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不動産売買 住宅購入のヒント

建売住宅の探し方と注意点を経験者が教えます

建売住宅の探し方で【最もお得な方法】を語ろうとすると、自分達の仕事に不利になる部分もあります。

でも、そんな部分を赤裸々にするからこそ記事を書く意味がありますし、真実の内容だと理解してもらえるはずです。

建売住宅の購入を検討する人達の多くは、家探しの手順について多くの間違い(勘違い)をしています。

これから住宅購入をする人は、必ず読んでからスタートした方が良い内容ですので、身近に家探しをしている人がいれば、シェアしてあげてください。

 

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取引形態の意味

建売を購入しようとする人達の大半は、ネット上で物件を探すことから始めるのではないでしょうか。

そして、興味のある物件を掲載している不動産業者に問い合わせをするのだと思います。

 

実は、「お得な買い方をする」という観点から見れば、これは既に正しくない動きです。

諸費用を抑えて購入したいと考えるなら、先にやらなければいけない事があります。

 

また、多くの人が、物件を掲載している不動産業者がその掲載物件を取り扱っていると思い込んでいるのですが、そうではありません。

意外に思うかもしれませんが、建売物件の殆どはどこの不動産屋でも取り扱うことができます。

たまたま広告を載せたのがその会社というだけなのです。

 

広告上の取引形態に「仲介」又は「媒介」と記載されている物件は、どこの不動産屋でも販売できる物件だと思って良いです。

ですから、物件を掲載している不動産業者に問い合わせをしても、既に他の業者の顧客から申し込みが入っていることもあります。

取引形態に「売主」と記載されている物件は、 建築した会社が販売も行っているという事です。

 

  • 物件の問い合わせは広告掲載先でないといけない 間違い
  • 「媒介」の表示があれば、どこの不動産屋でもOK 正しい

 

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資料請求の注意点

インターネットで「どんな物件があるのか」というリサーチをするだけなら意味があるかもしれませんが、正直なところ、プロにまとめて資料提供してもらった方が早いです。

 

インターネット上の物件は既に終了していることもありますが、営業マンが紹介する物件は「購入できる物件」だけですので、無駄がありません。

それに、図面をもらった方が詳しい情報が掲載されています。

 

ですから、希望条件を伝えて資料請求をするのが最も効率の良い動きです。

希望条件は少しずつ変化するものですので、最初の問い合わせではエリアと価格帯だけ伝えるのがコツです。

 

資料請求をすると、各社から電話や訪問が始まりますので、ある程度は的を絞って問い合わせしましょう。

この時点では、挨拶だけで済ませておき、次の行動(物件案内等)の約束はしないようにしましょう。

 

  • ネットで物件探しをした方がいい 間違い
  • 資料請求で郵送してもらう方が良い 正解

 

仲介トラブルに注意!

この業界では、「誰が案内したのか」が重要視されます。

ですから、物件案内をしてもらう時には慎重になる必要があります。

 

案内をした業者は、ガソリン代や人件費を投じていますし、広告費もかけています。

この為、案内をしたからには、契約をとらないと大損になります。

 

営業マンも必死ですから、軽い気持ちで案内してもらうと後で面倒なことになる場合もあります。

中には、顧客が気に入った物件の売主に連絡をし、「〇さんという人から買い付けが入ったら教えてください」等と根回しする営業マンもいるくらいです。

要するに、他社で買おうとする動きが合った時には、阻止して直談判しようと考えているのです。

 

こうなると面倒ですから、よく担当者を選んだ上で物件案内をしてもらうと良いです。

複数の会社に物件案内をさせると、契約時に「それって、人としておかしいですよね」等とゴネてくるケースもあるので、気を付けてください。

 

  • 色々な業者に依頼して物件を見る 間違い
  • 購入しても良いと思う営業マンに案内させる 正解

 

仲介手数料を考える

理由は後述しますが、建売の購入を検討する際に最初に考えるべきなのは「仲介手数料を払うのか」という部分についてだと思います。

最初に普通の不動産会社に行ってしまうと、後から仲介手数料無料の会社に乗り換えるのが気まずいですよね?

 

先程の話のように、「うちが案内した客だ」等と担当者がゴネてくる可能性もあります。

基本的には、物件を案内した業者から購入すると言うのが筋だと主張してくるわけです。

後から不快な思いをしないためにも、仲介手数料については最初に考えておくのが正解だと思います。

 

大手不動産等を通して購入したいという人は、仲介手数料を支払うしかありません。

一方、「諸費用を抑えて最もお得な買い方をしたい」と考えるなら、仲介手数料無料の不動産会社を探すことになります。

 

この際の不動産会社の選び方などについては、以下の別記事にまとめています。

 

 

  • とりあえず大手不動産会社に資料請求する 間違い
  • 仲介手数料を考えた上で資料請求先を選ぶ 正解

 

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営業マン選びでの注意点

営業マン選びは、縁もありますし、出会いの運にもよる部分もあります。

理想を言えば、良い物件を探す前に、良い営業と出会う事が先決だということです。

 

