これは、Excel 2010に限定したバグの解決方法です。
当時、エクセルのファイルが開けないという現象が多発した為、対処法記事を作成しました。(無事に解決する方法が判明したので、同じようにエクセルが開けずに苦しんでいる方々へお届けしたいと思い、取り急ぎ記事にしました)
以下、記録的な意味合いとして記事を保管します。
類似トラブルが起きた時の参考として、過去ログを確認したい時などにご活用ください。
問題が発生
2019年1月2日にWindows Updateが行われました。
ダウンロード日時は、人それぞれなので、2日~5日位にかけて同現象が起こった人が多いと思います。
この更新を行うと、パソコンを再起動した直後から、過去のエクセルファイルが開けなくなるという不具合が発生します。
これは、アップデートの内容に互換性が無い部分があった事が原因のようです。
新元号に移行する際のカレンダーに関する修正プログラムだったようなのですが、2010年版のエクセルだけにプログラム異常が発生したようです。
まず、別の問題との錯誤を防止するためにも、エラーの内容が以下と同じであることを確認してください。
「Microsoft Excelは動作を停止しました」
「問題が発生したため、プログラムが正しく動作しなくなりました」
「プログラムは閉じられ、解決策がある場合はWondowsから通知されます」
このようなエラーが表示され、プログラムが強制終了される。
営業で使用するファイル等が壊れた!と嘆いている人もいるのではないでしょうか。
すぐに修復できる可能性がありますので、以下の手順を実行してみてください。
Windows updateの不具合
今回の不具合は、Windows Updateによるものです。
但し、Excel 2010版に限った不具合ですので、これ以降のバージョンの場合には、別の原因を調査してください。
今回の2019年1月5日のアップデートの中に、「KB4461627」という記号を含むデータがあります。
これが不具合の根源となっているようで、マイクロソフトの公式ページでも更新データのupdate後にクラッシュが発生する可能性を発表しています。
また、2010年版のエクセルで不具合が発生している場合は、手順に従ったアンインストールを促しています。
今回のupdateでは、似たようなデータが多数ダウンロードされているので、間違えないようにアンインストールする必要があります。
具体的な手順を記載していきますので、順を追って実行してみてください。
OSがWindows 8 又は Windows 8.1の場合は、少しだけ手順が異なるかもしれませんが、基本的にはやることは同じです。
更新プログラムの一覧を表示して同様に削除してもらえれば、問題が解決するはずです。
アンインストール手順
①キーボードの左下(Ctrlの右隣)にあるWindowsロゴボタンを押したまま、「R」キーを押してください。
すると、小さなウインドウが表示され、「名前(O):」という文字の右側に入力欄が出てきます。
②この入力欄に、「 appwiz.cpl 」と入力し、OKボタンを押してください。
③画面が切り替わり、左上に「インストールされた更新プログラムを表示」と表示されますので、これをクリックします。
④インストールされている更新プログラムが一覧表示されたら、右上の検索用ウィンドに「 KB4461627 」と入力します。(赤文字のみ入力)
すると、この文字を含んだデータが表示されると思います。
表記は、64ビットの場合もあると思います。
Update for Microsoft Excel 2010(KB4461627)32-Bit Edition
⑤このデータをクリックすると「コンピューターからこの更新プログラムをアンインストールしますか?」という表示が出ます。
ここで(はい)を選んでください。
⑥再起動が必要な場合には、その旨の表示がありますので、再起動をします。
⑦開かなかったエクセルファイルを開いてみてください。
問題が解決していると思います。
その他の方法
少しパソコンに詳しい方は、もっと簡単な方法もあります。
コントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」からWindows Updateの「更新プログラムの確認」を開きます。
ここからは、前述した④以降と同じ手順になります。
コメント情報
コメント投稿してくださった方からの情報をまとめておきます。
更新プログラム一覧に「 KB4461627 」を含むデータが2つ表示されたという事例があったそうです。
この報告例の場合、当記事でご紹介したデータ1つだけを消して問題が解決したとの事です。
【追記】
「 KB4461627 」を含むデータが2件表示された場合、両方を消しても問題ないとの報告が複数寄せられました。
もう1つ表示される場合は、パワーポイント用のデータのようです。
パワーポイントが開けない状況の人は、これを消すと解消するかもしれませんが、アンインストール前に異常が無い場合は、そのまま残しておく方が良いかもしれません。
また、対象データが2つ表示され、「一つだけ消したが改善されない」という報告もありました。
この場合、両方のデータを削除することで不具合が解消されたそうです。
今回は、誰もが不安で憂鬱になる経験をしたと思います。
まだ助けてあげられる人がいると思いますので、皆で協力していきましょう!
「半日以上潰れてしまった」という方もたくさんおられたようです。
facebookやツイッター等をやられている方は、情報拡散にご協力ください。
2019年5月の更新プログラムによる不具合
Offce Excel等の表示について、一部で不具合が発生しています。
私の方では、Win10を利用している環境で問題発生が確認できました。
Officeのバージョンは2016です。
不具合の内容は、既存のエクセルファイルを開いた際、レイアウトが崩れているというものです。
セルの縦横の表示幅が変わってしまうので、写真等のサイズもおかしくなります。
詳細は、以下の記事に掲載していますので、参考にしてみてください。
保存用記事
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Windows Updateによる不具合・エラー情報 2019年保存版
2019年は、新元号への移行に伴ったプログラムの修正アップデート等が予定されており、Windows Updateの更新後の不具合が発生する可能性があります。 その他、セキュリティ更新プログラムや、ネッ ...
5月7日リリースの更新プログラムでも不具合
5月7日リリースの更新プログラムの影響で、ハイパーリンクのクリックでOfficeアプリの動作が停止する問題が発覚しています。
Office 2016向けの更新プログラム「KB4462238」が原因となっていますので、エクセル等におかしな動作がある場合には、この「KB4462238」がインストールされている可能性があります。
この問題は、「KB4462238」をアンインストールすることで解決できます。
Microsoftによって、プログラムの撤回も表明されています。
今後の対処
今回、このような不具合を経験し、いつも使っていたデータが思っていた以上に大切なものだったと気付かされました。
人間が病気になった時、改めて健康の有難さを感じるのに似た気分です。
仕事で使うデータ等には、欠かせないツールとなっているものも多いと思います。
今回の不具合では、バックアップとして保存していたファイルも開かなくなるという事態となっていて、本当に焦りました。
Microsoft Office 2010年版のサポート終了も近くなっているそうですので、今後は、更に不具合への不安が増しそうです。
今後の対策としては、別媒体への保存は勿論のこと、「ワードデータとしても保存しておく」といった方法も検討しています。
本当に大事なデータは、紙媒体に印刷して保存しておく必要性も考えさせられました。
最善なのは、最新版のソフト(又はパソコン)に入れ替える事ですね。
早い段階で、バージョンアップしておきたいところです。
また、エクセルについては、動作が遅くなると言う人も多いです。
特に、会社のパソコンは旧式のものが多いと思いますので、メンテナンスをすることで速度が向上し、寿命がのびる効果もあります。
これに関する記事も書いていますので、該当する人はあわせて試してみると速度が改善するかもしれません。
まとめ
「エクセルが開かない」というだけで、多くの人が苦しむことになるのだと実感する出来事でした。
私と同じように、仕事始めをした途端、エクセルのクラッシュで頭を抱えたという人も多かったようですね。
コメントをくださった皆様、ありがとうございました。
とても励みになります。
皆さんの問題解決の助けになっていれば幸いです。