不動産屋を開業する人は、複数で協力して始めるケースと、たった一人で始めるケースの2種類があります。
開業する人達の中には、営業未経験で不動産業を始める人もいます。
しかし、営業職でも経営者でも、最後は「売れる人と売れない人」や「成功する人と失敗する人」に分かれますよね。
事業を始める前に、成功したケースのポイントを掴んでおくことで、失敗のリスクが軽減できると思います。
私の見てきた成功事例をご紹介しますので、参考にしてみてください。
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成功する人達の共通点
はじめに、私が見てきた成功者達の共通点をご紹介しておきたいと思います。
これは、成功するための絶対条件と言っても良い共通点で、とてもシンプルな答えです。
その答えとは、「約束を守る」という事です。
これは、必ず「決めたことをやる」という事でもあります。
答えはとても単純な事なのですが、意外に出来ていない人が多いです。
例えば、約束が守れない人は、「今日の夜に連絡しますね」と言って連絡を忘れるとか、提出期限を守れずに詫びの電話を入れるといった事が起きます。
成功者達を見ていると、このような行動が一回たりともありません。
むしろ、約束より早く行動を起こします。
彼等は、「信用」というものへの価値を知っているからです。
人の気持ちを大事にする
成功者には、「人の気持ちを大事にする」という精神も強く感じます。
例えば、誰かが自分にしてくれたことへの感謝をずっと忘れないとか、アドバイスに対して必ず実行して見せるといった行動が見られます。
成功者達は、無意識に「そうしなければ相手にされなくなる」という事を感じているか、自然にそのような行動をとっているのだと思います。
また、それが「協力してあげたい」とか、「助けてあげたい」と思わせる魅力になっていくのでしょう。
典型的な結果として出てくるのは、「紹介案件」の発生率です。
皆さんにも、誰かにビジネス案件の紹介をしてあげようと考えた時、頭に浮かぶ人がいると思います。
そんな人達の特徴は、この記事で挙げた成功者の特徴と似ているのではないでしょうか。
人が離れていくような行動をとっている人は、最終的に成功から遠くなっていくということです。
1人での独立開業例
1人だけで会社を立ち上げ、不動産屋を始める人は結構います。
ここでは、1人で独立するまでの経緯や、どんな流れで成功していくのかを具体的な事例でご紹介したいと思います。
1人での独立の場合、事務所をどのように構えるかで判断が分かれるところです。
自宅で始めるケースと、最初から事務所を借りるケースが考えられます。
費用面での負担がかなり違う一方、開業後の動きもかなり異なる内容となりますので、事前に良く考えておくべき部分です。
1人で手続きを進める事が不安な方や、外注で時間を節約したいという方の場合には、開業をサポートしてくれる無料相談に問い合わせいしてみると良いと思います。
最近は、このような便利なサービスがあるので気が楽ですね。
自宅で開業したケース
自宅の一部を使い、商談ができるスペースを設けます。
業者免許を取得する際、事務所に直接審査が入るので、この要件を満たしている必要があります。
知人の独立例にはなりますが、自宅開業から始めたことで、かなり費用は少なくて済んだそうです。
しかし、実際に自宅で契約をしたのは1件だけでした。
この知人の事例では、お客さんを呼べることになり、自宅事務所に招いたのですが、少し顧客が違和感を感じているのが分かったそうです。
事務所に来てもらうことによって、顧客が不安になると感じたわけです。
結果的には、開業後しばらくしてから「やはり事務所が必要」ということになり、移転することになりました。
要するに、相手にする客層や業務内容によって、自宅での営業が向かない場合もあるわけです。
知人やコネ等が多く、自分の所有物件の管理をメインとしているような場合、自宅開業でも良いと思います。
しかし、新規の顧客を相手にする場合、店舗がない不動産業者には誰も来ない可能性が高いです。
自宅開業の場合、広告等で集客をしようとしても、会社に対しての信用力が低くなってしまいますよね。
この為、自宅型の成功事例は、地主又はオーナー型の経営をしているケースになるわけです。
店舗を構えるケース
店舗を借りて独立開業をする場合、先行して家賃が発生します。
その他、設備等についても色々と資金投資が必要になります。
店舗リフォームも多少は必要になるでしょうし、コピー機やビジネスフォンの開通等、やることは沢山あります。
事務所開業の場合、いきなりランニング費用が発生するので、不動産業界での経験が無いと成功が難しい面もあります。
私の知人にも、数名このパターンで出店をして成功している人がいますが、全員が不動産業界の経験者です。
今でも一人で営業している人もいれば、数名の人員を雇うようになった人もいます。
