私の経験上、不動産営業への転職をする際の面接形態は各社似ています。
聞かれる事も似たようなものでした。
とはいっても、しっかりと準備はしておきたいですよね。
この記事では、不動産営業採用時に面接官が見ている視点と、大手の面接対策についてご紹介します。
面接官のレベル
少し乱暴な言い方かもしれませんが、小さな会社にはあまり対策がいりません。
小さな不動産会社に就職してくれる人は少ないので、審査基準も低めになりやすい事情があるからです。
つまり、小さな会社では、多くの場合は人柄重視の採用になるということです。
では、大手不動産会社は何を重視するのでしょうか。
それは、人柄+能力+将来性です。
要するに、大手企業は人を選べる立場にあるわけです。
ということは、こちらは「自分を選ばせる方法」を研究しなければいけませんよね。
私は、この視点で対策を講じておくことで、随分と有利に進んだ経験があります。
早速、大手企業の面接官が見ている視点から考えていきましょう。
私が、実際の大手企業面接時に聞かれた質問の詳細と、入社後に聞いた面接官の心理については、「大手不動産会社の面接で質問されたこと」で書いています。
面接官の視点
大手企業での中途採用の場合、面接回数は3回程度で設定されています。
会社の規模で多少の違いはありますが、1回目は課長クラス、2回目は部長クラス、3回目が役員クラスという流れが多いと思います。
入社後に聞いた話も踏まえて書いておきますが、一番重要なのは2次面接です。
1次面接では、ごく普通のことを聞かれ、その返答の仕方を見ます。
論理的に、相手に正確に伝える説明ができるかを見ているそうです。
また、過去の転職歴や実績等に問題が無いかをチェックする役目があります。
考え方として重要なのは、1次面接の面接官は、「部長に通すからには失敗できない」と思っているという事です。
2次面接の際、部長に「あいつは見る目が無いな」等と思われては評価が下がるからです。
しかし、可能性を全て消すわけにはいきませんから、自信が無い場合には、ある程度の言葉添えをして2次面接に通すそうです。
2次面接を通過した人材については、更に慎重になりますから、これを通ればほぼ内定となります。
役員面接は、大きなミスをしない限り、単なる最終確認作業という印象でした。
1次面接の対策方法
1次面接の審査は、募集から間もない時期の方が若干緩くなる傾向があります。
これは、あと何人応募してくるかわからない中で面接を行うからです。
一応、キープしておきたいという保険にされる可能性が高まります。
自分の実績等に自信の無い人は、募集直後に面接を受けた方が残りやすいと思います。
逆に、募集締め切り日ギリギリまで応募し、2次に進めた人は、ほぼ内定と思って良いでしょう。
私は、以前に募集をしていない企業に電話をしたことがあります。
「中途採用募集のご予定はないでしょうか」と自分から問い合わせたのです。
すると、
「丁度、募集をしようと思っていたところなので来てください」
と言われ、内定まで話が進みました。
自分から動くことでチャンスが開けることもあるということです。
とにかく、企業面接は、2次面接に進むことが最初のミッションです。
課長クラスには「そこそこの人材」と思われただけだったとしても、部長クラスに「良い人材」と思われれば内定なのです。
1次審査は、振るいにかける網です。
コツとしては、必要以上にしゃべらない事だと思います。
聞かれたことにだけ的確に応える練習をし、早めに応募すると良いと思います。
大手の面接方式
私は、長い不動産キャリアの中で、大手5社の面接を受けた経験があります。
時期は異なりますので、現在も同じような面接内容なのかは不明です。
私が経験した大手の面接方式は、二種類でした。
大手不動産会社5社の内、2社は圧迫面接に近い形態でした。
この業界に入ってから知りましたが、やはりこのような企業の評判は悪かったです。
大手でも社風というものがあり、印象の悪い営業が多い会社があるのです。
大手の社風比較については、別記事の「大手仲介業者の社風を比較してみた」を参考にしてください。
面接を受けた企業の内、3社については全て2次面接を通過しました。
その後は、1社に絞って内定した為、他の2社は辞退しています。
どの企業も穏やかな面接で進行し、聞かれる事なども大差ありません。
大手では、最後にSPIと適性検査を行う会社が多いです。
人事に聞いたところでは、この点数が悪くて落ちた人はいないそうです。
むしろ、入社後の適性を判断するための要素が強いらしいのです。
不動産会社のSPIについては、問題集等で少し練習しておく程度で十分です。
まとめ
大手企業でも、面接には多少の特徴があります。
重要なポイントは、応募のタイミングと質問への準備です。
記事中でご紹介した別記事も参考にしていただき、面接に活かしていただければ幸いです。
「不動産営業への転職 求人から内情を見極める方法」では、応募前の企業選定についてのポイントもご紹介しています。
良い会社を見つけて、是非とも夢を叶えてくださいね。