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不動産営業のつくり方

売買仲介営業の忙しい一日を疑似体験できる記事

売買の仲介営業が忙しくなる場面は、複数の仕事が重なる時です。

この記事では、3つのケースを例にして、一日のタイムスケジュールをご紹介していきます。

最も忙しい一日の動きをイメージしてみてください。

契約+新規追客

営業が本当に忙しくなるのは、一日の中で何かが重なった時だけです。

1つ目のケースは、契約予定と新規顧客への追客が重なった場合を想定してみましょう。

日曜の案内で買付の申し込みをすることになり、月曜日の夜に契約になったと仮定します。

そこへ、問い合わせ案件が渡され、この追客もしなければいけない状況です。

 

スケジュール

9:00~11:30

・市役所・水道局・法務局等へ行き、物件調査を行う

11:30~12:00

・契約物件に立ち寄り、現況幅員・境界・越境物等を再確認

12:00~14:00

・事務所で昼食をとりつつ、重要事項説明書の作成

14:00~14:45

・契約書の作成

14:45~15:20

・媒介契約書・約定書等の作成

15:20~16:00

・売主に作成書類確認

・契約時の添付書類の準備

16:00~16:30

・新規顧客に電話(ヒアリング)

・新規顧客の物件資料準備

16:30~17:00

・資料に入れる手紙等の作成

17:00~17:30

・契約書類の修正と印刷

・売主との最終確認完了

17:30~18:00

・契約書類の最終確認

・契約準備完了

18:00~18:45

・資料のお届け又は郵送手配

18:45~19:00

(契約客の来店)

19:00~20:00

・買主への重要事項説明

(売主到着)

20:00~21:00

・契約作業の完了

21:00~22:00

・契約書類の整理等

ポイント

仕事が遅い人は、契約準備に時間がかかる為、新規追客が翌日になってしまいます。

この一日の差で負けることもあるので、スケジュールは辛くてもタイトにこなします。

物件案内+新規追客

物件の案内は、土日に集中しやすい為、一日に数本をこなすことも珍しくありません。

2つ目のケースとして、物件案内2客新規顧客対応が重なった一日を見てみましょう

スケジュール

9:00~10:00

・案内用資料の準備(二組分)

・案内客の来店と対応

10:00~12:30

・一組目の物件案内を完了

12:30~13:30

・新規顧客へ電話

・資料作成

※昼食は、余裕があればとる

13:30~16:00

・二組目の物件案内を完了

※申し込みになった場合は、ここから接客と契約準備となります

16:00~17:30

・新規顧客への資料お届け

17:30~19:00

・既存客への電話・メール連絡等

ポイント

物件案内での忙しさは、案内が終わってしまえば完結しますので、それほどの残業にはなりません。

但し、案内が成功し、申し込み作業に発展した場合はかなり遅い時間まで忙しくなります。

一組目の顧客が購入申し込みをした場合は、売主に連絡して物件を止めてもらいます。

そして、顧客には、二組目ご案内の後に再来店していただくような流れにします。

 

複数決済+契約準備

通常、契約した物件の引き渡しは月末に設定されることが多いです。

これは、住宅ローンの実行と深い関係があります。

住宅ローンの金利は、毎月変動するので、ローン契約をした当月での決済にするわけです。

 

仮に、中旬で決済できる場合でも、少し余裕を持って月末にすることが多いです。

このような事情から、複数の契約の引渡し日が重なることも多く、月末は忙しい日が多くなりがちです。

住宅ローンの実行手続上の都合で、決済は基本的に午前中で行います。

 

3つ目のケースは、決済2本が入っている日に、翌日の契約準備があるという想定です。

契約が獲れている営業マンには、ありがちな月末の一日です。

 

スケジュール

9:00~10:30

・指定銀行に集合し、一組目の決済作業を完了

11:00~13:00

・指定銀行に集合し、二組目の決済作業を完了

13:00~15:30

・市役所等に行き、物件調査を完了

15:30~16:30

・重要事項説明書の作成

16:30~17:00

・契約書の作成

17:00~17:40

・媒介契約書・約定書等の作成

17:40~18:30

・売主に作成書類確認

・契約時の添付書類の準備

18:30~20:00

・顧客と売主への連絡

・既存客への追客作業等

ポイント

顧客の指定銀行が遠い場合等は、誰かに代わってもらうこともあります。

売主によっては、決済後に現地で鍵の確認をします。

この作業が発生する場合は、午後も決済関連の動きが続きますので、更に数時間を要します。

 

繁忙日の補足

仲介営業の業務は、仕事の組み合わせによって、本当に分刻みの一日になることがあります。

1千万円プレーヤーの場合、このくらいタイトな日が連日続くことも珍しくありません。

そして、上記のような動きの中で、顧客や業者からの電話等にも対応していきます。

 

自分の体は一つだけなので、普段からきちんとしたスケジュール管理をしていることが大切です。

忙しい日だけを見てしまうと、『とても無理そう』等と感じる人もいるかもしれませんが、普通の営業マンには稀な事ですから大丈夫です。

 

基本的には、余裕を持たせたスケジュールになるように調整するので、数か月に一度くらいの感覚で大丈夫です。

営業マンの暇な一日についても記事を書いていますので、こちらもセットで確認してみると実態が掴みやすいのではないでしょうか。

参考記事不動産営業の一日|暇な日の使い方

 

まとめ

どうしても仕事が回らない時には、誰かに助けを求めることもあります。

頼まれた相手は、自分の営業時間を割かれることになります。

ですから、一緒に働く人達に快く引き受けてもらえるような関係性を築いていると、仕事面で有利になるということです。

社内営業も、多くの契約を獲る為に必要な要素と言えるかもしれませんね。

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