅購入予定者が見聞きした時、当然に「あんな人が隣人だったらどうしよう」と不安になりますよね。

 

それ以降、私は、できるだけ近隣のチェックをするようになりました。

夜に現地を見に行くこともありますし、近隣のインターホンを押して、直接どんな人が住んでいるのかを確かめる事もしました。

 

隣の物件の販売業者ですが、この辺りの事について少し教えて欲しいのですが」等と言って訪問すれば良いのです。

断られることもありますが、それはそれで一つの成果です。

 

近隣に住んでいる人の家族構成等がわかるだけでも、顧客の不安要素が軽減することがあります。

これも、あまりやっている人がいない差別化方法だと思います。

 

まとめ

話をまとめると、異なる不動産会社への転職を考える時には、しっかりとリサーチをしてからにすることです。

勤務時間の長さや、会社の社風歩合の設定等については、Jobエージェント等を活用して、最低限の情報を入手しておくように注意しましょう。

そして、転職後は、小さな差別化を積み重ねてください。

正しく選択することで、きっと年収1千万円プレイヤーになれるはずです。

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