グーグルアドセンスの管理画面に、「ads.txtファイルが含まれていないサイトがあります」と警告表示が出た時、最短で解決できる対処法についてご紹介します。
「この問題を今すぐ修正してください」と表示されて困っているいる方は、手順の通りに実行してみてください。
エラーを放置すると広告表示が停止されることがありますので、早めに対処しておきましょう。
対処手順を最短で説明
「ads.txt」についての予備的な知識等は後回しにして、具体的な手順から記載します。
1.「ads.txt」ファイルを作成する
では、手順を記載していきますので、この通りに進めてみてください。
① エラーの右側に表示されている「ヘルプ」をクリックする。
アドセンス管理画面の上にピンク色のエラーが表示されていると思います。
このエラーの右端に「ヘルプ」がありますので、これを表示します。
② グーグルが指示しているコードをコピーする。
ヘルプを開くと「AdSense 向けの ads.txt を作成する」という表示があると思います。
そこに、緑色で書かれたコードがありますので、これをコピーしてください。
google.com, pub-0000000000000000, DIRECT, f08c47fec0942fa0
③ Windowsアクセサリの中からメモ帳を開く
④ メモ帳にコードを貼り付ける。
※ 青色の部分は、後でID番号に置き換える箇所です。
⑤ アカウント情報から、サイト運営者IDをコピーする。
アドセンスの管理画面にある「アカウント」を表示すると、サイト運営者IDが表示されます。
PUB- 以降に表示されている番号をコピーしてください。
⑥ メモ帳に戻り、0で表記された場所にID番号を貼り付けます。
0だった部分は、全て削除して置き換えます。
⑦ ファイル名を「ads.txt」にして保存する。
この時、文字コードを「UTF-8」に指定してください。
デスクトップ等、分かりやすい場所に保存したら、ファイル作成は完了です。
2.サーバーにアップロードする
ここからは、作成したファイルを、管理サーバー(ルートドメイン直下)に配置する方法を説明します。
お使いのサーバー会社によって、多少操作が異なりますが、ドメイン「/」の末尾にアップロードされるようにすればOKです。
私の場合、WPXクラウドのサーバーを利用しているので、この手順で説明していきます。
WPXサーバーでの準備
① WPXサーバーの管理パネルにログインする。
② サーバー管理の中にある「WordPress設定」を選択する。
③ FTP設定の「設定」を開く。
④ FTPアカウント設定の情報から、『FTPアカウント名』、『FTPホスト名』を控える。
メモ用紙等に書いておくと良いと思います。
⑤ メニュー「設定変更」を開く。
⑥ ボックス内のチェックを以下と同じにする。(赤枠部分にチェックを入れる)
パスワードを設定していない場合は、この画面上部で設定してください。
⑦ 管理パネルからログアウトする。
FFFTPの準備と接続
WPXサーバー内のルートドメイン直下にファイルをアップロードするには、FFFTPというソフトを使って、外部から接続するのが簡単な方法になります。
まずは、FFFTPをダウンロードしてください。
以下、設定方法からアップロードまでの手順となります。
① FFFTPを起動し、「新規ホスト」を選択する。
以下のような画面が表示されます。
② ホストの設定名(T)に、サイト名等を入力する。
例:不動産ブログ、のような略表記でもOKです。
③ ホスト名(N)に、FTPホスト名を入力する。
④ ユーザー名(U)に、FTPアカウント名を入力する。
⑤ パスワード(P)に、FTP設定時のパスワードを入力する。
⑥ OKを押して画面を閉じる。
⑦ ホスト一覧から設定名を選択して、「接続」する。
⑧ 赤枠の辺りに、作成した「ads.txt」ファイルを入れる。
ドラッグして移してください。
⑨ FFFTPの接続を切る。
反映状況を確認する
グーグルの検索画面で、ファイルが正常にアップロードされたかどうかを確認します。
確認方法は、サイトアドレスの後ろに「/ads.txt」を付けるだけです。
https://サイト名/ads.txt
これで検索結果に表示されれば設定は成功です。
24時間以内には、エラーが消えると思います。
ads.txtとは?
今回のエラーの意味を知りたい人のために、ちょっと補足しておきます。
「ads.txt」ファイルは、サイト管理者が認定した広告を表示するためのものです。
簡単に言えば、広告詐欺を減らす対策ファイルですね。
広告主があるサイトでの広告配信をリクエストした場合、グーグルは、そのサイトのルートドメインで「ads.txt」ファイルの有無を確認します。
サイト運営者IDが正しく記載されている場合は、広告主のリクエストに対してオークションを行い、配信権を獲得した広告が表示されます。
ファイルにサイト運営者IDが正しく記載されていない場合は、リクエストに対するオークションが開かれません。
強制はされていないものの、なるべく対応した方が良い理由は、このような事情にあるわけです。
まとめ
FFFTPを使ったことが無い人にとっては、少し戸惑う部分もあったかもしれません。
しかし、作業自体は簡単なものばかりですから、なんとか無事に完了できたのではないでしょうか。
広告がストップしてしまうと、サイトの運営にも支障が出ます。
グーグルからのエラー報告については、なるべく早く解決しておくのが一番ですね。