営業マンの中には、『引きが強い』とか、『運が良い』と言われる人がいます。
そして、大抵の場合、本人も自分は運が良い方だと思っているようです。
運も実力の内と言われますが、営業マンの仕事においては、本当に「運も実力」だと納得させられるエピソードが多いです。
今回は、そんな幸運を引き寄せる人達が、「何故、運を引き寄せられるのか」に着目してみます。
皆さんの営業活動上のヒントにしていただければと思います。
幸運の意味
『幸運』という言葉の本来の意味は、自分の望む方向に物事が進む事だそうです。
つまり、極端に言えば、「明日が晴れだといいのに」と思って実際に晴れたら、それも幸運ということです。
こうした小さな幸運の積み重ねが続くことで、私達が思い描くような幸運が実現されていくという事なのです。
これは、営業マンが契約に辿り着くまでのプロセスと全く同じだと思いませんか?
この記事では、不動産営業マンを例にしてお話をしていきますが、基本的にはどの業種の営業マンにも通じる内容だと思います。
ビジネス的な視点で考えれば、不動産営業の仕事は、契約の可能性が高くなる行動を選択し続けることで成功できます。
ということは、大きな『成果(幸運)』を得たければ、幸運(自分の思う通り)になる確率を上げて行けば良いということです。
結局のところ、幸運は自分の意識が呼び込むということで、ポジティブな人が成功することになるというのが、この問題の真相に近いと感じます。
自分の運
「運」は自分で切り開くものだという人がいますが、これも先程と同じ理屈で説明がつきます。
ポジティブに考え、確率の高い行動をすることで思い通りになる(幸運が開ける)からです。
成功できない人には、「いつか来るはずの幸運な日」をただただ待っている人が多いそうです。
でも、幸運な日は、自分から目指すものであって、待っているだけでは訪れないのが現実です。
たとえ、叶いそうもない大きな願いだとしても、まずはその手前にある小さな幸運を目指せば良いと思います。
全てはそこから変わるのではないでしょうか。
幸運を呼んだ動き
私は、実際に営業活動をしていて、何度かとても幸運な事に遭遇したことがあります。
まだお客をもらえないくらいの新米新人の頃、下見に出ていると、その度に物件を見学しに来た顧客と出会うのです。
たまたま見に来ていたご家族に遭遇し、「よかったら鍵を開けましょうか?」と声をかけ、アンケートまでもらうことができるといった感じです。
当時の私は、こんな事がよくある業界なのだと思っていたのですが、実際には滅多にない珍しい事でした。
ビギナーズラックというやつでしょうか。
なんとなく顧客に出会う気がして、下見の際には物件の周囲を意識していました。
すると、また顧客を拾うのです。
支店長からも「引きが強いなぁー」と驚かれ、私は「そんなに珍しい事なんですか?」と聞き返したのを覚えています。
思えば、「また顧客を拾えそうな気がする」という前向きな気持ちが、顧客が見に来そうな物件へと行動させ、幸運を引き寄せた気がします。
要するに、「歌手になれる気がする」とか、「金メダルをとれる気がする」というポジティブな気持ちを、願いが叶うまで持ち続けた人が夢を実現するのではないでしょうか。
出来ない気がした瞬間に、人生は出来ない方向へと動き始めるのかもしれません。
予感を信じてみる
何かの予感を感じる時ってありませんか?
下見の途中で新規物件を見つける気がするとか、今日は電話が繋がりそうな気がするといった些細な事です。
このような予感を感じたら、幸運を呼ぶチャンスだと思ってみると良いと思います。
こんな時「気のせいだ」とか「そんなわけない」等と考える人は、幸運が逃げていくということです。
根拠の無い自信でも、何かのパワーになっていれば幸運へと繋がります。
実際、私はそんな気がするだけで行動し、幸運を得たことが何度もあります。
自分には直感が無いとか、勘が鈍い方だと思うのは損な事です。
ネガティブな方向に幸運(思い通りになる力)がシフトしていく可能性を高めてしまうだけだと思います。
思い込むことで得られる力は馬鹿にできません。
私は、幼少期の頃は運動に苦手意識を持っている子供でした。
クラスでも足は遅い方でしたし、何をするにも自信が無い方でしたが、中学生になり、「頑張れば自分にもできるのではないか」と考えるようになってからは、運動神経が良い人と思われるまでに変わりました。
誰かに、「君は才能があるね」と言われただけで、子供は劇的に変わったりします。
皆さんも、誰かに褒められて自信を付け、調子に乗っていたら本当にできてしまったという経験があるのではないでしょうか。
要するに、自信が無かったというだけで、元々のスペックとしては高い能力があるケースもあるということです。
ですから、「自分は勘が働く方だ」と思い込んで、自信満々でいるくらいでOKなのです。
あなたはできる
私は、某グループでトップ営業に輝いた経験があります。
でも、何か特別な才能があったわけではありませんし、入社当時は本当にやっていけるかさえ見当がつきませんでした。
でも、「いい営業マンになる」という自信だけはあって、それだけは守ろうと思っていました。
同時に、それを追求してトップになれれば最高だと思っていたのです。
そして、「他の人にできる事は自分にもできる」と強く自分に言い聞かせ、努力するようにしていました。
この程度なら、誰でもできる努力だと思いますが、これを忘れずに最後まで続けることが難しいのだと思います。
何処かで自分を信じられなくなったり、諦めてしまうのです。
貴方にも必ず実現できるレベルの話ですので、ポジティブに自分を信じ続けてください。
まとめ
「自分にも直感があるような気がする」と本気で考えるだけで、ちょっとした奇跡が起きたりするかもしれません。
誰もが無理だと言った事を実現する人達は、自分の可能性をポジティブに信じられるのだと思います。
ですから、幸運を呼ぶ営業法とは、ポジティブに自分の実力や予感を信じて行動し続けることなのです。