大手不動産会社の安定感と知名度に魅力を感じる人も多いでしょう。
しかし、大手不動産会社といえども、就職又は転職を検討する際には念入りなリサーチが欠かせません。
何故なら、大手不動産会社であっても、「社風が悪い企業」があるからです。
この記事では、私が仕事を通じて実際に体感した大手各社の社風について比較してみたいと思います。
主観的な記事にはなりますが、実体験に基づく話なので参考になると思います。
ホワイト企業の探し方
大手不動産会社に限らず、不動産業界という特殊な業界への就職・転職をする時には、「ブラック企業を見抜く力」がこの先の人生を分けることになります。
不動産会社への就職をする際に気を付けて欲しい点としては、以下のようなものがあります。
- 歩合率
- 反響(もらえる顧客)の数
- 本社の社風
- 支店の雰囲気
- 在籍営業マンの年齢層
歩合率等の条件的な部分については、面接の段階で詳細を確認することができます。
しかし、社風や支店の雰囲気は入社しなければ分かりませんよね?
上司の指導方針や、ノルマに対する態度等、働く側にとって気になる部分は最後まで不透明なままであることが少なくありません。
そこで、オススメなのが、不動産業界だけに特化した求人サービスを展開している、宅建Jobエージェント
エージェント達も不動産業界に精通している為、入社後の社内の雰囲気やノルマ等について事前に情報を得る事ができます。
自分では言い出しにくい給与交渉等も担ってくれるので、かなり有益なサービスです。
この記事でご紹介する各社の比較も参考にしつつ、登録利用してみると良いと思います。
※本記事は各サイト(リンク先)の掲載許可を得ております
支店による違い
大手不動産会社では、社員教育についても一定の水準(規範等)が保たれています。
しかし、各支店によって、多少の差が出てしまうのが実態でもあります。
私は、東京都と神奈川県の不動産仲介業者については、仕事(土地仕入営業)を通じて一通り足を運んだことがあります。
ですから、この記事を読んでいる人に大手仲介業者(東京・神奈川)の方がいたら、私の名刺を持っている可能性があります。(笑)
駅から近い場所であれば、 行った事の無い店舗の方が少ないくらいです。
私は、駅前にある不動産業者を開拓営業する時は、主に電車で動いていました。
駅に着くと、事前に調べておいた大手不動産会社の支店から用地仕入の営業をかけていきます。
三井のリハウス、東急リバブル、みずほ信不動産販売、野村不動産、京王不動産、小田急不動産、センチュリー21系列、住友不動産販売等…数えきれません。
そんな私から見て、同社での支店による雰囲気の違いはそれほど感じませんでした。
しかし、会社ごとにある社風については、かなり明確に感じる部分があります。
公開できる範囲でご紹介していきたいと思います。
参考記事
教育制度のナンバーワン
大手不動産会社でも、個人的に「好きな企業」と「嫌いな企業」があります。
嫌いな企業のことを書くと、相手に不利益な結果を招いてしまいますから、このような媒体で書くことができません。
このような裏情報は、専門のエージェントや、業界人から直接手に入れるしかない部分です。
一方で、褒められるべき企業情報なら、いくら書いても問題ありませんよね。(笑)
ということで、私が感じた優良企業についてご紹介しておきたいと思います。
まず、社員教育面で優れた企業として最初に挙げておきたいのは、野村不動産アーバンネットです。
また、マナー面では、小田急不動産も業界の中では上位に位置すると感じます。
この2社は、私の中で、接客マナーがナンバーワンの大手仲介業者でした。
社内での接客意識や教育が他の企業よりも優れており、グループ全体で徹底されていると思います。
個人的に、紳士的な社風を持った会社だという印象を持っています。
野村不動産では、証券業務への転向できる可能性もゼロではないと聞いたことがあります。
将来、株式等の証券取引業務への転属等に興味がある人には、有力な候補かもしれません。
「どんな人柄の社員が多いか」という部分は、就職の際に重要な事でしょう。
来店時の対応やマナーを見ると、会社の方針にどれだけ素直に従っているか等が見えてきます。
特に、業者訪問に対しては顧客意識が薄れがちですから、余計に良く分かるのです。
私は、小田急不動産や野村不動産アーバンネットへの業訪で、嫌な気分になったことがありません。
支店での差も無く、全店舗で徹底しているのには、いつも感心していました。
他の大手不動産会社も決して態度が悪いということではなく、大手の中でもより洗練されている印象です。
自分自身が不動産営業だった頃に知っていたら、面接を受けてみたいと思える企業でした。
リーガルチェックのトップ企業
大手不動産会社は、基本的に書類が多く、リーガルチェックが厳しい傾向があります。
リーガルチェックとは、法的リスクに対するチェックのことです。
このリーガルチェックを最も厳格に行っていると感じるのは、三井のリハウスです。
契約書等に記載する事項については、全て法務課がチェックを入れるようです。
契約書のひな形等も定形のものが決まっていて、全てリハウス側が作成します。
他社に書類作成をさせないのは、「自社が関わった仕事で書類リスクを排除する」という自信を意味しています。
会社として書類への意識が高く、この点については業界ナンバーワンだと思います。
その他、営業マンにスマホを支給する等、装備面でのサポートもトップクラスです。
一言で表現すると、コンプライアンスに厳しい社風といったところでしょうか。
ベテランとの競争
いかにも仕事のできそうな人っていますよね。
見た目ではなくて、動きとか話し方などから「売れる人」と感じようなタイプです。
私は、元々は客付(仲介)側の仕事をしていたので、彼等の気持ちを理解できますし、仕事の質や営業力も判断できます。
仕入れた土地を建売物件にして販売すると、色々な不動産仲介業者が客付けをしてくるのですが、この際のやりとりを通じて社風を覗うチャンスも多いです。
大手不動産会社の中では、営業力がある人が多いと感じたのは東急リバブルでした。
経験の長い人が定着している様子からも、条件面での不満が少ないのかもしれません。
ベテランが多いので、社内では大変な部分もあるでしょうが、大手の中ではそれが競争力となって表れている会社のように感じます。
業界トップクラスの環境で、ベテランを相手に切磋琢磨できる社風といったことろでしょうか。
まとめ
大手不動産会社という広い見方をすると、どれも同じように感じる人が多いかもしれません。
しかし、実際には各社の社風はかなり違います。
大手不動産会社でも、事務所の中から罵声が聞こえてくる会社もあるのです。
そういった会社の営業マンには、心が無いと感じる人も多いです。
自分が行きたいと思う会社には、一度何らかの形で足を運び、自分の目で感じてみることも大事だと思います。