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アスペルガー(発達障害)のエピソードと対策法

一般にはあまり知られていませんが、大人のアスペルガーと本気で向き合うには、とても大変な試練があります。

本人のケアよりも、向き合う側の心のケアの方が重要だ言う専門家がいるくらいです。

教えたこともなかなか伝わりませんし、いつまでもミスが繰り返されます。

この記事では、大人のアスペルガーの具体的なエピソードと、具体的な対処法の一例をご紹介したいと思います。

ストレスや悩みを抱いて苦しんでいる方々に読んでもらえたらと思い、自己体験を記事にしました。

 

アスペルガーと向き合う人達の心労

アスペルガーについて書かれた記事はたくさんありますが、具体的なエピソードや、家族の本当の辛さについて書かれている記事は少ないように思います。

 

また、アスペルガーの人に対しての解決策は、「理解してあげる事」とか、「割り切って付き合おう」等といった方法論を広める風潮があるように感じます。

 

しかし、私は、本当に理解しなければならない部分はそこでは無いと思いますし、深く付き合っていかざるを得ない人達には無意味なアドバイスだと思うのです。

 

家族に大人のアスペルガーを持つ人達は、割り切ってドライに付き合っていくことなど不可能です。

発達障害について、普通の人達より勉強もしているでしょう。

 

その上で悩んでいる人に対し、「もっと理解してあげましょう」等というアドバイスは、あまりにも無責任だと思うのです。

 

専門家の間では、面倒を見る側の方が深刻なストレス状況になっているケースも多いと言われています。

彼等を支える人達について、もっと役立つ情報共有が行われるべきだと感じます。

 

相手によって対応策は変わる

アスペルガー症候群と一言で表現するのは簡単ですが、実際には色々な種類があり、思考力にも大きな差があります。

 

また、仕事上だけで付き合う人と、家族として付き合っていく人とでは、対応策も異なって当然ですよね。

会社でしか会わない相手なら、割り切ってドライに接する事もできるかもしれません。

 

でも、その人とチームを組まされたとか、教育係に指名された場合、そう簡単にはいかないはずです。

 

割り切る」という行為は、相手に対して「諦める」ということでもあります。

諦めてしまえば、それ以上の向上はありませんし、それ以上の関係性にもなりません。

 

障害である以上、足りない部分が改善するわけではありませんが、「上手く付き合う方法」を向上させることはできると思います。

そして、その方法は、相手の知力レベルや性格等によってかなり異なるのです。

 

家族のストレス原因

相手が発達障害だと分っていても、どうしても腹の立つことはありますし、言い過ぎてしまう事があります。

家族がストレスを溜めこんでしまう原因には、そんな時の罪悪感も関係しています。

 

怒っても無駄」・「怒ってはいけない」等と思ってはいても、人間ですからコントロールできなくなることだってありますよね。

相手が子供ならまだ良いのですが、見た目にも普通の大人ですから、ついつい真に受けてしまうのです。

 

しかし、結局は、怒ってしまった自分自身に罪悪感のような感情が芽生えます。

アスペルガーである本人も良い気分ではないでしょうが、すぐに忘れてしまう傾向があるので、怒った側の方がストレスを溜める結果となるわけです。

 

それに、事の重大さを本当の意味では理解していないので、また同じことを繰り返すことも多いです。

怒っている側が悪いと聞こえるような言い訳もするので、余計に腹立たしくなることも多いはずです。

 

そして、この繰り返しに疲れ、ストレスを蓄積していくことになります。

終わりがない事なので、家族にとっては本当にしんどくなる事がしばしばです。

 

エンドレスな戦い

アスペルガーを相手にしている側は、ストレスが解消されないまま、罪悪感から自分を追い込んでいく状況が続きます。

それでも、何事もなかったかのように、同じようなミスが繰り返されるでしょう。

 

最悪の場合、家族側が鬱状態になり、関係が崩壊してしまうこともあるようです。

アスペルガー症候群の人とは、「理解し合う」という目標がなかなか達成できません。

 

