それに、不動産営業として一生働いていく人は少ないはずです。
この記事では、不動産営業職人達が定年まで働く場合のイメージについてご紹介したいと思います。
不動産営業職のピーク
不動産営業の平均年齢は、地域によって様々だと思います。
私の働く地域では、25歳~45歳位の人が多いように感じます。
最も多い年齢層は、35歳以下になると思います。
50歳を超えている営業マンもいますが、珍しい存在になっていきます。
これは、営業としてのピークが30~40歳位になる為だと思います。
ほとんどの場合、この年齢期間にある程度の実績を形成します。
その後は、年齢的にも教える側にシフトしていくのが自然な流れですよね。
大手の場合、昇格していくポストがありますので、課長以上になれば営業活動をする機会はかなり減っていきます。
そして、マネージメント能力が評価される立場になっていきます。
大手不動産会社では、定年までに部長クラスになれれば良い方なのではないでしょうか。
昇格できない環境
小さな会社の場合、昇格するポストが無い場合もありますよね?
実際、このような立場に置かれている人は多いです。
多くの場合、できるところまで営業でいくことになるでしょう。
そして、ある程度の年齢になった時、2つのケースに別れます。
1つは、営業としての経験と貯えを使って独立するケースです。
もう1つは、全く異なる業種に転職をするケースです。
近年では、独立の方法にもいろいろなパターンが出てきました。
事務所を出さず、フルコミッションのような形態で独立する人もいます。
出店費用に何百万円もかけるのをリスクと捉え、知人不動産業者等の委託営業先として活躍するのです。
集客は自分で行わなければなりませんが、出店費用を考えれば、広告費は微々たるものです。
きちんと回収できる力もある人達ですから、リスクの小さい起業方法なのかもしれません。
不動産業界から出ていく人達についても、独立する人はいます。
私の知人では、飲み屋とか、ラーメン屋を始めた人がいます。
その後の調子は知りませんが、このような人達も「独立組」に分類できます。
進路の選択
営業職を退いてからは、3つの選択肢があります。
- 出世街道を走る
- 貯めたお金で独立
- 転職
1番と2番については、特に説明はいらないと思います。
ただ、3番の場合、どのような転職をするのか気になりませんか?
せっかくのキャリアを捨てて、不動産とは全く関係の無い仕事をする人がいます。
これには色々な事情がありますが、私の知る限りで最も多い転職先と、その理由についてご紹介しておきます。
長年のキャリアを捨てて不動産業界を去る人は、「もう不動産業界に疲れた」と言う人が多かったです。
毎月成績がリセットされる働き方や、お客さんへの気遣い等に疲れてしまうのです。
これを感じた時、営業を退く決断をするのだと思います。
このような理由では、不動産業での独立が難しい部分があります。
自分の会社の売上に対するプレッシャーは、営業時代とは比較にならないストレスがかかるからです。
年齢的にもそれほど業種が選べませんので、多くの人は介護・配送・警備系の仕事に移っていくケースが多かったように記憶しています。
とても残念な事ですが、メンタル的な問題も抱えているのでしかたありませんね。
参考記事「不動産営業を辞めたい時に有望な転職先とは?」
まとめ
不動産営業になる場合は、将来の進路についてよく考えておく事が重要です。
また、メンタル的に疲弊しない働き方・考え方も探究すべきだと思います。
この業界で、長年に渡って働き続け、成功している人達もたくさんいます。
やはり、彼等の話を積極的に聞き、少しでも多くのヒントを掴んでおくべきですね。