私も受験当時は自作して実行した独学スケジュール表がありました。
受験生の参考になるかもしれませんので、勉強のポイント等を交えてまとめておきます。
では、私が独学で一発合格した時の学習スケジュールと勉強法をご紹介していきます。
開始時期と方針
私の場合、少し余裕をもって勉強したいと考えて、2月頃から勉強を始めました。
当時、書店等で良いと思える本が無く、ネット情報と自作の暗記テキストで独学する道を選びました。
有料ツールで学ぶ人は、4~5月頃からのスタートでも充分に間に合うと思います。
当サイトのテキストについても、同時期のスタートで間に合うように作成していますので、ご活用ください。
宅建のテキストは、基本的に直近の改正に対応することができません。
本が出版されるまでの時間を考えると分かると思いますが、改正点が反映されるのは翌年のテキストからになるケースもよくあります。
ネット上のテキストの場合、大抵はリアルタイムで反映されますので、無料ツールで学ぶなら、ネット上の無料テキストを使うのが良いと思います。
ネット上の無料テキストでも充分に合格できる内容が提供されていますので、むしろ大事なのはやる気の方です。
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2月~5月
この期間は、教材の選別とテキストの流し読みに充てる人が多いと思います。
私も、この期間に2回程度、宅建業法と主要科目の流し読みをしました。
私は、受験にお金をかけたくなかったので、ほぼネット上の情報だけしか使っていませんが、それで問題なく合格しました。
あえて同じ道を推奨するわけではありませんが、それでも合格は可能だということを知っておいて欲しいと思います。
お金に余裕のある人は、有料教材を使うことでまとめる手間を省くことができると考えれば良いのではないでしょうか。
但し、要点をまとめる作業が勉強になる側面もあるので、一概にどちらが良いとは言えません。
市販テキスト
書籍を使用しての独学を選ぶ場合、4月頃までに基本テキストを選ぶと良いと思います。
それまでは、ネット上での勉強だけでも良いと思います。
以下のような無料テキストで充分なはずですので、気軽に利用してみてください。
無料テキスト
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市販の本で独学をするなら、基本書と過去問集以外は必要ありません。
問題集とか、まとめ集の類は、とりあえず買わなくて良いと思います。
理由は、問題集をやるくらいなら、過去問をやったほうが良いからです。
出版社は、販売目的で色々な種類の本を出しますが、全てが必要なわけではありませんから無駄な出費はしないようにしましょう。
有料ツール
有料の通信教材等を使う場合、テキストのボリュームが重要だと思います。
大量のテキストが届いても、保管場所にも困りますし、全部必要なのかも疑問です。
もはや、持ち歩けない教材に価値があるのか?と思える時代になってきましたよね。
スタディング(公式サイト)
個人的には、有料教材ならスマホで完結する教材が最も優れていると考えます。
何より、通勤・通学の時間を活かせるのが大きいです。
私自身、勉強は自宅でしかできない環境でしたので、通勤時間を使えれば、もっと勉強期間を短縮できたと感じます。
スクール教材は自宅学習中心になっていますので、高い授業料を払う割には・・という欠点があります。
当サイトでも、スマホで読める無料教材を提供していますが、ほぼ文字だけのテキストになります。
動画解説付の有料テキストが良い!という方は、スマホ専用の有料ツールを使うと良いでしょう。
最近では、有料教材でも2万円弱で利用できるようですので、スクール教材よりもコストがかからないのではないでしょうか。
時間がたくさんある人は、無料教材等で充分に合格できると思いますので、各自でよく考えてみましょう。
6月
あと5カ月という現実味が、「そろそろ暗記を始めよう」と思わせるタイミングになる時期です。
ここからは、細かく予定を分けていきました。
6月は、宅建業法と法令制限の暗記と、それに関連する過去問をやることに集中しました。
過去問の正解率を80%位にできるようにするために、間違えた肢は印をつけて復習できるようにしておきましょう。
以下、実際のスケジュールです。
15日までにやる事
・ファイル暗記一回目終了
※宅建業法と法令制限を同時進行
20日までにやる事
・宅建業法の過去問
30日までにやる事
・法令制限の過去問
・宅建業法の過去問 復習
7月
7月は、試験案内(願書)が配布されますので、忘れないようにしましょう。
詳しくは、「宅建の願書入手方法から合格までの流れ」で説明しています。
民法の内容やボリュームが気になる人は、一度流し読みし始めても良いと思います。
20日までにやる事
・試験案内の入手
・その他法令(税法等も含む)の精読と暗記
30日までにやる事
