この記事では、営業未経験の人が、不動産営業として活躍できる理由をご紹介したいと思います。
意外かもしれませんが、活躍する人達を見ていると、最初から不動産業界へ足を踏み入れた人よりも、他業種から転職してきた人が多いのです。
転職希望者には、心強い特徴ですよね。
それでは、その理由について説明していきますね。
最大の理由
トップクラスのベテラン達の多くは、異業種からの転入組です。
私もその一人で、営業職の経験は全くありませんでした。
勿論、異業種から転入して来た人でも、売れないまま終わってしまう人はいます。
考えてみれば、最大の理由はその比率にあります。
最初から不動産業界だけで生涯を終える人と、いくつかの業種を経験する人の数を比較した場合、後者が多くなりますよね?
それに、色々な経験をしている人の方が、有利に働けるシーンは多いはずです。
いきなり核心に辿り着いてしまった感もありますが、まずは確率論として当然に転入組は多くなるということです。
業界特有の理由
確率論とは別の理由として、業界での特殊な事情もあります。
お金目当てで転職してくる人が多い事や、結果が出るまでに時間がかかる仕事であることが、入れ替わりを激しくしています。
【不動産営業から見たリアルな「アリとキリギリス」】を読んでいただけると、詳細を掴みやすいと思います。
人は、なかなか結果が出ないとやる気が低下してしまうものです。
そして、プロとして長く働くうちに、段々と顧客の目線を忘れていく面もあります。
つまり、売れなくなるのは、やる気に満ちた新人に劣る存在になっていくからなのです。
新人の知識が追い着いた時、どうなるのかは明らかですよね。
未経験者の武器
トップクラスの人達は別として、やる気がある未経験者であれば、平凡な営業マンにはすぐに勝てるようになります。
実際、そのような新人を何人も見てきましたし、私自身もそうでした。
未経験者の最大の武器は、一般の人の感覚に近いということです。
営業は、物件の数を見すぎることで、感覚が麻痺してきます。
すると、お客様が見た時の感覚とはズレが出てくるのです。
顧客が嫌がる行為や言動についても、未経験者達の感覚の方が正しい事が多いと思います。
最初の頃に、業務に対して感じた事などは書き留めておきましょう。
数年後、それを読み返した時、自分の感覚が変わった事に気付けるはずです。
ビギナーズラック
未経験者の時は、顧客の選別ができず、もらった反響に対して全力で挑む人も多いです。
私もそうでしたが、やる気だけはあったので、「どんな顧客でも諦めない!」みたいな根拠の無い粘り強さを持っていました。
慣れてくれば分かりますが、不動産営業の仕事では、顧客に優先順位をつける事が必要です。
病院が、重篤な患者を優先して受け入れるようなものです。
全員を平等に診察していたら、命が失われることがあるのと一緒です。
医者が症状の重い患者を救ったら、とても感謝されますよね。
不動産営業にとって、これに当たるのが契約ということです。
未経験者が契約をとると、ビギナーズラックと言われますが、私は努力の結果である部分も多いと思っています。
優先すべきではない相手でも、全力で努力した結果が出たということですから。
私は、これがビギナーズラックの真相だと思います。
但し、それを続けていると、救えない患者が出てしまう事を忘れてはいけません。
まとめ
不動産営業は、営業未経験者でも十分にやっていける仕事です。
未経験者がやっていける理由は、「先入観の無さとやる気」があるからです。
あとは、このような未経験者の武器を大事にして、知識と経験を積み重ねるだけです。
ですから、「自分にもできるだろうか」という不安は捨てて大丈夫です。
別記事の「不動産営業は未経験でも本当にできる?」でも、少し違う角度から、未経験者について触れています。