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等価交換の法則とお金の話

営業活動やビジネスをしていると、必ず浮き沈みがあるものですよね。

そんな時、ふと思い出すのが『等価交換の法則』という話です。

因果応報とは似て非なるもので、ビジネス以外の部分でも感銘を受けるところがあります。

個人的にとても「ナルホド」と思える話だったので、記事にしてみました。

みなさんのメンタル面に良い影響があれば幸いです。

 

労働価値の等価交換

自分の給与は多すぎる!と感じている人は、滅多にいないですよね。

会社や事業での自分の労働対価については、「少ない」と感じている人が多いと思います。

でも、等価交換の法則で考えれば、長期的には損得は発生しません

 

例えば、誰かがあなたを安い賃金で働かせたとしましょう。

対価としては安く感じるかもしれませんが、あなたの真実の労働価値は変わっていません。

 

つまり、本当にあなたの労働価値が高ければ、会社側に「対価の支払い不足」というツケが生じているというのが、等価交換の法則の考え方です。

 

会社側は、優秀な労働力を安く手に入れた分だけをしている状態です。

しかし、同時に、会社側は、あなたの忠誠心や、感謝の気持ち等を失っているので、等価交換が生じています。

 

貴方の気持ちの中に「不満」が無かった場合でも、等価交換の法則は働きます。

この場合、違う誰かが現れて、あなたの才能を発見します。

そして、もっと高い条件を提示してくるといった形で価値の交換が生じていくのです。

 

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失敗の価値

以前、取引先の方に「君はもっと失敗をした方がいい人ですね」と言われたことがあります。

当時は、よく意味が分からなかったのですが、今思うとその通りだと思います。

 

私は、石橋を叩いて渡るタイプの性格なので、人生の中でもそれほど大きな失敗をしたことがありません。

でも、等価交換の法則によれば、「失敗しただけ経験が得られる」という事になります。

 

つまり、失敗からしか学べない事については、一生かかっても理解できないという事になりますよね。

失敗した経験は、次の成功へと等価交換される可能性があるのですから、決して無駄にはなりません。

 

失敗経験を無駄にしてしまうかどうかは、今後の貴方の価値次第という事です。

この事をもっと早く理解していれば、人生の中でもう少しリスクをとっていたシーンもあったと思う今日この頃です。

 

わらしべ長者

等価交換の法則で考えると「わらしべ長者」のような事は有り得ません。

一時的な資産増加はあっても、最終結末は身の丈に応じた資産しか残らないという事です。

 

相手の幸せよりも自分の儲けを優先しているような人は、存在価値がないので最終的に何も残らないというのがこの法則の答えだと思います。

 

ですから、そんな人が一時的にお金を稼いだとしても、使えないまま死んだりするのだと思います。

若しくは、手にした資産以上に苦しい経験をしなければならなくなるということです。

 

等価交換の法則によれば、貴方の価値(時価)以上の状態になったとしても、必ず失うことになってしまいます。

何かで大儲けしたとしても、貴方にその価値がなければ、別の何かで大きな損をすることになります。

 

このような損失は、目に見えませんが確実に等価で発生しているというのが、等価交換の法則です。

何故、そうなるのかという理論もあるのですが、ちょっと長くなってしまうので割愛します。

 

適正価格に返る

誰かに損をさせるとか、誰かを利用するといった事を行うと、いずれ自分が逆の立場に置かれる(又は損をする)ことになります。

何故なら、何かを得した代わりに、ひそかに恨みを抱かれるとか、他者から軽蔑されるといった事が起こっていて、そのツケが別の形で回ってくるからです。

 

得をしすぎた事柄については、必ず等価で支払わなければならない苦痛や損失がやってきます

一方、損をしていた(本来の価値よりも不足が生じていた)人には、これまでに機会損失していた利益を取り戻す期間がやってきます。

 

これが世にいう『浮き沈み』の原理だと言うのです。

等価交換の法則の存在が、なんとなく現実味を帯びてきませんか?