事務所を出店する場合、不動産会社での経験が非常に大きな財産となります。
広告活動での経験や、営業ノウハウ等、一通りの正攻法を知った上で開業しているので、即戦力として動いていけるからです。
戦略面としては、仲介手数料無料にする等という方法もあります。
逆に、絶対に仲介手数料は値引きしないというポリシーでやっている人もいます。
どちらにしても、大事なのはコンセプトを持って、「大手に何で対抗するか」を明確にしている人が成功しています。
未経験での開業
不動産屋を未経験で開業する人もゼロではありません。
かなり難しい開業にはなるでしょうが、「潰れない」という意味では成功しているケースもあります。
不動産業界未経験で成功を収めるケースは、地主との繋がりが強いか、又はWEB媒体等での集客に強みがある場合です。
そして、ノウハウ等を教えてくれるメンターがいることが条件になると思います。
私は、現在、3社のアドバイザーとして稼働していて、経験の浅い経営者や、賃貸専門の会社に低料金でノウハウを伝授しています。(半年から1年でのノウハウ提供)
東京周辺であれば、お手伝いできることもあると思いますので、気軽にお問合せください。
女性の独立開業
近年は、女性が不動産屋を開業するケースも増えているようです。
全日本不動産協会等でも、女性を優遇する開業キャンペーンを行う等、女性進出を歓迎している動きが見られます。
女性が不動産屋を開業する場合、男性社長には実現できない企画等もありそうですよね。
不動産業だけでなく、保険業や美容院等とワンパックで経営するケースも出てきています。
私の知人でも、いわゆるコラボ出店というやつで成功している事例があります。
女子会のようなものを通じて、様々なサービスに繋げていくビジネスモデルは、一種のコミュニティのようなものを形成していきます。
このような業態運営は、女性社長の方が向いていると思います。
女性で開業を夢見る人は、女性のためのマネーセミナー(参加無料)等に参加してみると、事業に対する考え方が変わってくるかもしれません。
ご自身の実体験として、マネー改革を実感し、それを自分の顧客へ伝えれば、最終的に住宅の仕事へと繋がっていくのではないでしょうか。
紹介案件の秘訣
不動産業での集客には、「紹介」(人から)と「広告」(WEBやチラシ等)のどちらかしかありません。
一般的に、不動産取引での紹介を得るのは、とても大変な事ですが、これを実現する人がいます。
成功している不動産屋には、人からの紹介を実現しているケースが多いです。
経営者の人間力によるところですが、冒頭で申し上げたような「信用力」のある行動をとっている人だという証です。
約束を守らないとか、遅刻をするといった事を1回でもしてしまうと、一気に信用は落ちますよね。
信用を落とすのはとても簡単ですが、一度やってしまったミスを後から挽回するのは大変なことです。
ある意味では、「一度もミスをしていない人には一生勝てなくなる」という事でもあります。
ですから、信用面でのミスは、業界で生き残っていく上で命とりになることもあるわけです。
不動産業界では、一回のミスで二度と取引してもらえなくなることもあります。
情報が命の業界でもあるので、教えてあげようと思える人と、そうでない人との差は本当に大きいのです。
人の気持ちを察する能力が低い人は、相手の期待を裏切るシーンが増えます。
すると、少しずつ信用を失い、段々と人が離れていくようになります。
人への配慮が出来ない経営者は、「成功するとは思えない」とか、「あの人と仕事をしても実にならない」等と思われるようになるからです。
ですから、紹介案件を発生させるコツは、「一つでも多くの貸しをつくること」です。
コスト削減の話
不動産業は、利益率が高い業種であることもあって、コスト削減への意識が低い経営者が多いと感じます。
たった1人で事業を始める場合でも、立派な経営ですから、最初からコストへの意識は持っておくことをお勧めします。
例えば、コピー1枚に至るまで、コスト削減の意識を持つべきです。
コピー機を購入するか、リースにするかによっても、経費計上時のメリットが変わってきます。
社用車等についても同様で、このような判断一つで大きく経費の量が変わっていきます。
たった数円のことでも、数年に渡って積み重なると大きな額になります。
数字が苦手な人や、金融知識に乏しい人は、事前に勉強をしておくことが肝心です。
まとめ
不動産業界では、経営者同士の付き合いも意外に親密ですし、横のつながりが大切な業界です。
セミナー等を通じて「共通の仲間」を見つけておければ、将来のビジネス展開に役立てることにも繋がります。
私は、今後、「普通の不動産屋」ではなく、色々なサービスを提供できるネットワークを持つことが成功の鍵になると確信しています。
私もそのようなネットワークを持って活動していますので、経営上のヒント等にご興味があればご連絡ください。