こちらもどこまで理解できているのか自信が持てませんし、相手も明らかにこちらの気持ちを理解していないのです。

ですから、問題の解決や修正が難しく、まさに出口のないトンネルなのです。

 

我が家の場合、強く言い聞かせても、約2カ月で効果が切れて元に戻ります。

こちらとしては、「あれだけ言われたのにまだわからないのか」と余計に腹が立つのですが、それが発達障害なのだと受け止めるしかありません。

 

そんな中、私達家族が見つけた一筋の光(対応策)についてご紹介していきたいと思います。

複数の事例を掲載していく為、長い記事になります。

ですから、目次を利用しながら、数回に分けて読んでみてください。

 

アスペルガーが苦手なこと

全てのアスペルガー症候群の人に当てはまるかどうかは不明ですが、我が家の場合は、ルールを守る事ができないという特徴があります。

これは、反抗的に逆らうという意味ではなく、「守っているつもりで守れない」という意味です。

 

買い物を頼んだ際、何度かおかしな事があり、この事に気付くことができました。

どうやら、ルールや規則を「当てはめる」という思考が苦手なようで、結果的にルールや約束が守れなくなるようなのです。

 

また、言葉の意味を推察することや、何かの分量を推し量ることも苦手です。

傾向としては、何でも少し多めにする癖があります。

いくつか、わかりやすいエピソードがありますので、対処法と合わせて読んでみてください。

 

買い物エピソード

お月見の日に、家族で「今日はお月見だね」と話していました。

丁度、散歩に出かけようとする母(アスペルガー)が、「団子を買ってこようか」と聞いてきたので、家族皆が「いらないよ」と答えました。

 

すると、更に「饅頭は?」と聞いてきたので、それもいらないと答えました。

私達家族からすると、団子も饅頭も必要ないと伝えた認識です。

 

母は、「わかった、いらないね」と言い、そのまま散歩に行きました。

 

しかし、帰ってくると、その手にはたくさんの月見用団子を持っているのです。

当然、家族から「なんで買ってきたの?」という顔で見られます。

 

怒られた母は、慌てて「ちがうの!」と言い訳を始めます。

 

一応、言い訳を聞いてみると、団子屋さんの前に行ったら、おいしそうだったので、「みんな食べるに違いない」と思ったのだそうです。

また、店員さんが月見用の団子があると教えてくれて、それが得だと思って買ってきたということでした。

 

これが、団子を積み上げるためのものなので、数がやたら多いんです。(笑)

結局、何が「ちがう」なのかも意味不明でした。

 

そもそも、団子屋の前に行く必要が無いのに、わざわざ足を運んでいるのが間違いです。

そして、家族に「いらない」と言われた事よりも、「おいしそうだからみんな食べる」という思考を優先してしまっています。

 

つまり、「団子はいらない」というルールが適用できなかったのです。

 

その結果、いつもより多くの団子を買って帰って来ることになりました。

普通なら、この状況がとてもおかしな事に思えるはずなのですが、本人は正しい行動をとっているつもりです。

 

しかし、「いらない」と確認した上でそんな事をするので、家族からは怒られますよね。

 

本人的には、団子屋に行って状況が変わってしまっただけで、間違えたわけでもないし、約束も破っていない感覚です。

しかも、よくよく聞いてみると、最初から母は団子が食べたかったらしいのです。

 

普通の大人なら、こんな時、「じゃ、あたしの分だけ買ってくるね」等と言いますよね。

そして、自分の分だけ買って来ればいいのです。

 

そんな簡単な状況判断ができないので、小学生か幼稚園のようなレベルでしか買い物ができません。

何度も同じものを買ってくることも多いです。

 

つい先日買ったばかりでも、何故かリセットされてしまうようです。

 

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メモを渡したエピソード 

ある日、母に野菜を買いに行ってもらうことになりました。

買い物が上手くできないことが何度もあるので、今回は買うものをメモに書いて渡しました。

本人も、そのほうが安心だと言い、メモを持つことに抵抗はありませんでした。

 

