不動産営業の「忙しさ」は、不動産営業に転職する人が気になる事の一つですよね。
実は、会社の規模や社風等によっても、かなり差が出る部分でもあります。
この記事では、普段の勤務時間や、繁忙期における不動産営業の忙しさをお伝えしたいと思います。
繁忙期は自分次第?
一般的に、不動産営業の繁忙期は1月~4月頃と言われます。
これは、子供の入学等に合わせて家を購入する人が増える時期だからです。
しかし、実際には、いつの時期でも住宅購入を考える人はいるので、契約が重なった時が繁忙期ということになります。
ですから、営業マンによって繁忙期は異なります。
一年中契約を取っている人は、常に繁忙期です。(笑)
個人的には、11月~1月が一番忙しく感じました。
年末になると「年内に新居を決めたい」と考える人も出てくる為、契約が重なりやすい気もします。
また、大手不動産会社の場合と、それ以外の小規模の不動産会社との違いもあると思います。
社内のルールや、顧客の数、会社の指導方針等によっても多少の差異があります。
この辺りの情報は、大抵の場合には入社しなければ分かりませんが、「宅建JOBエージェント」(無料ツールです)等を利用すると、事前にノルマ等を含めた内情を教えてもらうことができます。
忙しい時期のイメージ
不動産営業の忙しさには、瞬間的なものが多いです。
典型的なのは、契約の準備作業です。
急に契約が決まることもありますから、調査や書類作成等で瞬間的にバタバタします。
契約日当日は、忙しいと言うよりは「きっちりこなす」という感じですので、それほどの忙しさは感じません。
仕事内容の詳細については、別記事「住宅営業と仲介営業の違いとは?」をご覧ください。
実は、契約後についても、同月の契約が2~3本までであれば、それほどの仕事量でもありません。
人によって感覚は異なると思いますが、慣れれば簡単なことばかりです。
殆どの場合、「忙しい」と思い込んでいるだけの営業マンが多いように感じます。
もしかしたら、「たくさん契約しちゃったから忙しいよ!」とアピールしたくなるのかもしれませんね(笑)
具体的な労働時間でお伝えしておいたほうがイメージしやすいと思いますので、契約が2~3本入った時を想定して次項で説明しておきます。
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具体的な労働時間
不動産営業職の平均的な勤務時間に興味のある人も多いと思います。
営業マンは、契約が入ると一時的に残業が増えがちですが、月に1~2本の契約であれば、全く残業せずにこなす人もいます。
小規模の会社では、『残業』という観念自体が存在しない場合も多いです。
つまり、普段の就業時間が何時までで終わっているかによります。
通常の終業時間が20時位の会社なら、全く残業はいらないくらいです。
仕事の遅い人でも、週に2~3回の残業をする程度で十分でしょう。
通常は、契約1本に対して3~4時間の残業が発生するくらいのイメージではないかと思います。
私は、契約2本くらいまでなら全く残業せずに帰っていましたが、これは仕事のペースや予定の管理方法にもよるところだと思います。
覚えておいて欲しい事としては、新規顧客に対する活動と同時進行でこれらの作業を進めているという事です。
反響はいつ来るかわかりませんよね?
ですから、予め予定を立てる事が難しいです。
順番性で顧客をもらう会社なら、契約が取れて忙しい最中に新規客が重なることもあります。
こうなると、契約も行って、新しいお客様にも資料を出して・・と、予定がパンパンになります。
時間の使い方
トップクラスの人達は、次の契約を取るために仕事の質を落とさず走り続けます。
多くの営業マンは、どうしても目の前の契約優先になりがちです。
しかし、契約で忙しい場面でも、次(新規顧客)のために踏ん張れる力が大きな差になっていくものです。
このように、不動産営業は仕事の重なり具合によって、繁忙期が瞬間的に訪れます。
お客様がいない時は、とにかく時間がたくさんある業種ですから、慢性的な忙しさへの心配は必要ないです。
それよりも、瞬間的な忙しさへの対処方法を知っておくことが大事だと思います。
参考記事
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売買仲介営業の忙しい一日を疑似体験できる記事
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正しい乗り切り方
私は、普通のサラリーマンから不動産営業マンになったのですが、その時に思ったのは「仕事が少ない!」ということでした。
普通のサラリーマンに比べれば、基本的に暇で楽なのです。
でも、契約が取れるようになった途端に、瞬間的な忙しさをこなす力が必要だと感じるようになります。
これを解決するための正しい方法は、「予定の立て方」にあります。
予定作成を制すことができなければ、一流の営業にはなれないと言い切れるほど大事です。
「そんなの簡単だ」と思うかもしれませんが、営業マンの予定はとても特殊です。
殆どの人は、単に予定を書き込むだけで出来たつもりになっています。
私もそうでしたが、営業マンとしての正しい予定の作成方法を知らないのです。
この話は、別記事「不動産営業が誤解している予定の意味」では、私がある経営者から教えてもらった予定の考え方についてご紹介しています。
まとめ
結論から言えば、不動産営業はそれほど忙しくありません。(笑)
夜遅くまで働くイメージがあるかもしれませんが、それは、「なんとなく帰りにくい」という空気に負けている人が多いからです。
きちんと一定の契約を取り、堂々と帰宅すれば良いのです。
そして、営業マンとしての「予定」を論理的に組めるようになることで全て解決できます。