つまり、私達の価値や損得は、本来あるべき物量に戻っていくというわけです。

 

ビジネスでの価値

サラリーマンの人達が最も身近に感じる損得は、自分の給料ではないでしょうか。

あなたを認める相手から雇用されることで、あなたの評価は上がり、賃金が普通の人よりも多くなります。

 

本来、そこに損得は無いはずなのですが、『真の価値』との誤差が生じる時期はあるかもしれません。

でも、貴方が本物の価値を持っているのであれば、必ず等価交換は発生します。

 

その価値が低く評価され過ぎているのであれば、正しく評価されるまで「わらしべ長者」の効果が発生するでしょう。

つまり、自分の能力をお金に交換していくことができる時期なわけです。

 

しかし、現実社会(サラリーマン)においては、このような昇給等が起こる事は少ないですよね。

会社での評価は、それ程個人差が生まれないですし、企業側としても「代わりはいくらでもいる」ということになります。

 

存在価値とは

等価交換の法則で重要なのは、「代わりがいない存在」になることです。

それが貴方の存在価値であり、等価としての対価を貰える唯一の部分です。

 

このような存在になることができた時、等価交換の法則はゆるぎのないものとなります。

あなたの価値は常に一定となり、相手が個人でも法人でも関係ありません。

そして、何処まで行っても、それ以上でもそれ以下でもないのです。

 

仕事を選ぶ理由

等価交換の法則で、もう一つお伝えしておきたいエピソードがあります。

それは、『仕事を選ぶ』という行為についての視点です。

 

その仕事内容が、「貴方の価値にあった仕事か」という視点のことです。

また、「貴方が取り組むべき仕事か」という判断に迫られる場合もあるでしょう。

 

向き不向きや損得の話ではなく、現在の貴方の状況に合った仕事内容かどうかを判断し、断るかどうかを判断するのです。

この判断には、現在の貴方の状況や、忙しさ等も考える必要があります。

 

きちんとできない状況で仕事を受ければ、相手に迷惑をかけてしまうという交換が発生し、結果的に自分の価値を下げます。

私もこの判断基準を採用していますが、とても人生の役に立っていると感じる思考基準の一つです。

 

私の友人には、この法則を感覚的に実践している人がいます。

精神的に落ち込んだり、やる気が低下している時には、私に電話をしてきて「ちょっと手伝ってくれない?」と言ってきます。

 

私が手伝うという事は、その分だけ彼の利益が減る事になります。

簡単な仕事のこともあるので、「必要ないのでは?」と思う事もしばしばです。

 

理由を聞くと、「今の自分ではお客さんに失礼だと思うから、お金の問題じゃないんだよね」と言うのです。

私も、彼から利益をとり過ぎないように付き合うようにし、結果これがリピートしています。

正に、等価交換の法則を感覚的に感じている事例だと思いませんか?

 

貰い過ぎに注意

簡単に稼げる仕事や、適当に働いて受け取った賞与等は、「その価値がないのに受け取った金銭」です。

このような資産は、実力や能力の歪みによって、いつか消滅してしまいます。

真の価値は、等価交換の法則の中で自動的に発動していると考えてください。

 

そして、『貰い過ぎ』と『貰わなすぎ』に着目すると、目の前にある「うまい話」に手を出さなくなります。

また、単価の安い(割に合わない)仕事について、「等価交換が発生するまでにどのくらいの期間がかかる仕事か」といった目線で見るようになります。

 

しっかりと、自分の価値が出せる仕事であれば、その対価はすぐに受け取れるでしょう。

そでない仕事(等価交換に時間のかかる仕事)は、断るべきなのです。

 

相手が自分の価値を低く見ているのなら、対価を回収できるまでのスパンを見ましょう。

相手が自分の価値を高く見ているのなら、貰い過ぎに注意するのです。

 

100万円の仕事なら、100万円分の業務量が発生するか、100万円分の精神的苦しみが発生するという事です。

真の価値があれば、自然とそれだけの収入がもたらされることになります。

 

実際のビジネス活動では、一日の価値が10万円になることもありますし、0円にされることもあります。

自分の価値を理解し、その対価を受け取る(又は支払う)相手を選んで行く事で、貴方の価値は明らかになっていきます。

 

まとめ

等価交換の法則は、個人的には、幸せになれる考え方なのではないかとさえ思っています。

ビジネスでは、身の丈を超えた仕事を断ることも重要ですから、この法則を意識して判断基準としています。

取引相手として切り捨てる判断も、この法則で行うことでトラブルや機会損失を防げていると感じます。

 

私は、自分が貰うべきではない対価は、どんなに欲しくても手を出さないのが正解だと考えるようにしています。

客観的な価値として、自分が役に立てる分だけいただくのが、ベストで幸せなビジネスライフを生むのだと信じています。

そして、この効果が、自分自身に良いビジネスパートナーを集めているという実感があります。

等価交換の法則について話をまとめると、『あなたの価値は必ず何かに変換されている(誰かが見ている)』ということです。

そして、この法則を意識することで、苦痛と幸福の量を調節できる効果があるということではないでしょうか。

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