どんな人が不動産営業マンに向いているのかは、心理学的に説明することができます。
また、自分の適性が一致するのか興味がある人もいると思います。
この記事では、不動産営業の適性について少し詳しくクローズアップしたいと思います。
営業職への適正で悩んでいる人は、是非読んでみてください。
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はじめに
この話には、『カラー診断』という心理学的なツールを用います。
カラー診断とは、人の心理的なニーズを7つに分類し、それぞれに色を付けて説明するものです。
全ての人が全色を持ち合わせていますが、各自よりその中で特に強く持つ色があり、それが個性となって表れます。
不動産に向いている人のカラーは、パープル・レッド・ブルー・イエロー・オレンジの5色です。
これらのカラータイプに該当する人は、自分の特徴を活かすことで活躍することができます。
各カラーの詳しい特徴については、別記事で詳しく解説していますので、まずはこちらの記事を読んでいただいた方が良いと思います。
参考記事
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イエローとオレンジについては、別記事でも触れたことが無い状態ですので、ここで少し説明しておきたいと思います。
イエローの特徴
心理テストを行い、イエロータイプと診断できる人には、以下のような特徴があります。
- 明るく、楽しい雰囲気を持っている
- 好き嫌いが激しい
- ルールを守れない
- 楽しい事を優先する
- 都合の悪い事は聞かなかった事にする
- 奇抜なアイデアを持っている
- 怒ると誰かのせいにしたがる
- 嫌なことはすぐに忘れられる
- 丁寧な言葉使いは苦手
- 空気を読まないところがある
- いたずらが好き
- 自分が楽しく感じる物を飾る(フィギュア等)
- 黄色が好き
- ムードメーカー的存在
- 没頭する事への熱中度が極端に深い
以上のような項目に多く該当する人は、イエロータイプです。
楽しい事ならいつまででも出来るのですが、つまらない事や嫌いな事は一切やりたくないという心理的ニーズを持っています。
瞬間的な集中力やアイデアに長けていて、誰も思い付かなかったような事を発案することもあります。
この為、自由な発想を必要とする仕事に向いています。
但し、集中が切れるまでの時間も早く、楽しい事をして充電しないとやる気が出ません。
イエロータイプは、仕事自体が楽しい事になっている場合には最強の要員になります。
人からも好かれやすいタイプなので営業にも向いていますが、スケジュール管理等は苦手です。
よく、オモシロ動画で悪ふざけ的なチャレンジをする外国人を見かけますが、彼等は完全にイエローです。
怒られるかどうかとか、怪我するかもしれないという思考よりも「楽しさ」を優先してしまう人達です。
好奇心と発想力が止まらず、「楽しそうだからやっちゃおう!」とか「ウーン、我慢できない!」という事になるわけです。
オレンジの特徴
オレンジには、以下のような特徴があります。
- 感情・感覚が豊か
- 人に迷惑をかけたくない
- 人の嫌がることをしたくない
- 思いやりがあり、優しい
- 自己主張が控えめ
- ストレスを感じると物事が決められなくなる
- 八方美人になってしまう事がある
- 我慢してでも争い事を避ける
- 傷つきやすい
- 遠慮することが多い
- 仕事よりも家庭を優先する
- 罪悪感を抱きやすい
- おせっかいな所がある
オレンジ・パープル・ブルーの3色は、日本人に多いカラーです。
オレンジの特徴を見ると、女性的な性格を連想させますよね。
オレンジの人は、雰囲気等を感じ取る力に長けていますので、人の都合に合わせて行動することも得意な人達です。
ペットや熱帯魚等を飼う人が多く、動物が飼えない環境下では植物を育てます。
観葉植物やサボテンに癒されるような人は、オレンジが強いです。
オレンジの人は、自分の存在を無条件で受け入れてもらいたいという心理的ニーズが根源にあります。
「貴方が居てくれるだけでいい」等という言葉をかけられたら、最も嬉しい気持ちになるということです。
かといって、彼等は見返りを求めて人に優しくしているわけではありません。
そうゆう自分でありたいと考えていますし、自然に優しくできる人達です。
そして、結果的に本心から「居てくれるだけで良い」と言われたいのです。
最も必要な人
別記事での説明を含め、これで5色の特徴をご紹介しました。
私が不動産営業としてやってきた中で、最もこの仕事に必要な色はオレンジだと思います。
顧客の事をビジネスだけではない視点で考え、思いやりを持てるからです。
オレンジの人達は、人の嫌がることができませんから、必ず相手のためになる仕事をします。
しかし、実際には不動産営業には少ないタイプと言えるでしょう。
彼等は傷つきやすいので、ノルマや競争に疲れてしまうタイプだからです。
本来は、適正として最も顧客に喜ばれる人達なのですが、業界の特色が向かない部分があります。
ですから、オレンジタイプで不動産業界にいられる人は、オレンジと同じ位強い色をもう一色持っている必要があります。
ブルーやレッドとの組み合わせで、それらの色よりもややオレンジが強いというような人が向いているように感じます。
各カラーの適性
不動産営業には、パープル、レッド、ブルーの色が濃い人が多いです。
パープルの人は、自分の信じた道を突き進む強さを持ち、無理難題でも立ち向かっていける粘り強さもあります。
「こうするべき」と思う方法で顧客に尽くしますので、ある意味では主観的なサービス方針です。
レッドの人の強みは、誰にも負けないスピード感です。
動きのスピードというよりも、契約に辿り着くまでの手順を単純化する専門家といった感じです。
無駄な動きは最小限にしながら、目的地に到達する鋭さを持っています。
不動産業界に限らず、営業職で活躍できる可能性が高い能力です。
ブルーは、短期的に成果をあげるタイプではありませんが、長く続けていくことで素晴らしい営業に育っていきます。
スピード感は少し劣りますが、計画的に物事を進め、豊富な知識と分析力が魅力です。
最終形としては、「きちんとした人」という部分を武器にして活躍します。
まとめ
それぞれのカラータイプによって、活躍の仕方が異なる事が理解していただけたのではないでしょうか。
当然、どのタイプでも同じように成長しなければいけない共通部分もあります。
しかし、それ以外の『営業の強み』については、各カラーの色を出す事で差がつくのです。
そこには、必ず他のカラーには出せない魅力があります。
自分をよく知るためにも参考記事で自己認知力を高めてみてください。
参考記事
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