私は、過去に大手不動産会社の内、5社の面接を受けた経験があります。
各社の面接で聞かれる内容については、共通する部分もありましたので、これから面接を受ける人達の参考になればと思い、記事にしてみました。
私が役員面接までに聞かれた質問について、段階的にご紹介したいと思います。
また、多くの人が悩む「志望動機」についても記事中でアドバイスしていきます。
※本記事は各サイト(リンク先)からの掲載許可を得ております
1次面接での質問
大手不動産会社の面接では、1次面接の面接官が課長や支店長等の営業経験者であるケースが多いです。
但し、銀行系の不動産会社(2社)は、人事部の担当者が面接を行っていました。
記憶にある限りではありますが、各社で受けた全ての質問を記載しておきます。
質問された内容は以下のようなものです。
- 『今日は、どのような手段でここまで来ましたか?』
- 『前職はどのような仕事内容でしたか?』
- 『転職を考えた理由(志望動機)は何ですか?』
- 『内定した場合、いつ頃から来られますか?』
- 『年間の契約本数はどれくらいでしたか?』
- 『あなたの勤め先では、集客をどのような方法で行っていましたか?』
- 『あなたの営業としての魅力は何だと思いますか?』
- 『あなたの長所と短所を教えてください』
他にも似たような質問があったかもしれませんが、同レベルの内容でした。
交通手段等の形式的な質問は、物事を正確に伝える能力を見ているだけです。
例えば、「電車で来ました」等と答えるだけではダメということです。
「自宅から、約10分徒歩で○○駅に出まして、そこから○○線を利用して参りました」等と適度な正確さで答えるようにしましょう。
企業秘密に触れる可能性がある内容については、会社固有の情報を漏らさない対応ができるかを見ている場合があります。
内容によって、企業秘密触れる可能性を理由に、洩らせない旨を伝えればOKです。
私の場合ですが、営業としての魅力は、あえてアピールしませんでした。
「私の魅力というよりは、お客様に恵まれただけだと思っています」と答えました。
これは、本心だったのですが、わりと気に入られたようです。(笑)
1次面接は、「落とす要素を与えない」という事がポイントだと思います。
-
大手仲介業者の社風を比較してみた
不動産仲介営業としての就職や転職を考える際、その企業の社風は非常に気になります。 大手不動産会社の安定感と知名度に魅力を感じる人も多いでしょう。 しかし、大手不動産会社といえども、就職又は転職を検討す ...
続きを見る
志望動機について
志望動機については、本当の事を伝えるべきか、それとも体裁の良い理由を述べるべきかで悩む人が多いようです。
例えば、本当は「高年収になりたい」という目的だったとしても、「御社の企業理念に・・」等と体裁の良い理由を用意する人がいますよね。
私の見解では、できるだけ本当の気持ちに近い形にするのが良いと思います。
その方が相手に強く意思が伝わると思いますし、やはり最初から嘘をついて入社するのはどうかと思うからです。
極端に言えば、「お金を稼ぎたい」というのが一番の理由の人もいると思います。
でも、必ずそれだけではない部分もありますよね。
例えば、「自分に向いている世界だと思った」とか、「人生に関わる仕事だから」とか、「ある営業マンに憧れた」等、他にも様々な理由が組み合わさっているはずです。
私の場合、実際に不動産業界で働いている人から仕事内容等を聞き、「人の人生に関わる、やりがいのある仕事だ」と感じたことがきっかけでした。
つまり、「人の幸せに関わる仕事」である事と、「努力が歩合で評価される」という特性に魅力を感じたのです。
私は、これを上手く自分の言葉で伝えるようにしていました。
結果、一度も落とされたことはありません。
基本的に、何もやましいことが無ければ、それを正直に伝えれば良いと思います。
ストレートに「お金を稼げる仕事だと思ったからです」と伝えた事を好感された人もいるくらいですから、『本心で伝える』という事が必要なのだと思います。
気持ちが伝わってくる人には魅力がありますから、面接官に熱が伝わる言い回しを考えると良いでしょう。
2次面接での質問
2次面接では、少し具体的なことを聞かれることが多くなりました。
面接官は、部長クラスになることが殆どでした。
質問内容は、以下のようなものです。
- 『あなたの営業実績について聞かせてください』
