資格試験での合格、営業活動での契約獲得、ビジネスでの売上目標等、目標達成を目指す場面には色々なケースがあります。
この記事は、このような目標を達成する人と、そうでない人の違いについてのお話です。
目標を達成するには、必ずこれを成就させるための要素をクリアしなければなりませんが、どこかでそれができなくなる・・という事なのです。
この要素に着目し、達成者達の視点等を俯瞰して理解すると、目標達成率が少し向上するのではないでしょうか。
この記事が何かのヒントになれば幸いです。
目標達成に必要な能力とは?
取り組む事柄のスケールの大小もあると思いますが、人による目標達成率はかなり異なるように感じます。
要するに、デキル人とデキナイ人の割合です。
継続力や思考力等の違いもあるのでしょうが、最も大きな違いは要点の察知能力です。
要点とは、目標達成に必須となる要素を細かく把握する能力のことだと思ってください。
「設定した目標はほとんど達成してきた」と言える人は、要点の察知能力が高い人という事なのです。
継続力さえあれば、おのずと一定の成果を手にするでしょう。
結局の所、目標達成の難易度は、どこまで大きなスケールで取り組み(働き)たいかで変わります。
スケールが大きくなれば目標達成に必要な要素も増えていき、その内容も難しくなりますよね。
逆を返せば、小さな目標でさえ達成できない人は、スケールを大きくしても同じ結果にしかなりません。
一時的に成功したとしても、長続きはしないでしょう。
正しいビジョンを持つ
世の中には、困難な目標を達成する人達がいますが、そんな人達を目にして「自分には無理」等と決めつけていませんか?
無理だと思った瞬間、貴方の可能性は著しく低下してしまいます。
成功や達成までの正しいビジョンを持ち、どうやればそれが実現できるのか確信を持つ事から始めましょう。
大抵の課題や目標は、誰でも達成可能なことなのに、そのやり方を知らないだけなのです。
信じられないような偉業を成し遂げる人達は別として、成功要素の視点を持てば、必ず達成確率を上げることができます。
困難な目標を達成する秘訣は、『達成に必要な要素を見落とさない事』です。
つまり、継続力だけでは叶わないレベルの目標には、『細かな成功要素を把握する』という能力が必要になるのです。
成功要素とは?
達成しようとする目標によって成功要素の数は変わりますが、『誰にでもできる事ではない』と感じるような目標については、必ず普通の人が気付かないような要素があるものです。
例えば、100円のお菓子を150円で売ろうとした場合、「50円分の価値をどう演出するか」という要素が加わります。
このような目標を達成させる人達は、各自のセンスで成果を出します。
アイデアは無数に存在しますが、その中からより成功率の高い方法を選ぶことで目標が達成できるわけです。
特定の人にしか見えない「要素」に着目し、アンテナを立てる訓練が大切です。
成功者の多くは、一歩先にある要素に気付き、独自のアイデアでクリアしています。
もう少し分かり易く、そんな成功要素の具体例を挙げておきましょう。
成功要素の具体例
Aさんは、コロナ渦での新ビジネスを考案しました。
特定の困りごとがWEB上で完結する新しいビジネスモデルです。
目標は、この新事業で月間30万円の純利益を達成することだとしましょう。
誰も着手していないビジネスだったこともあり、Aさんはスムーズに収益化に成功しました。
これだけでもスゴイことですが、Aさんは一歩先を見ていたので、全く満足していませんでした。
「30万円の売り上げを維持する方法がなければ意味がない」という視点を持っていたからです。
目標を1回達成するだけではビジネスとして成功とは言えず、継続達成する視点を持っていたわけですね。
こんな視点を持つ程度であれば、少し意識するだけで誰にでもできる事だと思います。
しかし、そのための具体的な有効方法を考案する力については個人差が出るところです。
「どうやって毎月の売上を確保するのか」という部分が経営力であり、これが難しいからお店(法人)が潰れるのです。
この部分を構築できる人こそ本物であり、ビジネスを成功させられる才能がある人だと言えるでしょう。
Aさんは、一歩先の要素を多く感じ取り、様々な知恵を加えました。
まず、一度獲得した顧客が自動的にリピートする仕組みを考案し、安定した案件数を確保しました。
また、売上の一部をサイト構築に費やし、簡単にはマネのできないWEB資産を構築しました。
