皆さんには、自分のメンター(指導者)と思える人がいますか?
人生においてのメンターと、仕事上でのメンターは別の場合もあると思いますが、自分を導き成長させてくださる方との出会いは、本当に大きな意味があるものです。
この記事では、メンターが与えてくれる成長のヒントについて、私の体験からご紹介したいと思います。
このブログサイトは、不動産営業マンと宅建受験生に向けたものですが、これらの目的に限らず、本質的な話として参考にしていただけると思います。
ビジネスでのメンター
ネット上には、ブログの成功方法を販売する人等や、情報を売る人達等がたくさんいますよね。
彼等が悪いわけではありませんし、有益な情報を販売しているのであれば、立派なビジネスだと思います。
彼等も確かにメンターと呼ばれる人達なのですが、やり方が分からない人達に成功方法を売って商売にしているのは、『本物のメンター』ではありません。
あくまでも、ビジネスメンターであって、期間限定の家庭教師のような存在です。
単なるビジネスメンターは、教えることやノウハウを商売にしているだけなので、単発で関係が終わってしまいます。
その後の関係が続くケースもあるかもしれませんが、お金目当ての関係は長続きはしないものです。
私の場合、自分にとっての本物のメンターは、自分の仕事とは異業種の方でした。
メンターが異業種の方である場合、不動産業界での成長には直接には関係が無さそうに感じるかもしれませんが、そんなことは全く問題ではありません。
本当の意味でのメンターは、業種や分野は関係ないのです。
本物のメンターは、ビジネスの基本姿勢や、仕組み等を考案する思考力を持っていて、あらゆる分野に通用するからです。
私の場合も、不動産の仕事に関係無く、あらゆる分野において自分が成長するきっかけとなりました。
今、こうして皆さんにブログを配信できるようになったのも、メンターからの教えが活かされた結果です。
短期間でブログの成果を出すための構想や発想力にも活かされるという事です。
これは、教えを受け取る側の能力によるものではなくて、メンターの影響力が私を変化させた結果だと感じています。
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メンターを見つけよう!
本物のメンターになれるような人達は、絶対数としてはとても希少な人達です。
理由は後述しますが、本物のメンターは経営者に多いです。
大企業の御曹司として生まれた人等は別ですが、一般人がこのようなハイレベルな人達と交流する機会はあまりないでしょう。
企業などのトップに立つような人達との交流には、会社の大小に関わらず価値があります。
ですから、会社の規模等はそれほど問題ではありません。
経営者は、必ず他の経営者との繋がりをもっていますから、このような方々と交流をしていればいつかは辿り着くはずです。
特に、ゼロから会社を立ち上げた創業者(開拓者)等、自力で這いあがった経験を持つメンターを見つけると良いと思います。
創業者タイプの人達は、成功体験と失敗体験の両方を豊富に持っている為、貴方がこれから直面するような場面を経験済です。
それどころか、具体的な最善の解決策まで見えていますから、貴方を正しい方向へと導いてくれる存在となります。
メンターで変わる事
メンターに出会うことで、良い意味でお金に対する意識も変わります。
また、自分の可能性や、生き方についても変化が起こります。
そして、最も大きな点としては、アイデアやビジネスの仕組みを考案する力がつくことです。
自分の力で生きていくための知恵と言った方がピンとくるかもしれませんね。
不動産営業マンの場合、最初にメンターとなるのは、所属している支店等にいる上司になりますが、貴方にとって彼等が本物のメンターとなる可能性はかなり低いです。
不動産営業マンとしての成長には、欠かせない人物がいるものですが、もっと大きな視点で自分を成長させてくれるのが、『本物のメンター』です。
要するに、自分のレベルに合わせて、メンターのレベルも上がっていくという事です。
最初から高いレベルのメンターからの教えを得られれば、当然に成長も早まるでしょう。
彼等は、ほんの短期間の交流だとしても、貴方の一生に影響を与えるような人達です。
本物のメンターに出会い、学ぶことで、貴方は普通の営業マンではなくなります。
目先の目標だけではなく、もっと広い視野で物事を考えるようになり、顧客に対するサービス姿勢等も変化します。
メンターとの出会い方
人と人との出会いには、不思議な縁のようなものがありますよね。
意図せずに、運命的に出会えることが多いのかもしれません。
しかし、できる事なら、自分からそのチャンスを掴み、早い段階で交流できる状況をつくりたいところですよね。
そこで、本物のメンターと偶然に出会えていない人がやるべき事をお教えしたいと思います。
メンターは経営者に多い!
本物のメンターになれるような人達は、人よりも優れた部分が多いですよね?
ですから、独立して経営者として生きていく道をとる可能性が高まります。
きっと、人に使われていても、「自分がやればもっと上手くできる」と感じてしまうからでしょう。
彼等にとって、世の中には自分よりもレベルの低い人が多い状況なわけですから、長居をしようとは思えないのかもしれませんね。
ですから、本物のメンターに出会うには、経営者との繋がりを持つことが近道です。
経営者の知り合いがいない人は、経営者と繋がりを持つ人を探すことから始めましょう。
印象に残る行動をする
経営者と知り合いになれたとしても、それだけで交流をしてもらえるとは限りませんよね?