- 『入社後の自分に対して、どんなビジョンを持っていますか』
- 『何か聞いておきたいことはありますか?』
- 『当社は覚えることが多いですが大丈夫ですか?』
- 『ベテランが多いので、競争レベルが高いですか大丈夫ですか?』
1次面接の審査が厳しい会社の場合、2次面接での質問数は少ない印象です。
ポイントとしては、少しこちらが不安になるような事を提示して、反応を見ているという所です。
また、基本的には内定方向へ向かっているので、ここで聞きたいことを確認しておいてほしいという印象も受けました。
1次面接よりは踏み込んだ質問が来るかもしれませんが、正直にきちんと答えられれば通過できると思います。
宅建JOBエージェント等を通じて転職活動をしている場合、ある程度は内情を知った上で面接に臨めているかもしれません。
しかし、そうでない場合は、ここで少し突っ込んだ質問もしておくと良いと思います。
私の場合、「教育制度はどのようになっているのでしょうか」という質問をすることで、自分のやる気を伝えつつ、企業体制の内情を探ってみました。
ここで部長の顔が少し曇ったので、内心「あまり教育制度は期待できない」と感じました。
事実、入社後は自力で覚えていくしかない環境でした。(笑)
それを踏まえて入社していたので、この部分について不満に感じることもなく、自然に受け入れることができたと思います。
このような事前のリサーチ情報によって、入社後のストレスや条件の相違を感じることが少なくなる効果があると思います。
スポンサーリンク
役員面接での質問
役員面接(最終面接)は、人事担当と役員2~3名が同席します。
多くの場合、短時間の面接で終わりました。
質問も確認的な内容が多いです。
- 『営業にとって一番大事なものは何だと思いますか?』
- 『今まで転職した際の退職理由を全て教えてください』
- 『通勤は遠くても問題ないですか?』
- 『数年後に転勤がある可能性もありますが、大丈夫ですか?』
役員からの質問は、2~3つ程度で終わることが多かったです。
転勤等は、現時点でさせるつもりがあるわけでは無くて、「覚悟」を見るために聞いているのではないかと思います。
転勤になった時に考えればいい事なので、即答で「全く問題ありません」と答えました。
参考記事「求人情報から不動産会社の社風を掴む方法」
圧迫面接の場合
最近の状況は分かりませんが、大手企業でも1次で圧迫面接をする企業がありました。
5名前後が同時に部屋に通され、順番に質問されました。
結構ひどいことを言われている人もいて、私はその時点で入社の意思が消えました。
- 『今の仕事は?』
- 『なんでそんなヘボな仕事を選んだの?』
- 『なんで不動産営業なの?』
- 『今の時点でトップになれるとでも思う?』
- 『厳しいから、もたないと思うよ?』
このように、とにかく聞き方が失礼な感じです。
このような顧客にどのように対応できるかを見ているのかもしれませんが、人の仕事内容まで馬鹿にしているのには呆れました。
個人的には、例え大手だとしても、圧迫面接を採用するような企業はお勧めしません。
-
大手不動産会社への就職法(ホワイト企業の探し方)
「不動産会社へ勤めるなら大手企業に就職したい」と考える人は多いと思います。 しかし、大手不動産会社の中にも業界内で評判の悪い会社は存在します。 不動産業界への転職・就職を予定している人にとっては、とて ...
続きを見る
スカウトで就職するという道
不動産営業に限らず、営業職としてのセンスがある人は、異業種でも通用することが多いです。
営業職の基本は本質的に同じなので、コツコツと正しい努力を積み重ねられることがスキルそのものなのです。
このような素質がある可能性が高い人達にターゲットを絞っているのが、セールススピリッツ非公開求人【無料登録】です。
但し、求人価値の高い20代に限定したサービスですので、この点は注意しましょう。
無料で登録出来る上、年収800万円クラスの非公開求人からスカウト等が発生する可能性があります。
ステップアップの近道になりますので、次のステージを考えている人は登録しておくと良いですよ。
まとめ
以上が、私が大手不動産会社で経験した、面接官からの質問でした。
上場企業で2次面接から最終面接に通す際、面接官はかなり慎重になります。
部長以下の役職者にとって、上層部の役員にミスを露呈したくないからです。
ですから、2次面接を通過すれば、大抵は安心です。
内定目指して頑張ってみてください。