この記事では、これから不動産営業として働く人達の不安解消を目的に、私が入社当時に感じた「困ったこと」についてご紹介したいと思います。
事前に聞いておけば対処できる事もありますので、是非とも参考にして不安を解消してくださいね。
入社当時の戸惑い
私の場合、前職は不動産とは全く関係の無い業種で、異業種からの転職という形で不動産業界に入りました。
この為、今までの人生で「電話対応」というものを経験した事がありませんでした。
ですから、私が不動産営業になって最初に困ったのは、この「電話業務」です。
元気で明るい会社だったこともあり、明るくハキハキと電話に出なければいけない社内ルールがありました。
入社した側とすれば、緊張もしていますし、上手く社名や決まり文句を言うだけでも大変に感じるものですよね。
一方で、既存社員達は、毎日当たり前にやっている事なので、既に空気を吸うのと変わらないレベルで電話に出られます。
つまり、電話対応業務は、教える側からすると「教えなくても出来るでしょ?」というレベルの業務になっているのです。
この為、電話のかけ方や、受け方などについて丁寧に教えてくれる人はいませんでした。
今から思えば「そりゃそうだ」という話なのですが、少し心細い人もいるはずです。
このギャップに少し困りましたが、営業になろうというのに電話も出られないようでは話になりませんよね。
おそらく、このような緊張は皆同じだと思いますが、最初だけなので、恥ずかしがらずに勇気を出して電話をとりましょう。
参考記事
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慣習の違いに困った
次に困ったのは、不動産業界の教育慣習のような部分です。
私から見ると、この業界には「仕事を教える」という感覚が足りません。
私は、不動産業界に入る前は内勤の仕事をしていましたので、「仕事は教えてもらうもの」という感覚があったのです。
内勤の場合、教えてもらわすにできる事は少なく、必ず決められた手順などがあるものです。
しかし、営業の世界は、「自分で考えて覚えるもの」という感覚に近いです。
全く教えてくれないわけではありませんが、基本的には自分で調べ、見て覚えるという事の方が多いと思います。
営業職には、明確な「正解」がないので、自由に個々のセンスで仕事をする部分も多いです。
結果が出れば、プロセスがあまり重要視されていないという事かもしれません。
「歩合を稼ぐ」という自営的な部分がある事も大きいと思います。
それに、人のことを教えている暇が無いという事情もあります。
この業界に入ったばかりの頃、このような教育慣習に困ることもありました。
でも、振り返れば、この慣習のおかげで成長した事がたくさんあったと気付かされます。
苦労したこともありましたが、なんでも教えてもらえば良いわけではないとも感じています。
参考記事「不動産営業の実際|この仕事のやりがいとは?」
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正解がなくて困る
事務職の仕事では、今自分がやっている仕事が正しいかどうかが明確です。
しかし、営業職の仕事には正解がありません。
「正解=契約になること」なので、そのプロセスにおいては自分の仕事が正しく進んでいるかが判断できないのです。
「自分を信じるしかない」という働き方に慣れていなかった為、これにはとても戸惑いました。
新人の頃は、結果が出るまで不安になることもよくありました。
当然のことですが、成績が上がらないと、上司は「ポイントがわかっていないのでは?」という目線で見てきます。
自分では、出来る限りのことをしているのですが、結果が出ない限りは正しいと証明することはできません。
上司は、私の仕事を全て見ているわけではありませんし、お客様との微妙なニュアンスの会話等も知りません。
つまり、共有できる部分は意外に少なく、人のアドバイスよりも自分を信じて進むしかない世界なのだと気付かされるのです。
参考記事「不動産営業のストレスが軽くなる上司への報告方法」
まとめ
誰でも困りたくは無いと思いますが、営業として成長するには「困る」というプロセスが欠かせません。
不動産営業を目指す皆さんにも、きっと困ることが起こるでしょう。
でも、それは成長のチャンスです。
それに、後から思えばたいしたことの無い事ばかりで、むしろ良い思い出です。
営業職は、実際に経験して「何か」を掴んでいくしかない仕事で、それが楽しい部分でもあります。
当サイトでは、その実際の営業経験をした時、事前に知っていれば大きく成長できる情報を書いていきたいと思っています。
興味のある関連記事があれば、目を通してみてください。