営業としての自分を客観的に見る事は簡単ではありませんので、自己認知を利用した心理学からあなたの強みについて理解しておくと良いと思います。
この記事では、他者との比較ではない部分での「自分の実力」を知る方法をご紹介します。
簡単な心理テストを用いながら、わかりやすく進めていきたいと思います。
自己認知とは
自分を知るということは、簡単そうで難しいものです。
思考傾向だけでは無く、深層心理として欲しているニーズや、潜在的なストレスまで理解している人は殆どいないでしょう。
その領域まで自分を理解することを、心理学上では自己認知と言うそうです。
私は、顧客心理に興味があり、このような心理学を学んだことがあります。
今回ご紹介するのは、この心理学を用いた「営業としての強み」の判別方法です。
貴方のカラータイプ診断
人には7つの心理的ニーズがあり、そのタイプによって実力を知るための方法が異なります。
7種類の心理的ニーズは、各自が好む色で分類することができる為、『カラー診断』と呼んでいます。
まずは、貴方がどのカラータイプなのかを判別していきましょう。
すぐに判別できますので、まずは試してみてください。
次の中から、「人生で最も大事にしたいもの」と思う事項を2つ選んでください。
※以下の7種類の中から2つです。
- 優しさ・思いやり
- 信念・価値観(自分のこだわり)
- 冷静さ・思考力
- 楽しい事・趣味
- 行動力・決断力
- 想像力・プライバシー
- 自然・宇宙
次に、次の中から、最も好きだと思う色を1つ選んでください。
- ブラウン系色
- ブルー系色
- スパニッシュオレンジ
- パープル系色
- ライトグレー色
- レモンイエロー
- レッド系色
貴方のカラータイプ
実は、選んだ内容と色には深い繋がりがあります。
ある事柄のイメージを、心理的な色として認識しているからです。
私は、貴方の選んだ2つの事項と色を知りませんが、今から貴方の心理を当ててみますね。
スパニッシュオレンジは、少し薄めの美しいオレンジ色です。
これを選んだ人は、『優しさ・思いやり』を選択していませんか?
パープル系を選んだ人は、『信念・価値観』ではありませんか?
ブルー系を選んだ人は、『冷静さ・思考力』です。
レモンイエローを選んだあなたは、『楽しい事・趣味』を大事にしています。
レッド系を選んだ人は、『行動力・決断力』を選択している可能性が高いでしょう。
ブラウン系を選んでいれば、『想像力・プライバシー』です。
ライトグレーを選ぶ人は、自分で気付いていなかもしれませんが『自然・宇宙』の存在を受け入れています。
色を選ぶ時、消去法で残った2色で迷った人もいると思います。
迷ったけれど選ばなかったもう一つの色は、貴方が選んでいた2つの事項に含まれていませんか?
また、色の選択時に迷いが出なかった人は、その色の特徴がかなり強い人です。
2色で迷った人は、半分ずつの濃さを持っているといった感じです。
但し、最後に残した方の特徴がやや強いということになります。
カラー診断を理解するのに良い例えがあります。
心の色が7色あって、誰もがこの7つの色を持っていると思ってください。
でも、人によって好きな色が決まっていて、普段から特定の色しか使いません。
1~2色をメインとして使用し、それ以外は気分が乗った時や、気分が落ち込んだ時だけ使うようなイメージです。
不動産営業になるカラータイプ
先程のカラー診断は、ほんのデモンストレーション的なものですので、精度は70%前後といったところでしょうか。
これに見た目や言動を組み合わせていくと、90%以上の精度にすることが可能です。
7色のタイプの内、不動産営業に就くカラータイプは限定されます。
不動産営業になろうと考える時点で、パープル・レッド・ブルー・イエロー・オレンジのどれかです。
他の2色は、そもそも向き不向きという以前に興味を持たないでしょう。
実際の不動産業界で特に多いのは、パープル・レッド・ブルーの3色です。
イエローとオレンジも十分に適正はあるのですが、割合的に少し減ります。
向いていないということではありませんので、安心してください。
今回は、最も多い3色の実力判断方法についてご紹介しておきますね。
パープル
パープルを選んだタイプの人は、目指す自分像をしっかりと思い描いて、「俺はこうなる!」というビジョンを明確にすることが大事です。
何故なら、あなたの強み(武器)は信念だからです。
誰かが「お前には無理だよ」と言ったとしても、決して諦めずに反骨精神で挑めるタイプですから、その信念の強さをお客様のために向ければ最強だと思います。
ブルー
ブルーの人の強みは、計画性です。
まず、目標を達成するために必要な事のリストと、スケジュールを作成してください。
貴方が得意な事ですから、簡単に作成できるはずです。
そして、期限を決めて実行していきましょう。
やるべき事のリストは、日々追加していきます。
そして、『やるべき事』が思いつかなくなったら、こそが貴方のゴール、又は限界点です。
ブルータイプの人は、客観的な視点で自分の予定と行動内容を分析すれば、自分の実力は自然と見えてくるはずです。
レッド
レッドの強みは行動力です。
まずは、社内で自分より凄いと感じる相手を見つけてください。
認めたくはないでしょうが、凄いと感じる人に勝つことを目指してください。
そして、行動をし続けるだけです。
レッドにとって、ナンバーワンであるか、それ以外なのかが重要なはずです。
実力云々というよりは、自分の勝ちか、負けかで物事を判断していることが多いです。
物事にいちいち勝ち負けを付けるのは止めて、最終的に実力で勝つことに集中してください。
直感的に自分の実力を理解している人達ですので、勝つための感覚も分かっているはずだと思います。
まとめ
カラータイプによって、自分の実力を推し量る視点や強みは異なります。
子供でも、性格によって教え方や叱り方を変えた方が良いと言いますよね。
自分のレベルを判断するためには、自分のカラーを理解することです。
そして、その長所がどれくらい活かされているかを考えてみてください。
その部分が、あなたにとって「他者に勝る部分」です。
このカラー診断は、顧客に対しても有効な営業ツールになります。
魚を釣る際、獲物に合せて餌を選ぶように、人間も欲しがっている心理的ニーズが異なるからです。
相手の心理的なニーズを理解することで、適切なサービスができるのです。
上級者向けノウハウとして記事にしていきますので、興味のある方はチェックしてみてください。
-
-
不動産トップ営業が使う心理学とは?
心理学を使った営業手法は、一歩間違えると詐欺になってしまいます。 ですから、実際よりも商品を良く感じさせるような手法や、相手の心理をコントロールするような心理学は営業活動で使うべきではありません。 & ...