この記事では、入社後にすぐに開始できる仕事の紹介と、その仕事をする上でのコツを紹介しておきます。
入社直後の仕事について、下調べしておく際の参考記事にしてもらえればと思います。
これは無いから大丈夫
入社前は、色々と不安なこともありますよね。
それは、実際に入社してみなければ分からないことがあるからだと思います。
ですから、私はこの記事で、「少なくともこれは心配しなくて大丈夫だよ!」という事については、出来る限りお伝えしたいと思っています。
営業職は、「飛び込み営業」とか、「電話営業」を延々とやらされるイメージを持っている人がいますよね。
不動産仲介営業の場合、これは有り得ないので安心してください。(笑)
入社して最初の数日間は、顧客もいませんから、営業に関する業務ができません。
そこで、この時期だけ経験するような特殊な経験もあると思います。
物件価格を覚えるとか、下見をするといった基本的な活動の前に教わる内容をご紹介しておきます。
電話でやらされる事
電話を使った業務で、最初にやらされるのは物件確認という作業です。
これについては、別記事「不動産営業がかける電話の内容とコツが知りたい!」で詳しく触れていますので、そちらを参考にしてください。
もしかしたら、訓練として一時的にやることがあるかもしれない業務がありますので、紹介しておきます。
各営業が、何らかの理由で「追客終了」とした顧客のリストがあるのですが、稀に再び家を探し始めた人等がいる場合があります。
中には、前担当者のアプローチが悪かっただけという顧客がいるかもしれませんよね?
契約の可能性はとても低いリストですので、思い切って新人に失敗させられるツールなのです。
この顧客に対し、「その後、お住まい探しの進み具合はいかがでしょうか」等と電話をかける作業を指示されることがあるかもしれません。
一日で終わってしまう作業ですし、本番に備えて慣れておくのに良い業務です。
店内掃除と洗車
私が経験した不動産会社では、役職に関わらず全員で清掃をするケースと、事務員等が清掃をするケースの2種類がありました。
会社側が、営業に掃除をさせる事をロスだと考えているかが分かる部分です。
新人は、当初やることが無いので、営業車両の洗車をしてくるように指示されているのを見かけることがあります。
この際、各営業マンの車の使用状況(汚さ等)がわかることがあります。
新人は、最初に誰を見本として設定するのかも大事なポイントですから、車の使い方が汚い営業は除外すると良いと思います。
車内が汚い営業は、長い目で見た時には「先生」としてふさわしくない人のはずです。
これも、一つの成長のコツとして覚えておくと良いと思います。
参考記事「不動産営業のコツ|売れるようになる営業車両の使い方」
売出し現場の準備
売出し現場とは、こちらから売主の建築会社にお願いして『現地販売会』等のイベントを催すことです。
会社によっては、『現場設営』等という呼び方をする事もあります。
倉庫から、のぼり旗・テーブル・椅子・カラーコーン等を出し、車で現場に向かいます。
売出しは週末に行う為、この設営は金曜日までに行います。
待機の際には、車の中にいて良いのか等、細かいルールをよく確認しておきましょう。
意図せずにルールを破ると、同僚からの印象を損ねる可能性もあります。
社内営業の一環だと心得て、ルールには敏感になることが信頼関係を築くコツです。
輪転機とチラシ
少し規模の大きな不動産会社には、輪転機という機械があります。
この機械は、チラシを刷る為に造られたもので、見た目はコピー機とほぼ同じです。
主に、売却物件の依頼を受けた際等に、担当営業が自分のために制作します。
反響が足りない時には、全員で手分けしてポスティングする会社もあります。
大手企業では、このようなことはあまり無く、基本的には広告費を上席の稟議を経て外注します。
個人でのポスティングが許される会社では、積極的にやってみることをお勧めします。
この動きを無駄だという人は多いのですが、新人の頃にしかできない動きですから、私は推奨しています。
無駄になる可能性は高いのですが、どこにどんな層の人が住んでいるのか、町の様子を肌で感じることができると思います。
図面・チラシの作成
有能な営業事務がいる会社では、このような作業は営業がやらなくて済みます。
私が最初に勤めた不動産会社には、電話番程度のおばちゃん事務員しかいませんでした。
思えば、あの頃に覚えたパソコンスキルが随分と役に立っています。
図面やチラシを作成する時間や機会をもらえる環境では、積極的に取り組んでください。
必ず、将来に役立ちます。
将来、独立する事を考えている人は、特に重要なスキルになります。
不動産の広告には、細かい規制がありますので、記載事項には十分気を付けて作成しましょう。
安易に配布すると、会社に多大な損害を与えることになります。
まとめ
不動産営業には、入社直後の数日間でしか経験できない仕事もあります。
私は、その時にしかできない事だとは思っていなかったので、その体験の貴重さに気付くことができませんでした。
どんな仕事にも、習得課題が詰まっているものです。
全ての事から学ぶつもりで取り組むことも、成長のコツだと思います。