仕事上で嫌な事が起きた時、皆さんはどのように解決していますか?
また、自分の中で発生してしまった怒りは、どのように鎮めているでしょうか。
上手く負の感情を消化できなければ、怒りによるストレスが溜まっていくことになりますよね?
きっと、仕事にも体にも支障が出て来ることになるでしょう。
この記事では、そんな仕事の怒りを「思いやり」や「優しさ」で消す方法をご紹介したいと思います。
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営業が陥る闇
テレビやネット記事等で、「営業マンに裏切られた」というエピソードを見聞きする事がありますよね。
一般的には、顧客側が裏切られる事が多いイメージがあります。
でも、裏切りの発生数としては、顧客側も負けてはいないのです。
どちらが悪いとか言う話ではなく、顧客側が営業を裏切るケースは多いという話です。
顧客は、複数の営業マンの中から、最終的に気に入った人を選びます。
その際、選ばれなかった営業マン達は、顧客から「嘘の言い分」を聞かされることがあります。
例えば、「家探しを止めようと思いまして」と聞いていたのに、他の会社の案内されている姿を目撃する、といった事例です。
また、週末に案内の約束をしていて、時間を空けて用意をしていたら、「他の会社で買う事になったので」等と平気で連絡してくる人もいます。
ですから、段々と顧客に対して卑屈になっていく営業マンもいます。
顧客に嘘ばかりつかれていると、「はっきり言ってくれたらいいのに」等と不満を抱く事もあります。
そもそも、自分が選ばれないのが悪いと思うべきではありますが、彼等の気持ちも分かりますよね。
このような不満を溜めた営業は、いつしか最初から顧客を疑うようになり、目つきが悪くなっていくのかもしれません。
間違った見本
顧客に対して卑屈になった営業マンは、ドライな営業方針になっていきます。
機械的に選別し、自分の利益に繋がらない相手には、態度もあまり良くありません。
それでいて、技術的には申し分ないレベルまで到達していますので、成績もそれなりに出ていることも多いです。
彼等は、顧客に対して、普段から「夢みたいなこと言いやがって」等とボヤいたりしています。
新入社員の営業マンの中は、このような営業マンを見て、「自分もあんな風にならなければ売れない」等と考えてしまう人がいます。
何が正しいのか知らない子供のようなもので、売れている人として見本を探しているからです。
このような間違った見本は、くれぐれも真似しないでください。
顧客を許す事
営業マンは、顧客に対して負の感情を持ってはいけません。
過去にどんな顧客がいようと、貴方が今から相手にする人には関係のない事です。
「あの時の客と同じなのでは?」等と相手を疑ってかかると、ふとした瞬間にそれが伝わります。
だから、過去に嫌な思いをした顧客を許す必要があるのです。
ただ許すのではなく、顧客の気持ちに立って、最善の理由を考えましょう。
例えば、「きっと自分の事を傷つけたくなくて嘘をついてくれたのだ」と考えるのです。
それが、「怒りに負けない」という事だと思います。
すると、あなたの持つ思いやりが強い程、自分を癒すという結果になります。
自分の優しさは、相手だけでなく、自分を癒す力にも変えられるという事です。
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得しているのは誰か
人を許して得をしているのは誰でしょうか。
例えば、自分を裏切る行動をとった顧客を許したとしましょう。
その顧客は、知らないところで貴方に許されたわけです。
ですから、その相手は、何か得をしている事にはなりませんよね?
そもそも、顧客側には、貴方を傷つけたとか、裏切ったという認識さえないでしょう。
結論を言うと、人を許して最も得をしているのは、許した本人です。
つまり、貴方自身のことです。
人を許したことによって、怒りが無くなり、次に出会う顧客に疑念を持つことも無くなったのですから、得をしていると言って良いでしょう。
人を許すと、自動的にその見返りを受けているという事に気付きましょう。
そして、それがコントロールできたなら、貴方の勝ちなのです。
まとめ
貴方に「思いやり」や「優しさ」が無いなら別ですが、そうでなければ怒りは消すことができます。
「誰かを許す」という行為は、とても優れた能力です。
世間では、人に優しくする事を「思いやり」だと思っているところがある気がします。
でも、「何かを許す」という事こそ「思いやり」の力だと思いませんか?
そして、その力は、人を許せる心の強さでもありますよね。
つまり、【優しい】という事は、【強い】という事でもあるのです。
貴方の持つ優しさをフルに活用して、全ての怒りを鎮めてみてください。