営業力を伸ばすには、色々な方法がありますよね。
本を読んだり、成功者からのアドバイスを聞いたりと、方法論はたくさんあります。
少し変わった角度の勉強法にはなりますが、「他の事に当てはめて理解する」という学習方法によって理解を深めることも有効な場合があります。
将棋やサッカー等が直接営業活動に関係しているわけではありませんが、当てはめて考えることによって気が付いた事はたくさんありました。
特に、将棋の要素からは、メンタル面でも多くの事を学ぶことができます。
この記事では、そんな「当てはめ学習法」についてご紹介したいと思います。
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将棋で営業職を考える
最近は、藤井聡太君の大活躍で、将棋に興味を持つ人が増えたそうです。
将棋が持ち合わせている要素は、色々な事に当てはめて考えることが出来ますので、もっと多くの人が興味を持ってくれたら嬉しいですね。
将棋には、人生で起きる要素が全て詰まっていると感じることさえあります。
将棋というゲームは、「ほぼ同じ条件で勝利を目指す戦い」です。
営業職の仕事も同じような要素を持っているので、押えるべきポイントが似ているのです。
そして、このシンプルな要素には、どこまで潜っても攻略しきれない奥深さがあります。
次の一手
将棋では、次の一手で展開が大きく変わる局面がよくあります。
そして、独特の視点や才能を持つ人にしか発見できない次の一手もあります。
営業職でも同じで、次のアクションや言葉によって、状況が一気に好転することがあります。
このような体験が積み重なって、いつしか大局観になっていくわけですが、営業職においては、「契約に繋がる直感」のような部分がこれに当たると思います。
少し将棋が強くなると、印象に残った『局面』の記憶が増えていき、自分でも良く見つけたと思うような好手を見つけられる事が出てきます。
私は、局面の持つ独特の雰囲気のようなものを、営業活動の中で感じる事があります。
「今は、我慢して守らなければ総崩れになる」とか、「ここで王手を切らせたら勝てなくなる」といった感覚はよくあります。
将棋をやっていない人にはわからない感覚だと思いますが、何か自分の得意な事に置き換えて状況を把握すると、冷静な判断ができることがあります。
サッカーで言えば、キラーパス(スルーパス)等のように、ゲームの流れを変えるプレーをひらめいた時のような感じです。
序盤の要素
将棋では、勝負の進み具合を「序盤・中盤・終盤」という呼び方で分けられます。
要するに、「上旬・中旬・下旬」のようなものです。
サッカーで考えると「立ち上がり」と呼ばれる時間帯ですね。
将棋でもサッカーでも、序盤は戦いの方針を決めるような局面になることが多いです。
相手の出方等によって、戦い方を変更する可能性もあるので、様子を見て状況を把握する力が求められます。
営業で言えば、どうやって契約まで到達させるかストーリーを模索しながら動いているような段階ですよね?
ここで一気に勝負をしかけるほうが良い場合もありますし、じっくり守りを固めていく作戦もあります。
顧客に対しても、同じように序盤の判断が重要である感覚を持つには、このような「当てはめ学習」が有効である事に気付きます。
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中盤の戦い
戦いの中盤では、駒と駒が当り出して、局地的な混戦になっていきます。
サッカーでも、選手交代や得点の発生によって状況が一変することがありますよね。
状況が複雑になるので、判断がより難しくなる点も営業職に通じる部分です。
中盤戦では、序盤よりも経験値の差が出やすくなるところも同じです。
他社の営業が出て来ることもありますし、物件が終了してしまう等といった事も起きてきます。
大局観と言われる『経験から展開を察知する力』が活きる事が多く、センスの差も出やすい場面だと思います。
終盤の考え方
将棋の終盤は『駒の損得より速度』が大事だと言われており、王を詰ますチャンスがあれば、一気に詰め寄るスピード感が求められます。
将棋は、飛車や角といった大駒を捨てても、王様さえとれば勝ちになるゲームだからです。
サッカーで言えば、相手に得点させないプレーや、ゴールを生み出す事がこれに当たりますし、営業で言えば、契約をとることが勝利になります。
終盤は、気を抜いた姿勢を見せれば、すぐにつけ込まれて負けてしまう事もあります。
また、終盤に入った事に気付かずに、スピード感を持てなかった事で負けることもあります。
営業職でも、一手違いで負けたと感じる他決をすることがあり、ゲームで逆転される感覚的によく似ています。
私は、契約の可能性が見えた時は、『よし、終盤だ!』と言い聞かせ、王を詰ませに行く感覚で行動していました。
まとめ
営業活動で難しい場面に直面した時には、将棋等ような勝負の局面を思い描き、着眼点のヒントを得る事もありました。
皆さんも、自分の得意なゲームや、スポーツ等に当てはめて物事を考えてみてはいかがでしょうか。
意外な共通点や、ヒントを得られることがあると思います。
参考記事