そもそも忙しい人達ですから、貴方にその価値が無ければ、彼等は相手にしてくれないでしょう。
大成功するような経営者の人達は、人の才能を見抜く能力も高いです。
何故なら、自分も同じ道を通ったことがあるので、その人の努力の量や、精神性等が手に取るようにわかるのです。
ですから、貴方に何か魅力があれば、特別なアピールをしなくてもメンターの方から見つけてくれます。
ですから、まずはメンターの目に止まるような人物になることが大切ですよね。
それには、少しずつで良いので「人との差」を意識して、それを継続することだと思います。
これが、簡単そうで難しい事なのかもしれませんが、それくらいできなければ彼等と出会う資格が無いという事です。
メールを返信するスピード等、本当に簡単なことからでOKですので、少しだけ珍しい存在になるように努力してみてください。
これを継続していれば、必ず彼等の方から声をかけてくれる時が来ると思います。
メンターの目線
メンターの目線は、一般の人とは違う部分を見ています。
これは、交流を深める程に感じる部分でもあります。
例えば、だれか優秀な人物を見つけた時、普通なら「どれくらい頭がいいのか」とか「どこの大学を出ているのか」といった事に関心が向くのではないでしょうか。
ところが、メンター達は、頭の良さや特技(専門知識)等よりも、その人の成長の幅(伸びしろ)を見ています。
そもそも、彼等にとっては大抵の相手は並の才能にしか見えません。
それに、余程の才能でない限り、ちょっと頭が良い人材なんて、代わりはいくらでもいますよね?
では、どこに興味を持つかというと、「自分に近い思考レベルに到達できるかもしれない」と感じる人なのです。
付き合いが長くなる程に相手が成長し、ビジネスで繋がるメリットが増大していく事にもなるわけですから、そこを直感的に見抜いているのだと思います。
貴方がどんなに頭が良くても、成長の可能性や人間性に魅力が無ければ、彼等の目には止まらないという事です。
不動産業での独立
営業マンとして活躍している人達の中には、将来は自分の不動産会社を持ちたいと考えている人もいると思います。
このような夢を持っている人であれば、メンターとの出会いは必須事項です。
不動産業者として、最も重要なのは集客ですよね。
本物のメンターに出会えれば、この集客についての視点や考え方も一変するはずです。
コロナウイルスの影響で、今後の集客形態は大きく変化していく可能性があります。
起業後の経営に大きな影響を与える部分ですので、今後の不動産業界を生き残るには「集客の発想」は、必須のスキルだと思います。
私も、かつては自分の店を持とうと考えていましたし、誰もやっていな集客方法等もいくつか考えました。
しかし、メンターに出会ったことで、この考え自体も変化していきました。
仮に、独自の集客方法を持てたとしても、経営には様々なリスクがつきまといます。
一方で、不動産会社を立ち上げる人は後を絶ちません。
メンターの知恵を学んだ私は、「だったら、会社を持っている人と組めば良い」と考えるようになりました。
人手不足でありながら、人を雇うのは怖いという経営者はたくさんいます。
一定の経験があれば、その不動産経験を珍重してくれる業者も多いでしょう。
私の場合、子供がいないので、リスクを負って会社を設立しても後を継ぐ人がいません。
せっかく苦労して会社を大きくしたとしても、その頃には労働人生も終わりです。
それなら、知人や信頼できる相手の会社を盛り立てるために尽力し、その中で利益の一部を分け合う形態をとる方が、お互いにとって効率的です。
このように、メンターに出会うことによって、視野が広がり、様々な選択肢やリスクが見えるようになりました。
皆さんも、一日も早く、自分よりも上の経験を持つ方々から学ぶ機会を得られるるよう、意識して行動してみてください。
過去の栄光は通用しない
不動産業者として独立する人達には、大手不動産会社での経験等を宣伝文句に掲げる人が多いです。
このように、過去の営業成績を自信にして経営を始める人は少なくありません。
でも、これって大手不動産会社に対して負けを認めているのと同じだと思いませんか?
顧客に対し、「大手にいたから信用して」と言うのは、「大手に行けば安心ですよ」と提案しているようなものです。
私も、大手グループでの仲介業務の経験を積み、最優秀営業賞を受賞した経験があります。
その他、地主向けのコンサル業務や、建売業者の仕入れ等も経験していますが、これらの過去について、基本的に自分からアウトプットしません。
セミナー等で、自分を大きく見せなければならない状況では記載することもありますが、本心としては「全く大した経歴ではない」と思っています。
経営活動においては、『個』の力での勝負です。
本物のメンターになれるような人達には、良くも悪くも、人間的な『個の魅力』があります。
そこに本当の価値があり、それが貴方の成功を導く要素です。
会社経営も営業マンの競争も、決して甘いものではありません。
過去の栄光は一度捨てて、素の自分で何ができるかを俯瞰してみましょう。
これができれば、自然と自分に足りない部分や見えてきますし、誰と組むべきかも理解できると思います。
自信やプライドを持つことも大切ですが、貴方の今の社会的戦闘力を客観的に知ることの方が、遥に価値があると思います。
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まとめ
貴方の夢や、目指している成功の大きさに関係なく、本物のメンターとの出会いは確実に夢への到達時間を早めてくれます。
それだけでなく、自分だけで考えるよりも『良い形態』や『良い提携(連携)』等に繋がっていきます。
メンターの持つコネクションと、有益な繋がりを持てる場合もあると思います。
是非、貴方に必要なレベルのメンターを探してみてください。