不動産営業職には興味があるけれど、自分にはできない気がする。
貴方はそんな風に考えていませんか?
この記事では、経験者として断言できることや、不動産営業マンの適正などについてもお話したいと思います。
実際に、「こんな人でも出来ていましたよ!」というエピソード等も紹介しますので、転職や就職に向けて安心材料にしてください。
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不動産営業の志望動機
不動産営業に転職して来る人達は、大きく分けて2種類のタイプがいます。
これは、志望動機と深く関係していて、「どんな営業マンになるか」を左右する部分でもあると思います。
1つは、純粋にこの仕事内容への憧れや、宅建を活かしたいといった理由でやってくる人達です。
とても健全で、一般的な志望動機だと思います。
もう1つは、単純にお金に困っていて、とりあえず稼げそうな仕事として選んだというようなタイプです。
要するに「お金を稼げる」というイメージを持ってくる人達ですね。
結論から言うと、どちらのタイプでも不動産の仕事はできてしまいます。
そして、後者の人の方が、当初の成績が良いというケースもよくあります。
私は前者ですが(笑)
業界事情
とにかく、不動産仲介(売買)の業界には、色々な事情を抱えてくる人がいました。
これは、小さな不動産屋だけの話ではありません。
各社の大手上場企業の営業マンにも、お金目当ての転職者は結構います。
私は、土地仕入れの仕事もしていた為、色々な会社の店長や営業マン達と繋がっていました。
超大手不動産会社の営業マンが、私にこんなことを漏らしたことがあります。
「実は僕、300万の借金があるんですよ」
彼は、妻子のいる若者で、見た目にも普通の営業マンでした。
ところが、妻に隠れてキャバクラに通い、夜遊びだけで借金が増えていると言うのです。
私は思わず、「奥さんには言ったの?」と聞いてしまいました。
すると、彼は「知らないです・・・」と渋い顔をするのでした。
歩合から少しずつ返すつもりだと言い、それをモチベーションに成績を残していたようです。
これは私の想像ですが、銀行員でも警察官でも、こうゆう人は必ずいるのだと思うのです。
仕事さえやっていれば、誰も気付くことができませんから、どの業界にも潜在的には同じような人がいると思います。
私は、そのような人達を肯定したいわけではありませんし、不動産業界を批判したいわけでもありません。
一般的な感覚を持った健全な人が頑張れば、彼等に勝つことは簡単だということをお伝えしたいです。
夜遊びが好きな人、お金にいいかげんな人、不真面目な人。
そんな人達でも仕事はできてしまいます。
政治家でも医者でも、不真面目で不誠実な人は必ずいますよね。
しかし、そんな人達がトップを走り続けることは無いと思いませんか?
結局は、誠実で真面目な人が成功するというのが、真の業界事情だと思います。
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ハンデを超越する人
私の同期にちょっと面白い人がいたので、その営業マンの話を書いておきたいと思います。
その営業マンは、学力面でかなりハンデがありました。
宅建も持っていないですし、漢字や文章もろくに書けないくらいでした。
最初は、適正的に無理なのではないかと思われていましたが、彼が採用された理由は、愛される人柄と「笑顔」でした。
実際、お客様に気に入られるという点に限っては、彼に敵う者はいなかったかもしれません。
そして、彼もまたキャバクラに行くことをモチベーションにするタイプでした。
そのモチベーションと笑顔の効果は意外に高く、私達同期の中で最初に成績を出し始めたのは彼だったのです。
私は、心の中で密かに「こいつにだけは負けられない!」と思っていたものです。(笑)
適正と人柄
ある日、彼がお客様に出すFAXの文章が目に入ったことがありました。
信じられない間違えですが、「す」というひらがなの丸の部分を右側に(反転して)書いていたのです。
当時、彼よりも売れていなかった私は、「ひらがなも書けない奴に負けたらオシマイだ!」と嘆いたのを覚えています。
それ以外にも仰天エピソードはたくさんあります。
彼は、契約がとれた月には勤務中に隣町の温泉施設に行き、夕方まで時間を潰すといった行動をします。
アリとキリギリスで例えれば、典型的なキリギリスタイプでした。
それでも、どこか憎めなくて、私を含めて皆が彼の人柄に好感をもっている人が多かったです。
それに、営業適性は低かったかもしれませんが、仕事面ではお客様のためを思って働いているのがわかりました。
きっと、お客様も私が感じたのと同じように、「なんか憎めない人だな」と思うようになるのだと思います。
そして、彼の一生懸命さを目の当たりにすると、少々のミスをしても許せるようになり、最後にはひらがなが書けなくても許せるところまで到達するのでしょう。
学力や知識以前に、「好かれる」という強力な魅力があることは、大きなアドバンテージになるのです。
ですから、不動産営業としての「適正」を深刻に考えることはなく、自分の強みを意識することの方が重要だと思います。
不動産営業の適性とは?
この記事で私が最も伝えたかったのは、「お客様のために一生懸命できる人なら誰でもいい」ということです。
どんなに頭が良くても、不誠実な人では顧客からの信頼を掴めませんよね?
前項で紹介した同僚は、私にそれを証明し、行動で教えてくれました。
営業には、確率論は存在しても、正解というものがありません。
ですから、人によって様々な成功方法があります。
お客様にかわいがられる人、信頼される人、期待以上のサービスをする人等、それぞれが自然と自分の強みを活かすような営業スタイルになっていきます。
話すのが下手でも、その分きちんとした資料を作る努力ができれば良いわけです。
ただ笑っているだけで契約になったとしても、結果は出たのですから、それはそれで正解ということになります。
要するに、「自分のお客様に、良いお手伝いをしてあげたい」と思える人は、全員適正があるということです。
プロセスや手段は、後からいくらでもついてくるものです。
詳しくは、「不動産営業に向いている人ってどんな人?」で書いています。
まとめ
今回の記事で、適正については安心していただけたのではないかと思います。
それでもまだ不安なことはありますよね?
私自身、不動産営業へ転職を考えていた際には色々と不安でした。
毎日、罵声を浴びせられるのではないか・・とか。(笑)
不動産業界の「環境に馴染めるのか」という不安です。
この不安を解消するための記事も作成予定ですので、他の記事も覗いてみてください。
最後まで読んでいただき、有難うございました。