不動産仲介営業のコミッション(歩合)は、各社で様々な形態があり、実際にどのくらい稼げるのかが把握しにくいところがあります。
転職を考えている人にとっては、この歩合の部分について最も興味があるところだと思います。
そこで、私が仲介営業(売買)で転職後、実際に受領した歩合支給額を公開しておきますので、就職・転職活動の参考にしてください。
転職時の歩合条件
各社の条件によって歩合率が異なるものなので、前提条件として少し転職時の状況を説明しておきます。
私は、従業員数50名前後の会社で約3年間の経験を積んだ後、少し大きな規模の不動産会社へ転職をしました。(不動産営業職として約3年目で1度目の転職)
営業経験3年の中途採用という形で転職するので、ある程度やれる自信はありました。
この会社の雇用条件は少し特殊で、営業車両は自分で用意することが条件になっていました。
フルコミではないのですが、営業車両だけは自前で用意してくださいという会社だったんです。
勿論、駐車場やガソリン代は会社がもってくれます。
支給されるものは、携帯電話とデスクパソコン位で、あとは全て自分持ちの条件でした。
このような負担がある事から、基本給も歩合も普通の不動産会社よりは良い条件でした。
月に一件の契約が取れる人なら十分な収入が得られる条件だったので、他社から移動してくる人も多かったです。
参考記事「不動産仲介営業の歩合ってどうなってるの?」
1年間の歩合の内訳
先のような条件で、1月から仕事を始めました。
入社直後(最初の数カ月)は歩合が発生するわけがありませんので、2年目の場合は年初から歩合が発生すると考えてください。
顧客が増え、時間の経過とともに収入が増えていくのがわかると思います。
これぞインセンティブの醍醐味ですね!
以下、歩合だけでの収入額になります。
1月 0円
2月 0円
3月 264,486円
4月 370,600円
5月 0円
6月 0円
7月 535,623円
8月 909,793円
9月 0円
10月 3,129,345円
11月 233,100円
12月 1,512,310円
合計 6,955,257円
1年目でこれだけ稼げる会社も実際に存在しているのが、この業界のすごい所です。
この金額に、月々の宅建手当や、基本給がプラスされたものが年収になります。
後半に歩合が集中しているのは、決済(引渡し)がこの時期に集中した為です。
5~6月に未完成物件を売ったことが主因です。
この会社は、ボーナスという観念は無く、あくまでも売り上げた仲介手数料に対するパーセンテージで支払いが行われる形態でした。
1年間の動きと忙しさ
この一年は、本当に急がしかったので、頻繁にマッサージ店に通いました。(笑)
休みもほとんど取れない状態で過ごした記憶があります。
休み自体はあるのですが、結局はお客様から「時間が空いたから案内してほしい」等と言われて休日出勤する感じです。
スケジュールは常に埋まっていて、少しも時間を無駄に出来ない日々が続きました。
夜は21時くらいで帰宅していましたが、日中の休憩等はほとんど無いスタイルです。
何度か熱を出したり、ひどい頭痛等と戦いながらこなしていたのを覚えています。
今、もう一度あの一年を再現しろと言われても、「体力的にちょっと厳しいかな・・」というのが正直な感想です。
やはり、原動力は若さですね。
月平均で2~3件のペースで契約がありましたので、ミス無く管理するのも大変でした。
もう少し動きを抑えて、月に1~2件の契約をして、年収600万円位に収めるのがベストな働き方だと思います。
参考記事「不動産営業で年収600万円は簡単?」
歩合の種類
歩合の設定については、会社の規模等によってかなり異なります。
平均すると、15%位までの会社が多いと思います。
売上に比例して歩合率が上昇していく方式が多いです。
3%位から始まって、最大で20%位まで上昇するイメージです。
半期、又は1年でリセットされるので、最大の歩合率まで到達するのは至難な事です。
私は、最大歩合に到達したのは一度だけしかありません。
最大で30%位まで設定している会社もありますが、大抵の場合は実現不可能です。
ある程度の営業経験がある人が実現できるのは、10~15%だと思った方が良いと思います。
エリアによって物件価格は異なりますが、仲介手数料(売り上げ)にこれを乗じた額がもらえます。
不動産業界での転職を考える際には、宅建JOBエージェント
歩合率等の内情についてもアドバイザーが無料で教えてくれるので、登録しておくととても有益ですよ。
まとめ
不動産営業は、技術的な面で一人前になり、店からきちんと反響がもらえる環境であれば、十分に稼げる仕事です。
しかし、たくさん稼ぐには、それなりの忙しさが付随します。
自分のペースをコントロールするのはとても難しい事ですが、それができるようになることがプロになることなのかもしれませんね。
まずは、毎月1件の契約がとれる力を見に付けましょう!
当ブログサイトでは、私をトップ営業にしてくれた「営業マニュアル」もアップしています。
よろしければ、参考にしてみてください。
参考記事
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不動産営業のコツを最適な順序で学ぶ方法 ①
不動産営業のコツといっても、当然ながら一言では語りきれません。 少しずつ記事にはしてきましたが、順不同に書いてきた経緯があります。 そこで、最適な順番に並べ替え、営業初心者が学びやすいようにしておきま ...