不動産営業の「忙しさ」について具体的な情報が欲しい方は、この記事を読んでみてください。
転職先の業務の忙しさは、とても重要な判断材料になりますし、就職後の日々を想像することにも役立ちます。
実は、不動産業界の仕事は、会社の規模や社風等によってもかなり差が出る部分があります。
この記事では、普段の勤務時間や、繁忙期における不動産営業の忙しさをお伝えしたいと思います。
※本記事は各サイト(リンク先)からの掲載許可を得ております
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繁忙期はいつ?
一般的に、不動産営業の繁忙期は1月~4月頃と言われます。
これは、子供の入学等に合わせて家を購入する人が増える時期だからで、特に賃貸系の営業職の人達はこの時期に忙しさが集中します。
不動産売買の場合、それほど顕著な違いは感じません。
4月を目指して家探しをする人はいるのですが、土地や戸建については、年間を通して様々な理由で売り買いされています。
売買の営業職の場合、いつの時期でも住宅購入を考える人はいるので、契約が増えた時が繁忙期ということになります。
ですから、営業マンの実力によって繁忙期は異なり、一年中契約を取っている人であれば常に繁忙期です。
私の場合、11月~1月が一番忙しく感じました。(成績はトップでした)
4月に向けて探す人達は、できれば年内に家探しを終えておきたいと考える人もいるので、年末に契約が増加する年が多かったです。
また、大手不動産会社の場合と、それ以外の小規模の不動産会社でも、繁忙期の違いがあると思います。
社内ルールや集客方法等によっても契約発生時期に違いが出るからです。
この辺りの情報は、大抵の場合には入社しなければ分かりませんが、「宅建JOBエージェント」(無料ツール)等を利用すると、事前にノルマ等を含めた内情を教えてもらうことができます。
高年収営業職を目指す人へ
以下、スカウト中心で獲得される人材になることを目指す人達の話です。
特に、若い世代の方々は、ここからどんなキャリアを積めるかが30代以上の年齢になった時の『差』になっていきます。
例えば、上場企業での実績がある人と、街の小さな会社での経験しかない人とでは、人材的な価値も変わってきます。
つまり、20代にどんな会社で働くかによって、将来の給料や地位に大きく影響していくことになるのです。
私の場合、街の小さな不動産業者からスタートし、30代でセンチュリー21系の不動産業者に転職しました。
その後、上場企業へと転職していったのですが、ハイクラス求人については、普通に就職活動をしていても時間の無駄です。
実績のある土地仕入れ担当者等のように、スカウトや登録された人達に対して先に声がかかるからです。
専門職等の場合には年収1千万円を超える提示を受けることもあります。(私も何度か声をかけられたことがあります)
お薦めの転職ツールへのリンクを掲載しておきますので、確認してみてください。
年収800万円へのスタート地点
忙しい時期のイメージ
売買の不動産営業の場合、瞬間的な忙しさである業務が多いです。
典型的なのは、契約の準備作業で、1~3日間だけ超多忙になるような感じです。
急に契約が決まることもありますから、調査や書類作成等で瞬間的にとても過密なスケジュールになります。
一方で、契約日当日になると、忙しいと言うよりは「きっちりこなす」という感じですので、それほどの忙しさは感じません。
仕事内容の詳細については、別記事「住宅営業と仲介営業の違いとは?」をご覧ください。
契約後の業務料についても、余程の契約数でない限りはそれほどの仕事量でもありません。
人によって感覚は異なると思いますが、慣れれば簡単なことばかりです。
殆どの場合、「忙しい」と思い込んでいるだけの営業マンが多いように感じます。
もしかしたら、「たくさん契約しちゃったから忙しいよ!」とアピールしたくなる人がいるだけなのかもしれませんね。(笑)
具体的な労働時間でお伝えしておいたほうがイメージしやすいと思いますので、契約が2~3本入った時を想定して次項で説明しておきます。
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具体的な労働時間
不動産営業職の平均的な勤務時間に興味のある人も多いと思います。
営業マンは、契約が入ると一時的に残業が増えがちですが、月に1~2本の契約であれば、全く残業せずにこなす人もいます。
小さな会社では、『残業』という考え方が無い環境の事も多く、残業手当もつきません。
大手不動産業者であれば、残業手当を採用しているケースがありますが、不動産業界全体を通して営業マンは「歩合で稼ぐ」という慣習があります。
要するに、残業代が欲しければ契約を取ればいいって発想なんですね。
実際、契約さえとれていれば、一般企業の残業代よりも割の良い稼ぎになります。
残業に必要な時間は?
