成功体験と失敗経験のどちらを重要視するかは、各自で意見が分かれるところかもしれません。
成功経験から得られる事と、失敗経験から得られる事の違いを再確認すると、今の自分に必要な情報がどちらなのか明確になります。
どちらも貴重な情報源なのですが、そこから学べる内容は大きく異なるものです。
今のご自身にとって、成功体験と失敗体験のどちらの情報が必要なのか、この記事を読んで考えてみていただければ幸いです。
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成功と失敗はどちらが重要か
皆さんは、成功から学ぶ派ですか?
それとも、失敗から教訓を得るタイプでしょうか。
成功体験からは、「事を上手く運ばせるためのコツ」を知ることができますよね。
一方で、失敗体験から学べるのは、リスクや戒めなどであることが多いです。要するに、同じ過ちを繰り返さないための学習になるわけです。
失敗体験からは、ダメなプロセスや、失敗するリスク(原因)を知ることができるという事です。
しかし、それは成功するためのノウハウとは少し違いますよね?
例えば、営業マンが失敗から学ぶ行為は、「契約にならないプロセスは何か」を学習していることになります。
経営者の場合なら、成功する方法ではなく、「会社を潰さないようにするコツ」を学んでいることになるのです。
このように考えてみると、それより先に学ぶべきことがありそうに感じると思います。
営業マンなら、まずは契約のとり方やアプローチ方法等を学ぶべきでしょうし、経営の場合なら、集客や販路についてのノウハウ(稼ぐための仕組み)を持つことが先になります。
ですから、まずは成功者達のノウハウ等から学ぶのが最も有効な学習方法なのです。
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成功体験を分析する
成功体験からの学習は、「良かった所」を振り返りる勉強法です。
成功体験から学ぶコツは、「どこが良かったのか」ではなく、「何が始まりだったか」に着目する事です。
例えば、営業活動の中で契約を獲得することができたら、「何故、そのクロージングをその日にしようと思ったのか」等と考えるのです。
そして、そのアクションに至るまでに必要だった動きや言葉等、原因となった部分について客観的に考えてみましょう。
すると、「あの時、あの動きをとっていなければ契約できなかった可能性が高い」等という重要なポイントに気付くようになります。
このような気付きが、成功の始まりであり、次の成功にも繋がっていきます。
また、「何故その事に気付けたのか」等、更に深く考えてみましょう。
このようにして、原因をどんどん遡ってみてください。
誰かから教えてもらった事だったのか、自発的に気付いた事だったのか等も考えてみましょう。
その結果、「あの時のあの人の言葉があったからだ」等と、自分に大切な事を教えてくれた人への感謝が芽生えることもあります。
もっと多くの事を考えようという意識が高まると、今まで気付かなかった事にも目が向くようになります。
このように学んでいくことで、一つの成功から多くの事が得られるのです。
これが、成功体験からの正しい学び方です。
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失敗の学び方
自分や他人の失敗から学ぼうとする理由は、同じような失敗を防ぎたいからですよね。
決して悪いことではありませんが、失敗から学ぶ時には意識して注意しなければいけない事があります。
失敗から学ぶ場合に注意しなければならないのは、『こうすれば失敗になっていなかったかもしれない』という視点を持つ事です。
誰かが失敗したプロセスであっても、あなたが同じように失敗するとは限らないからです。
例えば、起業に失敗した話を聞いて、「起業は危ない」といった学習をするのは間違いですよね?
ちょっと極端な例ですが、私の言いたい事はご理解いただけたかと思います。
それぞれの力量や資金力は異なりますし、1つの事象だけで判断できないこともたくさんありますよね。
たった1つの情報を鵜呑みにして自らの可能性やチャンスを逃すようでは学習する意味がありません。
リスクから学ぶ事というのは、もっと本質的な部分である必要があるのです。
チャレンジをする時には、ある程度はリスクを許容する必要がでてきます。
全てのリスクを回避して成功しようとしても、それはかえって難しい挑戦になると思います。
つまり、失敗(損害)のリスクを知り、それに備える(又は乗り越える)ために学べば意味があるという事です。
失敗から学ぶにはセンスが必要なので、「やめておこう」という結論を出すだけの人も多いのではないでしょうか。
世の中には、チャレンジしていれば成功できた人が相当数いると思います。
このように、多くの人が誤った学習(結論付け)をしていると、常々感じます。
失敗に潜む意味
失敗経験は、現時点では失敗に見えるだけのケースもあります。
つまり、その失敗があったからこそ、次の成功が手に入る・・といった場合です。
この場合、結果的に成功のための必要経験だったと気付かされるのです。
ですから、今現在起こっている事柄が失敗かどうかの判断を間違えてしまうと、その先の成功を機会損失する可能性があります。
完全に完結する失敗なら良いのですが、先の成功に繋がっている失敗の場合には、学習のしかたに注意しなければいけないでしょう。
このような面からも、失敗から学ぶのは難しいものだということが分かります。
継続していれば失敗が成功に変わる事も多いので、やはり成功体験から学んでいくのが本筋と考えるべきでしょう。
まとめ
どんなに簡単な成功の中にも、大事な要素が詰まっているものです。
もしも、その要素が一つでも欠けていたら、同じ結果には至らないでしょう。
成功経験から学ぶ時には、そのような『不可欠な要素』に着目し、その要素の発生する始まりがどこだったのか考えることが上達の秘訣です。
そこには、失敗体験よりも多くの学習ポイントが詰まっているはずです。
一方、失敗体験からは、将来に発生するリスクや損害を予測する能力が備わります。
その上で、そのリスクをどのようにクリアするのかを考えられた時、学習の意味が出てくるという点が、成功から学ぶ場合との大きな違いです。