・その他法令の過去問
・各法令の復習
8月
8月は、民法に集中するイメージでした。
お盆休み等を利用することができる期間なので、遅れを取り戻す等、上手く活用します。
民法以外の法令は、情報の整理をする期間にし、基本書を読み返す程度にしておきました。
8月末までに、全科目をできるだけ暗記する意識で精読する作業を完了します。
10日までにやる事
・試験申込手続の完了
・民法の重要部分を精読
20日までにやる事
・民法の過去問(頻出部分から優先)
・全科目の暗記作業
30日までにやる事
・全科目の暗記作業
民法については、やり過ぎに注意が必要な科目ですから、的を得たヤマをはって勉強すべきです。
民法のピンポイント予想については、以下の記事に書いています。
9月
9月は総仕上げの月ですから、最も気合を入れて臨みました。
過去問に集中して、間違えた時に基本書に戻る感じで勉強していきました。
私の場合、前年度の本試験問題をやらずに残しておき、9月末に模試として使用しました。
過去問でよく間違える所や、覚えにくいところは、法令ごとにPCに入力してリストを作ったりもしました。
キーワードを穴埋め式にして覚える方法です。
有料の模試は、過去問の勉強が終わっている人でないと意味がないと思います。
しっかりと、過去問をやり込んで、本試験さながらの状態で模試を受けましょう。
模試の結果が悪くても、まだ落ち込む必要はありません。
宅建の試験勉強は、元々がギリギリの合格を目指すことになるので、合格まであと数問・・・というせめぎ合いが続きます。
ですから、問題の傾向等によって、得点数が結構変動してしまうものです。
とはいっても、30問前後とれる状態にまではなっておく必要がある時期です。
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10月
いよいよ本番という緊張感と、焦りも出てくる月です。
焦る気持ちを抑えて、過去問の復習と記憶の維持に専念します。
ポイントは、宅建業法とその他法令では、過去問の肢の誤っている部分が指摘できるくらいのレベルまで理解していること。
過去問で間違えてしまう問題があっても慌てなくて良いのですが、全体の80%は正解できるレベルになっておくことが重要です。
この時期、模試で自信を無くしてやる気を失う人も多いようですので、メンタル面にも対策がいる場合があると思います。
経験者の話等を読んで、気持ちを落ち着かせると良いと思います。
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全体スケジュールを確認
宅建業法中心に読み流しをし、教材を決める
6月
法令制限の精読を完了し、宅建業法は暗記・過去問を始める
7月
その他法令の精読と法令制限の暗記・過去問を同時進行
8月
民法(権利関係)に集中しながら、他教科の過去問も進める
9月
ひたすら過去問をこなして模試を受ける
10月
復習と記憶維持
宅建独学勉強の優先順位
更に詳細なスケジュールを立てていく際の参考になるように、勉強科目の順番についてもう少し詳しくご紹介しておきます。
確実に得点源に出来る部分から学習することを意識すると、以下のような順番になりますので、各自の判断で調整してください。
- 宅地建物取引業法
- 住宅瑕疵担保責任について
- 都市計画法
- 建築基準法
- 土地区画整理法
- 宅地造成等規制法
- 農地法
- 不動産登記法
- 借地借家法
- 区分所有法
- 不動産取得税と固定資産税
- 住宅金融支援機構について
- 不当景品類及び不当表示防止法
- 土地の知識
- 建物の構造
- 民法
- 国土利用計画法
- 地価公示法
勉強の順番は、得点配分の設定にもよります。
この記事を参考にして、自分に合った順番に微調整してください。
補足
民法を学習してからでないと、他の法令が理解できないという人がいますが、私はそうは思いません。
そもそも、メインの得点源ではない部分から入る事に違和感があり、8月での勉強にした経緯があります。
結果、全く問題ありませんでした。
短期集中の場合は、以下の記事を参考にしてください。
まとめ
宅建の勉強は、8月以降のスケジュールをどれだけ前倒していけるかが重要です。
暗記スピードが早い人は、5月以降のスタートでも全く問題ないでしょう。
私の場合、序盤は一日に30分くらいしか勉強しない日も多かったです。
6月以降は、平均1時間くらいを習慣にしていましたが、気楽に休憩しながらやっていたので、辛いという感覚はありませんでした。
休日前の夜や、気が向いた時に、できる限り長めにやるようにすれば良いと思います。
モチベーションさえ保てれば、誰でも合格できる試験ですので、追い込み過ぎずに楽しんで勉強すると良いと思います。
諦めずに、最後まで頑張ってください!
無料テキスト
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