宅建士の資格を取得するための勉強開始時期を確定するには、必要となる勉強時間の全体量を把握したいですよね。
しかし、勉強量や暗記スピードは人それぞれ異なりますから、正確に把握することはできないのが実際のところです。
そこで、貴方に合った開始時期を算出する為の、具体的な方法をご紹介したいと思います。
独学勉強量を知る方法
合格に必要な勉強量を全てマスターするまでの時間は人それぞれです。
ですから、その総時間を算出するのは不可能に思えますよね。
しかし、合格に必要な学習量ならば明確にする方法はありますから、これを元にして自分に必要な時間を考えていけば良いと思います。
合格に必要な勉強量とは、「確実に出題される法令と適度な民法知識」のことです。
一般的に、スクール教材や市販テキストの情報量は、宅建の試験に合格するのに必要なボリュームを大きく上回っています。
これは、出題される可能性がある範囲を全て網羅して作成されているからです。
私がオススメする方法は、まずはミニマムな勉強量を確定させることです。
しかし、これを行うにためには、先にやらなければならない事が出てきます。
根拠ある理論と分析によって、勉強範囲を重要箇所に絞り、全体の量を把握する作業です。
でも、これを個人でやるのは、とても大変な作業ですよね。
合格経験がある人でなければ、その量も分らないでしょう。
そこで、私が代わりに作成しているというわけです。(笑)
スポンサーリンク
合格に必要な勉強量とは?
私のサイト(HOME)には、宅建独学用の無料テキストを公開しています。
このテキストの量が全体の情報量と思ってください。
HPでは、それぞれの法令名からリンクで飛べるようにしてあります。
HPにあるのは、学習が不可欠な法令記事がほとんどですが、一部そうではない補助的な記事もあります。
これは、毎年は出題されない法令等があるためです。
例えば、税金関連の本試験問題は、「固定資産税」と「不動産取得税」のどちらか一方が出題される傾向があるのです。
このような法令は、可能性が高いほうを学習するか、捨ててしまうという選択をすることで学習量を限定することも可能ですよね。
ですから、本当なら、まずやるべきなのは、「どの法令で何問正解して合格するか」を選別できるようになることです。
無料テキスト一覧から自分の不要科目を除外し、残りを必須科目の勉強範囲とすれば良いわけです。
私のサイトでは、過去問で頻出している箇所を中心に、出題の可能性が高い法令について事前に出題予測も公開しています。
これらの情報を参考にして、貴方のプランを考えるところから始めましょう。
まずは、ざっと法令記事の全体量等を確認してみてください。
この時点で、全てを読む必要はありません。
つまり、あなたの文章を理解しながら読むスピードに合わせてスケジュールを考える必要があるということです。
法令によってボリュームが異なりますので、大体どれくらいの勉強量になるかを掴めば良いと思います。
スポンサーリンク
勉強のスケジュールを立てよう!
おおよその勉強量が理解できたら、スケジュールを立てる作業に入ります。
私が受験生の時に実行したスケジュールも公開していますので、参考にして作成してみてください。
参考記事
-
-
宅建合格者の独学勉強スケジュールと勉強法を公開!
宅建の独学は、勉強スケジュールの構成がとても大事です。 私も受験当時は自作して実行した独学スケジュール表がありました。 受験生の参考になるかもしれませんので、勉強のポイント等を交えてまとめておきます。 ...
人それぞれ、予定の立て方には好みもあると思います。
もう少し細かく区切っていく人もいるでしょうし、逆に大きなスパンで予定を立てる人もいると思います。
重要なのは、スケジュールを立てる際の手順です。
何度もスケジュールを立て直すのは時間の無駄になりますから、コツを知っておきたいですよね。
そこで、私からオススメする手順をご紹介しておきます。
勉強開始時期の確定方法
合格までに必要なプロセスには、次の3つがあります。
- テキストの流し読み
- 重要箇所を覚える
- 過去問の攻略
まずは、出題範囲の法令を理解することが大事です。
ですから、最初はテキストの意味を理解しながら読み通す作業になります。
これが完了すると、より全体像が見えてきますし、どの法令が難しいかも分ると思います。
流し読みの完了時は、全体のコースと難所を把握したような状態です。
そして、暗記をする意識でテキストを勉強し始める段階が、レースのスタートを切った時のようなイメージです。
過去問で練習するにしても、一定の力をつけてからでなければ意味がないので、ある程度は暗記を進めてから次のステージへ進みましょう。
最後の総仕上げとして、過去問をこなしながら記憶を固め、ゴールを目指して行きます。
過去問で出題のクセ等を掴み、ひっかけ問題等にも対応できるようにします。
このような3つの主要プロセスは、それぞれ所要時間が異なります。
貴方の性格や、一日にとれる勉強時間等によって、想定時間も異なるでしょう。
このような事情から、目安となる勉強時間が曖昧なのです。
スポンサーリンク
具体的な手順
それでは、ここまでの話を踏まえて、具体的な手順に移っていきましょう。
手順1
当サイト(HOME)で無料テキストを閲覧し、各法令記事をどれくらいの期間で流し読みできるか考えてみてください。
各個人によって、読むペース等も異なるでしょうから、自信の持てる所要時間で設定する必要があります。
毎日の通勤時に電車の中で読む等、工夫ができる人は期間を短縮できる部分もあるでしょう。
ここでは、ざっくりと「何カ月で読むか」を考えれば良いと思います。
個人的には、2カ月以内で設定することをオススメします。
手順2
次に、手順1で決めた必要時間とは別に、暗記に必要な時間を考えます。
暗記の方法にも色々あるでしょうから、これも自分に合わせて考える部分です。
アドバイスしておきたいのは、できれば「書いて覚える」という作業をしないようにする事です。
理由については、「宅建の独学勉強法|最短で覚えるための暗記方法」で紹介していますので、参考にしてください。
人によっては、過去問と暗記を同時進行で行う場合もあると思います。
この場合、暗記時間を短めに設定しておき、残りの時間を手順3に振り分ければ良いと思います。
手順3
宅建の試験に合格するには、過去問を徹底的にマスターすることが大事です。
この意見は、合格者の誰もが否定しない共通点です。
過去問に取り組むタイミングは、非常に見極めが難しい面があります。
個人的には、テキストの内容でわからない部分が無くなったら取り掛かるというイメージで良いと思います。
完全に暗記をしていなくても、問題を真剣に考えることができるレベルなら良いと思います。
問題を解く過程では、思い出そうとする思考に入りやすくなりますから、自然に暗記効果が高まる側面があります。
過去問の開始時期は、本試験の3カ月前を目安にすると良いと思います。
参考記事
手順4
ここで、手順1から3までの予定期間を全て合計してみてください。
それが、貴方に必要な勉強時間の算出方法となります。
一般的には、読み流しに2カ月、暗記に1カ月、過去問に3ヶ月といった感じで、6カ月前後のスケジュールを組む人が多いのではないかと思います。
少しゆったり学習したいと考える人でも、10カ月程度あれば充分だと思います。
宅建独学勉強のコツ|まとめ
流し読みの段階では、「理解の質にこだわること」がコツです。
テキストが合わない人は、自分に合ったものを探す期間も考慮しておくと良いと思います。
理解しやすいテキストは、人それぞれ異なるはずですから、色々と探してみましょう。
自分に合ったテキストを使う効果は、読むだけで覚えられる量が増えることです。
頭に入りやすいテキストを使う事は、暗記時間を短縮することに繋がるわけです。
良いテキストを見つけ、今回ご紹介した勉強時間の算出方法を駆使して、目標を達成してください。