不動産営業に転職した初日のことを思い出し、これから就職する人への参考記事を書いてみました。
新人営業時代は、やる気とは裏腹に、自分にできる事はとても少なく、もどかしい毎日です。
そんな、初心者営業マンでも、初日から急成長できる仕事があります。
この記事では、初日での成長を最大にする方法をお教えしますね。
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初出勤の日
不動産営業として1日目の朝、私は、実務の事は何も知らない状態でした。
会社に行ってからは、朝礼、掃除、自己紹介等で瞬く間に半日が終わり、午後からは直属の上司に会社のルール等を教えてもらったのを覚えています。
この時点では、会社の雰囲気を知ったというだけなので、成長という実感はありません。
しかし、午後3時頃になると、不動産営業マンとしての具体的な仕事になりました。
その仕事とは、物件確認という作業です。
不動産営業の基礎とも言うべき、最も初歩的な仕事です。
初歩的な仕事ではありますが、この仕事の中にはたくさんの大切な要素が詰まっています。
当時の私が困惑した事なども交えながら、その意味やコツ等をご紹介しておきたいと思います。
物件確認の意味
物件確認というのは、不動産会社が取り扱う物件が「売れていないか」を確認する作業です。
要するに、在庫確認です。
不動産物件は、いつ申込が入るか分かりません。
その為、何か行動する際には、まずは物件があるか確認するのが常識なのです。
実際に、お客に見せる前に確認すれば良い事のように思うかもしれませんが、常に最新の状況を知っておく必要がある仕事なので、気になる物件等は、一日に数回確認することもあります。
最近では、WEB上等で確認できるようにしている会社もありますが、基本的には、物件確認は毎日のように電話によって行うのが本来の姿です。
例えば、資料を作成してお客様に届ける際でも、既に申込が入った物件は除く必要があります。
下見をしに行く際でも、完売している物件を見るのは時間の無駄になります。
このように、何をするにしても物件確認はタイムリーに行う必要があるのです。
ある物件について行動を起こす時には、その物件の最新の状況を確認してから動くというのが常識になっています。
物件確認で学べる事
たくさんの物件確認をすると、新人の目線からでも、不動産業界の成り立ちが少し見えてきます。
会社と各売主業者との関係性や、不動産会社にごとの社風等も感じることができます。
初心者にとっては、とても得られる情報が多い作業なのです。
この作業が初日の急成長に繋がる理由は、各物件の売主名と価格を目にするからです。
1~2時間この作業をすれば、朝の時点とは物件に対する情報量が全く違ってきます。
ですから、素人だった人が、一気にビギナーくらいには成長出来る作業なのです。
物件確認を通じ、営業マンは、物件の存在する場所を把握し、その周辺相場等も掴むことができます。
初日で全てを覚えられなくても、売主の社名等が記憶に残り、物件を覚えやすくなっていきます。
夜には、プロの情報を持った不動産営業として帰宅するわけですから、ものすごい急成長です。
初日は、「こんなにたくさんの物件を覚えられるかな・・」等と不安になるかもしれませんが、何度も見ているうちに芸能人の名前を覚えてしまうのと同じような感覚で、自然に頭に入っていきますので安心してください。
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物件確認の方法
物件確認の手順は、以下のような感じです。
①社名を名乗り、物件確認をお願いする
②物件の住所、現場名、価格等を伝える
※売主によっては、たくさんの物件を持っているので、現場を特定して聞きます。
③現状を聞く
※「あります」、「売り止め」、「売りやめ」、「契約予定」、「申し込み有」等
④確認内容の結果を記入する
この他、『価格変更』、『値引き可能額』、『物件の注意点』等が聞けることもあります。
物件を下見する場合は、鍵の設置や番号等についても聞きます。
個人的に新鮮に感じたのは、電話を切る時に「頑張ります!」と言う習慣です。
初日は、このやりとりにピンと来ない人が多いかもしれません。
不動産仲介会社は、売主業者の建てた物件を売らせてもらう立場なので、「頑張って売ります!」という意思表示をしているわけです。
「積極的に売るために電話確認をしました」というアピールのようなものですね。
ひたすら電話
初日は、この物件確認をひたすらやってみましょう。
すると、売主業者の担当者が「どう?お客さんいる?」なんて話しかけてきたりします。
最初の頃は、正直、これに戸惑うこともありました。(笑)
「難しい事を聞かれないといいなぁ・・」なんて思っていた記憶があります。
また、対応の悪そうな会社は、覚えておけば、将来お客様に物件を紹介する際に役立つ可能性もあります。
物件確認は、電話に慣れる効果もありますし、主要な物件を全て覚えるくらいのつもりで取り組むと良いと思います。
各社で電話の対応は様々で、不動産業界の縮図を見ているようでした。
不機嫌そうに対応する会社もあれば、とても丁寧な会社もあります。
色々な事を掴みながら、本番に備えて物件の事を覚える日にしましょう。
まとめ
今回は、不動産営業の初日についての記事なので、書いていて懐かしい気持ちが蘇ってきました。
初日での急成長は、ひたすら物件確認をすることに尽きます。
声を出すことで緊張も薄れていきますし、帰宅する頃には少し自信もつくと思います。
一生懸命にできる事も少ない時期なので、是非とも頑張って物件確認をしてみてください。
たまには、そんな初日の気持ちを思い出すのも大事なことだと思います。