前日の夜に、ネギが何本必要かを一緒に考え、「1本でいいね」ということで話がまとまっていました。

母も「2本はいらないね」と返事をし、納得しました。

 

その他、ほうれん草3春菊2と決めたそうです。

話をまとめると、買い物リストはネギ1、ほうれん草3、春菊2です。

 

こんな簡単な買い物に、メモまで持たせて行かせたのですが・・。

翌日に母が買ってきたのは、ネギが2、ほうれん草が1、春菊が5でした。

 

またしても、やってしまいました。

メモを持たせても、こうなってしまうとは驚きの結末です。

 

母は、決して痴呆(認知症)ではありませんので、原因は「発達障害」にあるのです。

このケースは、私もちょっと驚いて、ボケが始まったのかと疑ったくらいでした。(笑)

 

間違えた理由を聞いてみると、「ほうれん草が欲しいだけ買えなかったから、その分を春菊にしようと思って」と言うのです。

それでも数がおかしいので、こちらが軽くパニックです。(笑)

 

IKKOさんがいたら、「春菊どんだけ~」と、突っ込まれますよね。

 

ネギについては、「おいしいって言っていたから」という理由でした。

もはや、意味がわかりません。

 

しかも、買い物の際、メモを確認しなかったそうです。

思わず、ブチ切れそうになる言い訳です。

前日の打ち合わせも、わざわざ用意したメモも、全く無意味でした。

 

このような事が頻繁に起き、しかも相手は大人です。

自分のどこが悪いのか理解する能力も低いので、ふてくされることもあります。

本人も不憫だと思いますが、家族もなかなか大変なのです。

 

推量がおかしいエピソード

アスペルガーの特徴として、「行間が読めない」とか「推察が苦手」という面があることは有名ですよね。

我が家の場合も例外ではなく、様々な面でこのハンデがあることを感じます。

 

夕飯の際、ご飯をよそらせると、必ず量が多すぎます。

ご飯を炊く時の水の量も多すぎてしまい、ご飯が柔らかくなることが多いです。

 

自分がどれくらいで満腹になるかも推し量ることができないようで、お皿にとりすぎる傾向があります。

 

その他、洗濯機に入れる洗剤の量、お風呂の水張り、料理の塩加減買い物の数等、あらゆる数量を「多め」にする特徴があることに気付きました。

 

これは私の想像ですが、どこかで「自分は上手くできない」という認識があり、「もしかしたら足りなくなるのではないか」と不安になるのかもしれません。

 

結果、「もう少し入れておこう」という判断になり、残念な結果になるのではないかと考えています。

それでいて、「できる?」と聞くと自信満々だったりするので、困ったものです。

 

有効だった対処法

私自身、色々なパターンを経験しながら、「どうしたら改善できるのか」と頭を悩ませてきました。

メモを渡す等、普通の対処法では通用しないので、「その先の方法」を探す日々です。

 

私がとても大切だと思うのは、関わる人達が情報を共有し、知識と対処法について理解を深めていく事です。

一人で面倒を見なければいけない状況の人もいると思いますが、なるべく誰かに相談できる環境をつくることが大切だと思います。

 

誰かと一緒に取り組むことで、精神的にも楽になりますし、色々なアイデアが出ると思います。

この記事が、そんな役割を果たしてくれたら、とても嬉しいです。

それでは、私達家族が見つけた対処法について、小見出しで紹介しておきますね。

 

絵にしてみる

洗濯物の干し方や、食器の収納場所などについて教えても、しばらく経つと出来なくなってしまう傾向がありました。

そこで、絵に描いて貼ってみたところ、とても効果がありました。

 

言葉で伝えると、独特の解釈をしてしまう事がある為、絵でとらえた方が誤差が無いようです。

障害のレベルにもよりますが、幼稚園の子供と同じ感覚で考える視点が必要だと思います。

 

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二択で考えさせる

アスペルガーの症状が重い人は、怒られている理由を説明しても、なかなか正しく理解できません。

例えば、「なんで言われた通りにできないんだ!」等と怒っても、「言われた通りにやった」と言い張ることがあります。

 