「確実な集客」・「新しい収益モデル」・「継続する仕組み」・「真似されない工夫」という要素を意識している事が見て取れます。
新しいビジネスをマネされることがなければ、トップランナーやスタンダード企業となる可能性が高まります。
その分野でスタンダードになるという重要性に気付く視点は、普通の人が持っていない感覚の1つなのではないかと思います。
一歩先の成功要素とは、普通の人が考えない部分にあるものです。
このような視点を持つ人には大きな価値があり、これから事業を行う人達にとって良いメンターとなることでしょう。
大抵の人は、自分の事業の目標達成を考える時、『方法論』だけに目が行きがちですよね。
Aさんは、それだけではなく、働く人を失わないための対策についても考えました。
どんなに素晴らしいビジネスモデルを考案しても、それを実現する人員がいなくなれば台無しになってしまうという要素を見落とさなかったわけですね。
起業して間もない時期は目の前の利益を上げる事に集中しがちですから、このような一歩先の展望は誰もが気付ける事ではないと思います。
つまり、ビジネスを長期的に成功させ、目標を達成し続けるには方法論だけでは足りない要素があるという事です。
IT化が進む昨今では、エンジニアの確保等についても同様の課題となるでしょう。
今後、このような視点を持つ人達の価値は、より一層高まるのではないでしょうか。
生き残りが難しい時代こそ、そんな人達が輝き始める気がしてなりません。
失敗の原因を勘違いしていませんか?
時に、失敗と成功は紙一重です。
これは、たった1つの要素が足りない事で失敗に終わることがあるからです。
失敗した本人はそのことに気付かず、その営業方法自体がダメだったと勘違いすることもあるでしょう。
受験生の場合には、自分の勉強の仕方が悪かったと考えがちです。
しかし、実際には、特定の要素に気付くことができていれば「合格していた」とか、「契約できていた」といったケースは非常に多いと思います。
能力としては充分なのに、小さな事だけど重要・・というポイントを把握できていなかったことが原因なのです。
成功する人とそうでない人の違いは、成功のための要素を事前に気付いて把握することが出来る点にあります。
ですから、チャレンジャー達がやるべきなのは、スクールに通うことでも、書籍を購入することでもありません。
目的達成の視点を持つ成功者にコツを聞く事です。
失敗した原因を追究することも大事ですが、それ以上に成功の要素を把握することが大切です。
成功の要素が揃っていれば、多少の失敗をしても結果がついてくるからです。
時代のせいにしない努力
コロナウイルスの流行で、随分と産業構造も変化したと感じます。
デリバリー事業が拡大したことで、WEBサイトの構築等が必要になった会社も多い事でしょう。
「人・物・金」の時代から、「物・人・金」の時代へと変わってきた気がします。
つまり、「人がいなくても成立するビジネスが増えている」という変化です。
人がいなくても、パソコンや機械があれば多くのビジネスが成り立つ時代になったのです。
アナログの仕事も依然として必要ですが、コロナ渦においてはどうしても不利になる実情があります。
駐車場や店舗に設置する自動販売機だけで全国展開するビジネスモデルまで出てきました。
餃子やラーメンの名店の味が自動販売機で買える等、色々な価値を出して勝負をしかけています。
コインパーク事業等においても、今後は自動販売機での販路拡大が急速に進むかもしれません。
もはや、店舗も出さずに飲食業で全国展開できる時代なのです。
以前より、どんなツール(物)を持つのかが重要になっていると思います。
学習ツールやビジネスツールは、かなり選択肢が広がっていますよね。
自分の失敗を時代のせいにしないためにも、日々新しい事に目を向けてチャレンジしていきたいですね。
まとめ
何かの目的を達成するには、その目的を果たすために必要な要素を把握しなければなりません。
明確な成功要素も分からないまま成功したとしたら、それは実力ではなく、偶然(運)による成功という事です。
そして、目標達成に必要な要素には、普通の視点では見えないものもあるでしょう。
ですから、経験者・成功者等から指導を受けることも大変有効だと思います。
このような訓練を繰り返し、良い見本と出会うことで困難な目標を達成できるようになります。
それぞれの立場において、自分に足りない要素について再考する機会になれば、この記事を読んだ意味があるのではないでしょうか。