勿論、担当者との相性が合わない場合には、会社を変えた方が良いとも思います。

でも、相手に期待させたままでは後にトラブルになる可能性がありますから、購入の可能性が無くなった担当者には、きちんとその旨を伝えるべきです。

 

恋愛と同じで、きちんと関係を精算して次へ進むのが一番良いという事ですね。

断るのが苦手な人や、それができない人は、最初から1社に絞って進めてください。

 

まずは、営業マンに会うことが大切で、「この人なら」と思えた人に物件案内をしてもらうのがトラブル回避のコツだと思います。

実際には、訪問や電話での印象で選ぶしかないのかもしれませんね。

 

また、営業マン側は、ダメならハッキリ断ってくれる方が有難いと感じていることも覚えておいて欲しいです。

相性が合わない時は、遠慮せずに「他に買いたい営業マンがいる」等と伝えてください。

 

期待だけさせて後で断るのは、相手に最も失礼な行為だと思います。

営業マンは、誰もが自分なりに一生懸命にお手伝いをしていますから、断るなら早い方が良いのです。

 

  • 相性の合わない営業は放っておけばよい 間違い
  • 購入の可能性がない営業マンはきちんと断る 正解

 

物件見学の意識

建売住宅は、同じものは存在しませんから、「早い者勝ち」です。

ですから、本気で探すならスピードが大事です。

 

ネットで物件を探している時間があるのなら、住所を聞いて実際に物件を見て回った方が有効です。

物件の住所だけを教えて欲しいと言うと、「私も行きます」等と言う営業マンが多いと思いますが、このようなやりとりからも人柄が見えると思います。

 

建売は、実際に見なければ購入できませんし、周辺環境等は写真の印象と違う部分もあるものです。

全てを営業マンと回る必要もないので、空いた時間でどんどん見ていくと良いと思います。

 

なにより、物件の数を見ていくことで経験が積まれ、相場観が理解できる効果があります。

物件を見に行った時には、「何故、安いのか」や「何故、高いのか」等を考えてみてください。

 

これが、チャンスを掴むための大きな差になります。

物件には、必ずその価格がついた理由がありますので、この理由が分からない時は営業マンに聞いてください。

 

この動きをしていない人は、良い物件に対して迅速に決断できず、他者の買い付けを許すことになります。

信頼できる営業マンがいる場合には、一緒に回って勉強していくのがベストです

良い営業マンと出会ったなら、どんどん物件を見ていくようにしてください。

 

  • 営業マンの案内でしか見てはいけない間違い
  • 自分の足でも物件を見ていく正解

 

購入時の注意点

購入したい物件が決まった時には、購入申込書(買い付け)を売主に送付します。

土日は案内数も多い為、同じ物件に数組が購入申し込みをすることもあります。

 

申し込みが重なった場合には、早く申込書を送付した人が優先されるのですが、これには一つだけ条件が付きます。

それは、住宅ローンの事前審査の承認を受けている事です。

 

本当に欲しい物件に巡り合っても、住宅ローンの審査が完了していないことが原因で他者にとられることがあります。

売主は、「確実に買える人」を優先するからです。

ですから、住宅ローンの事前審査を終わらせておくことは、非常に重要な事です。

 

住宅ローンは、自分で銀行に行って審査してもらうことも可能ですし、不動産業者を介して行うこともできます。

いづれにしても、購入すると仮定する物件資料(仮の担保物件資料)が必要になるので、この作業は営業担当者が決まったらすぐに行うようにすれば良いと思います。

 

  • 住宅ローン審査は具体的になってからでいい 間違い
  • 早い段階で事前審査をしておく 正解

 

値引きの注意点

購入の申し込み時には、もう1つ注意点があります。

それは、物件価格の交渉についてです。

 

いくらで購入するのか」という値引き交渉は、購入申込書を出す段階で決めておく必要があります。

つまり、購入申込書は、「記載した金額で買います」という意思表示なのです。

 

少しでも安く買いたい気持ちも分かりますが、あまりにも非現実的な価格で申し込みを行うのは売主に対しての印象が悪いものです。

後から追加値引きを迫るのはルール違反ですので、値引き額の加減には注意してください。

 

  • 後から価格交渉をすればいい 間違い
  • 購入時に価格交渉を終わらせる 正しい

 

まとめ

この記事でご紹介した建売購入をする時の注意点を効率化してまとめると、以下のようになります。

  1. 仲介手数料について考え、決断する
  2. 資料請求をする
  3. 物件探しよりも業者(営業マン)選別をする
  4. 自分の足で積極的に見に行く
  5. 担当者を決めて案内してもらう
  6. 住宅ローン審査を早めにしておく

このような手順で建売住宅を探すと、ベストな購入ができる可能性が高まります。

物件の注意点や、契約上の細かな注意点等は、良い営業マンと出会うことでクリアできます。

良い営業と出会えば、良い物件も迅速に紹介してもらえるでしょう。

家探しにおいては、とにかく誠実で有能な営業マンと出会うことが成功の秘訣です。

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