異業種から不動産営業への転職を考えている場合、具体的な仕事内容が気になりますよね。
この記事では、不動産仲介営業(売買)が行う業務内容を、わかりやすく説明しておきます。
一通り読んで頂ければ、不動産営業マンの仕事内容がイメージできるようになると思います。
仕事内容の難易度等も軽く触れていきますので、参考にしてください。
建売の販売
都心部を除き、不動産仲介営業のメイン業務となるのは、建売住宅を販売することです。
地価の高い場所はマンション物件が多い為、新築又は中古のマンションの販売がメイン業務になるエリアもあります。
建売住宅を販売する地域の場合、広告に対して問い合わせしてきた顧客に建売物件を紹介していくことから仕事が始まります。
新人営業は、車で近隣の物件を下見しながら、売主名や価格を覚えていきます。
休日にドライブしているような感覚で仕事ができるので、下見業務は不動産営業職の良い所だと思います。
また、下見が出来ない時には、物件確認(電話で物件状況を聞く仕事)をしながら資料作成等を行います。
問い合わせからの動き
営業マンは、顧客からのお問い合わせに対して、メールや資料の送付を行います。
まずは、「どの物件を紹介するか」というセンスが問われるのですが、これにはヒアリングが欠かせません。
ヒアリングが出来る場合には、お電話等でご希望条件を聞きます。
これが不可能な場合、価格帯等に合わせて営業マンのセンスで物件資料をまとめます。
資料の作成方法等は、各営業によってそれぞれが工夫して行っています。
後日、お客様から反応があれば、物件を案内する約束をとり、休日等を利用して来店してもらいます。
一緒に物件を見て回り、気に入ってもらえた物件があれば、契約までの流れなどを説明し、契約へと向かっていきます。
契約準備等の細かい作業について詳細に知りたい方は、参考記事をご覧ください。
参考記事
中古物件の販売・売却
建売物件を売る業務がメインの会社では、中古物件を取り扱う件数は比較的に少ないです。
単純に、新築物件を探す顧客が多いことが理由です。
ですから、基本的には売却依頼があった時だけ手がけるようなイメージです。
マンション中心のエリアでは、中古物件が中心になる会社もあります。
中古物件よりも新築を売ったほうがトラブルが少ないですし、手数料も新築の方が大きいので、基本的には中古物件は営業マンに倦厭されがちです。
顧客から、不動産の売却依頼を受けた際には、物件を調査して価格査定を行います。
売値が決まったら、売却依頼のための媒介契約を締結し、販売活動に入ります。
広告掲載の手配等をして、顧客が現れるのを待つイメージです。
後は、依頼主に定期的に販売状況を報告していき、契約が発生するのを待つだけです。
土地の取引
土地だけを探す顧客や、土地活用の相談を受けた際の業務です。
土地物件は条件の良いものが少ない為、成約が難しい側面があります。
この為、土地だけを探すお客を相手にしない営業マンもいるくらいです。
土地物件は、物件数が少ないので、多くの顧客が「物件待ち」の状態で保留となります。
つまり、営業マンとしては契約にならない可能性が高い案件です。
稀に、相続で受け継いだ土地の売却や、活用の相談を受けることもありますが、この場合、売却先(買取業者)の紹介をするか、アパート建築の会社を紹介することになります。
建築会社から紹介料の収入がありますので、無駄になる仕事ではありませんが、建売住宅を売った方が利益が高いので、あまり積極的に取り組む人はいません。
広告業務
不動産を売るには、集客をしなければなりませんよね。
チラシ広告に関しての業務は、通常は支店長クラスの役職者が行います。
この際、掲載する写真を、下見に出る営業に撮ってきてもらう事があります。
天気の良い日は、写真を撮る仕事も任されることがあるかもしれません。
ネット媒体への掲載依頼等については、各営業が行うことが多いです。
売却依頼等を受けている営業マンは、このような仕事が発生することがあります。
まとめ
不動産仲介営業の業務は、意外とシンプルだと感じたのではないでしょうか。
乱暴な言い方をすれば、多くの売買の仲介営業マンは建売を売っているだけの仕事です。
月に1本の契約が入れば、後は何をしていても構わないといった風潮も多いです。
少しでも興味を持てた人は、この仕事に向いているかもしれません。