個人が副業できる機会が増えた昨今ですが、社員の副業を認めている企業はまだまだ少ないですよね。
不動産関連職は、副業として活躍できる機会も多い仕事です。
この為、不動産営業マンの中にも副収入を得ている人はたくさん存在しています。
この記事では、一般の人にはあまり知られていない、不動産仲介営業の収入源についてクローズアップしてみます。
コンプライアンス違反はダメ
不動産営業は、当然ながらコンプライアンス遵守が重要ですから、誰に対しても違反行為をしてはいけません。
それを前提にお話ししますが、営業マンの中には、仲介手数料とは別にフィーバックをもらえる仕事があります。
小規模な会社では、会社自体がそのような副収入を承認している場合もあります。
当然ながら、このようなケースについては会社が了承しているのですから、違反行為ではありません。
最近では、副業に関する手軽な便利サイトも登場しています。
side bizz(サイドビズ)というサイトでは、自分に紹介できそうな案件を検索して利用することができるようになっています。
無料で登録できるので、人と会う機会が多い人は、ざっと見ておくだけでもチャンスを逃さずに済むかもしれませんね。
住宅設備関連
建売物件を購入すると、多くの場合、TVアンテナの取付けが必要になります。
私は、家電量販店等、最も安い店を探してみることをお勧めしていましたが、実は、ここでフィーバックを狙うことも可能です。
アンテナの取付け業者を紹介し、その業者から紹介料を受け取ることができるからです。
おそらく、ネット回線の申込みでも紹介料を受け取ることが可能だと思います。
実際、知人の電気屋さん等を紹介し、数千円の紹介料を受け取っている営業マンがいました。
契約本数が多い人は、年間5万円以上の収入にはなるのではないかと思います。
アンテナ価格が安いのであれば、お客様のためになる副業ですね。
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火災保険関連
火災保険を申し込む際には、不動産会社の提携している保険屋さんを使うケースが多いです。
当然、保険会社から紹介料が入りますが、大抵は不動産会社自体が代理店になっています。
会社によっては、火災保険契約に対して手当をつけるところもあると思います。
一方で、営業マンが会社を飛ばして、知人の代理店等を紹介し、1件につき数万円の紹介料を受けているケースもあります。
年間で考えるとかなりの額になるでしょうが、多くの場合、会社の規則に違反する行為になるでしょう。
また、資金計画の段階で、生命保険についての見直しを勧め、保険会社に案件を紹介している営業マンもいるようです。
業者の紹介
中古物件を購入するお客様に対して、リフォーム業者や解体業者を紹介してもフィーバックは発生します。
色々な業者から、顧客を紹介してくれれば、「紹介料をお払いします」というスタンスをとっているからです。
勿論、全員がこのような収入を得ている訳ではありませんが、怪しい動きをしている営業マンはチラホラ見かけました。
不動産営業マンのメイン業務は不動産を売る事ですから、このような業務に夢中になっているのは、あまり売れていない人に多いです。
契約本数が少ないので、一つの案件からできる限りの収入を得ようとするわけです。
もっとひどいケースでは、司法書士や土地家屋調査士からのフィーバックをもらっている者もいました。
かなりの信頼関係が無いとできないでしょうから、おそらく知り合いの司法書士等とのつながりなのだと思います。
士業を営む人達の中にも、このような不正な紹介を得て仕事を得ようとする人達がいるということなのです。
建物の請負紹介
土地だけの購入を希望する顧客や、土地活用を予定している地主さん等に、建築会社を紹介することがあります。
建物完成後、建築会社からは紹介料が支払われますが、火災保険等の際と同様に、会社が受け取ることになります。
アパート等、賃貸物件の建築を請け負う建築会社は、このような紹介活動に力を入れている傾向があります。
一昔前なら、個人に払うと働きかけてくる建築会社がいましたが、最近はコンプライアンスへの意識が高くなった為、それほど見かけません。
しかし、営業マンが個人的にこのような動きをしていないとは、誰も言い切れない部分もあります。
本来、所属会社から「歩合」という形で受け取るのが、合法的かつ一般的な手段です。
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賃貸顧客の紹介
仮住まい等が必要な顧客に対して、賃貸業者を紹介すると、成果報酬として紹介料を支払う業者がいるそうです。
このようなコネクションを持っている場合は、会社には内緒で受け取っている営業がいるかもしれません。
一般的には、売買の仲介営業には少ない案件ですし、時間の無駄だと考える営業マンが大半だと思います。
元賃貸営業の人等、ごく一部の話でしょう。
副収入のまとめ
不動産営業は、普通の仕事よりは、副収入を得られる機会が多い職種と言えます。
但し、仕事を通じて得られる副収入には、合法的なものと、そうでないものがあります。
くれぐれも、顧客と勤務先を裏切る行為はしないようにしましょう。
不動産営業は、歩合給が発生する月がありますから、株式投資等で副収入を狙う人も多いです。
契約さえとれていれば、副収入に頼る必要もないので、それが一番ですね。