終業時間が20時位の会社なら、全く残業はいらないくらいです。
仕事の遅い人でも、週に2~3回だけ残業する程度で十分でしょう。
残業したとしても、22時くらいまでで充分に終わるはずです、それ以上かかる人は仕事の進め方に問題があると思います。
通常は、契約1本に対して3~4時間の残業が発生するくらいのイメージです。
私は、契約2本くらいまでなら全く残業せずに帰っていましたし、仕事のペースや予定の管理方法によってかなり短縮できます。
効率の良い仕事をするためには、予定の立て方にコツがあります。
当サイト(☚リンク)では、当時の私がグループ最優秀営業賞を獲得したノウハウ等も公開していますので、参考にしてみてください。
時間の使い方
トップクラスの人達は、次の契約を取るために仕事の質を落とさず走り続けます。
多くの営業マンは、どうしても目の前の契約優先になりがちで、次の顧客を獲得する動きを同時に行うことができていません。
契約で忙しい場面でも、次(新規顧客)のために踏ん張れる力が大きな差になります。
つまり、仕事の重なり具合によって、繁忙期が瞬間的に訪れるわけです。
お客様がいない時は、とにかく時間がたくさんある業種ですから、慢性的な忙しさへの心配は必要ありません。
それよりも、瞬間的な忙しさへの対処方法を知っておくことが大事だと思います。
参考記事
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売買仲介営業の忙しい一日を疑似体験できる記事
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正しい乗り切り方
私は、普通のサラリーマンから不動産営業マンになったのですが、その時に思ったのは「仕事が少ない!」という現実でした。
普通のサラリーマンに比べれば、基本的に暇で楽なのです。
契約が取れるようになった途端に、瞬間的な忙しさをこなす力が必要だと感じるようになりますが、基本的には暇の多い仕事です。
このようなワークスタイルの場合、「予定の立て方」が非常に重要です。
殆どの人は、営業マンとして「契約をとるための」予定の立て方を分かっていません。
予定作成を制すことができなければ、一流の営業にはなれないと言い切れるほど大事です。
「そんなの簡単だ」と思うかもしれませんが、営業マンの予定はとても特殊なのです。
殆どの人は、単に予定を書き込むだけで出来たつもりになっています。
私もそうでしたが、営業マンとしての正しい予定の作成方法を知らないのです。
この話は、別記事「不動産営業が誤解している予定の意味」でもご紹介していますので、参考にしてみてください。
まとめ
結論から言えば、不動産営業はそれほど忙しくありません。(笑)
夜遅くまで働くイメージがあるかもしれませんが、それは、「なんとなく帰りにくい」という空気に負けている人が多いからです。
きちんと一定の契約を取り、堂々と帰宅すれば良いのです。
そして、営業マンとしての「予定」を論理的に組めるようになることで全て解決できます。
トップ営業マンになれば、当然に一年中忙しくなりますが、一般的な不動産営業職の労働時間と業務内容は、他業種に比べて比較的に軽いものです。
むしろ、契約をとらなければならないプレッシャー(暗黙のノルマ)に対してストレスを感じる人が多いのではないでしょうか。
これについても、契約をとれるようになれば全て解決しますので、それぞれの努力次第です。
この記事が、転職を予定している方々の参考になれば幸いです。