仮想メモリのサイズ変更をしたいけれど、パソコンに疎くてよく分らない!という人に向けて、わかりやすく手順を説明していきます。
仮想メモリが不足しているパソコンは、Windows7のケースが多いと思いますので、今回の記事はWindows7での操作手順にしてあります。
その他のOSを使用の方でも、感覚的には同じだと思いますので、参考にしていただければと思います。
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仮想メモリ不足とは?
Windowsでは、プログラムデータが実行された際には、実装メモリ(RAM)という場所に一時データ等が書き込まれます。
しかし、複数のプログラムを同時に起動する場合等に、実装メモリだけでは容量が不足してしまうことがあります。
このような時に「仮想メモリ」を使用することで、ハードディスク上に一時的な書き込みを行い、実装メモリの空き容量を臨時的に増やすわけです。
仮想メモリのサイズは、Windowsで自動的に管理されています。
この仮想メモリが既定量を超えると、仮想メモリ不足に関する警告が表示されることがあります。
この場合、手動で仮想メモリの最小・最大サイズを変更することで解決できる可能性があります。
注意:仮想メモリの容量不足の警告が表示されていない場合は、できるだけ仮想メモリのサイズを変更しないでください。
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仮想メモリのサイズ変更方法
仮想メモリが不足しているという警告が表示されたら、以下の手順で仮想メモリのサイズ変更をしてください。
① パソコンの左下にあるスタートから、コントロールパネルを表示します。
② 「システムとセキュリティ」をクリックし、次に「システム」をクリックします。
すると、画面が切り替わり、左上部に「システムの詳細設定」という表示が確認できると思います。
③ 「システムの詳細設定」を選択し、小ウインドウを表示させます。(システムのプロパティ画面)
※この際、管理者のパスワードまたは確認を求められることがあります。
④ 「詳細設定」の画面上に、『パフォーマンス』の欄があり、この欄の中に「設定(S)」をクリックします。
すると、パフォーマンスオプションという名称の小ウインドウが新しく開かれます。
⑤ ウインドウの上部に3つのタブが表示されていますので、そのうちの「詳細設定」を選び、表示させます。
⑥ 仮想メモリの欄の中に表示されている「変更(C)」をクリックします。
⑦ 上部に「すべてのドライブのページング ファイルのサイズを自動的に管理する(A)」と表示されており、左側にチェック ボックスがありますので、このチェックを解除してください。
⑧ チェックを外すと、「カスタムサイズ(C)」を選択できるようになりますので、○の部分をクリックしてください。
⑨ 初期サイズと最大サイズが入力できるようになりますので、ここに数値を入力するための調査をします。
⑩ コントロールパネルからシステムを選んで表示された画面の中央に、実装メモリ(RAM)のサイズが表示されています。
このサイズを基準として、推奨の入力値を算出します。
推奨サイズは、以下の通りです。
初期サイズ:実装メモリ(RAM)のサイズと等しい値
※これで不足する場合は、1.5倍まで増やしてみてください。
最大サイズ:実装メモリ(RAM)サイズの3倍に等しい値
例えば、システムの画面に「実装メモリ(RAM): 4.0GB」と表示されていた場合、入力は以下のようになります。
初期サイズ:4000
最大サイズ:12000
⑪ 算出したサイズを MB 単位で 各ボックスに入力し、[設定]、[OK] の順にクリックします。
⑫ 全てのウインドウを閉じ、再起動をして完了です。
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まとめ
気を付けていただきたい注意点としては、あくまでも警告が表示された時に行う処理である事です。
仮想メモリが不足しているという警告が表示された時だけ、今回の記事の手順を実行してください。