そもそも、言われた通りにしていないから怒られているのですが、自信満々なのです。

これは、自分がルールから外れた事が認識できていないからです。

 

こんな時、「ルールを守った? 守らなかった?」と聞いてみました。

すると、「守らなかった」と答えたのです。

 

2択にすることで、目を背けたい事を直視させる効果があり、深く理解できるようです。

一つ一つ、二択にして言い聞かせて納得させると、こちらの意図が伝わりやすくなりますので、試してみてください。

 

できるだけ、ゆっくり話すことも効果があると思います。

 

順番化する

ルールを当てはめる能力が低い」という事に気付いた私達家族は、ルールや指示を番号で振り分ける方法を試してみることにしました。

母が食器を洗う度に、せっかく乾いた食器の上に重ねていくので、これを防ぐためのルールをつくってみたのです。

 

1番 乾いた食器を、食器棚へしまう

2番 水切りカゴから乾燥用のカゴに移す

3番 新しい洗い物をして、水切り用のカゴに入れる

 

要するに、『水切りカゴ』と『乾かすためのカゴ』があり、乾いたものを食器棚にしまってから洗い物をしてほしいわけです。

 

今までは、「乾いている物を先にしまってね」とか、「水切りした食器の上に、新しい洗い物をしたら濡れるから、先に乾燥用に移してね」等と理由を説明してお願いをしていました。

 

しかし、これだとルールが整理できず、「今日は鍋があるから先に洗った」等という独自の発想が起用されてしまい、ルールや約束が無視される結果を招き続けていたのです。

 

番号にする事で、「あ、1番が先だよね」等と認識するようになり、ミスが無くなりました。

普通の人なら、自然と自分の頭の中で処理されることなのですが、これを視認できるようにしないといけないのだと思います。

 

要するに、自分で判断させると正しい選択ができないので、本人の思考が必要ないように簡素化してあげれば良いようです。

状況判断とルールの適用が苦手なのは理解していたつもりでしたが、ここまでのレベルだとは思っておらず、アスペルガーが理解されにくい現状をあらためて思い知る経験でした。

 

言い方を変えてみる

人の言い方に敏感らしく、命令的、指示的な言い方には逆らう傾向があります。

子供に何か注意をした際、「やーだよー」等と反抗することがありますよね。

あれと同じようなもので、こちらの言い方が厳しいと、すぐに行動せず、素直に聞きたくない素振りを見せます。

 

一方、「やったほうがいいと思うよー?」等と言うと、すぐにとりかかるのです。

言葉の意味よりも先に、「雰囲気に反応」している感じです。

少し気を付けるだけでも結構違うと思いますので、試してみてください。

 

才能を認める

アスペルガー症候群の人達には、普通の人には無い感性があります。

芸能人として活躍することができる人がいることからも見て取れるように、アスペルガーの人は個性が強く見えますし、突出した才能を持つこともあります。

 

それが記憶力の面で出る人もいるようですが、我が家の場合は「発想力」にこれを感じます。

母に創作料理を作らせると、常識にとらわれない発想で異国の料理みたいな夕飯が出てくることがあります。

 

洋服の趣向等も、ニューヨーカーかと思うような奇抜なコーディネートをします。

高齢者なのに、髪の毛は金髪に染めていますし、ちょっと普通の人とは違う感性です。

 

奇人と紙一重なのですが、このような才能や個性を認めてあげると良いと思います。

褒めてあげると、いつもよりも人の話を聞けるようになったりするのです。

 

まとめ

アスペルガーの人は、ストレスに鈍感だと言われています。

怒られてもすぐに気にしなくなり、同じことを繰り返すのは、このような特徴も関係しているのかもしれません。

瞬間的には傷付いても、実はストレスが去るのも早いです。

ですから、向き合う側もあまり神経質になりすぎず、自分を追い込まないようにメンタルケアを意識した方が良いと思います。

困った時には、今回ご紹介した対処法で使えるものがないか考えてみてください。

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