宅建の無料独学と営業のコツ

不動産営業のつくり方

大東建託と外国人投資家にまつわる不動産業界の噂話

不動産業界で仕事をしていると、たまに不可解な噂を耳にすることがあります。

その情報がおかしな事だったという事実は、後になって判明するのですが、度々そのようなおかしな噂が流れるのです。

この記事では、私が何度か耳にした、大東建託の株価と経営状況等についての不思議な噂についてご紹介します。

 

根拠不明の不思議な噂

かなり前の話ですが、ある不動産関係者から「ここだけの話」という前置きで大東建託にまつわる情報を聞きました。

とても確実性のある出所からの情報で、誰にも口外しないで欲しいと念を押されての話でした。

 

今となっては、単なる噂だったと判明していますし、記事にしても全く問題のないくらい以前の事です。

なんと、その内容は「もうすぐ大東建託が倒産するらしい」という衝撃的なものでした。

 

当時の私は、投資案件等を取り扱っていない立場だった為、自分にはあまり関係の無い話ではあったものの、気にはなっていました。

すると、その数日後に、ニュースで大東建託の名前を目にします。

 

そこには、こう書いてありました。

大東建託の株価が年初来高値を更新

思わず吹き出しそうになってしまいましたが、噂はとんでもないデマだったわけです。

 

何故か終わりの無い噂

それから数年後、また別の人から大東建託の話を耳にしました。

先輩営業
大東建託の話、知ってる?
営業くん
どんな話ですか?
先輩営業
いよいよヤバイらしいよ
営業くん
倒産ってことですか?
先輩営業
かなり確かな情報で、間違いないらしい
営業くん
いやー、前にもそんな噂を聞きましたけど、業績良さそうですよ?
先輩営業
知り合いの社長は、株を全部売ったらしいよ

こんな具合です。

この時は、株式まで売却する人が出るくらいなので、かなり本格的な噂だったのでしょう。

株で空売りをして儲けようとしている人がいる」という噂もありました。

以前に聞いた噂と繋がりがあったのか不明ですが、何を根拠にしているのか怪しい話です。

ですから、この時もあまり気にしていませんでした。

 

何故かガセ情報は続く

この話(2回目)を聞いたのは、確か2016年頃だったと思います。

今回は、かなり信憑性が高そうな話に感じた為、私は株価を定期的にチェックしていました。

本当に急落するのかと様子を見ていましたが、全くそんな気配すらありません。

むしろ、株価はジワジワ上がり続けていて、とても景気が良さそうです。

 

いつしか、そんな話も忘れていたのですが、2017年の年末に再びニュースを耳にしました。

大東建託の株価が上場来高値を更新!

倒産どころか、過去最高値を付けていたのです。

噂の精度が低すぎて、さすがに笑いました。

 

噂を聞いた頃の株価と比べると、実に5,000円以上も値上がりしていたのです。

あの時、株を売った社長や、空売りをして儲けようとした人達は、全員大損をしたことになりますね。

 

大東建託の大株主?

大東建託の株を購入しているのは、主に外国人投資家だそうです。

これはアナリストから聞いた話なので、嘘ではないと思います。

 

ということは、悪い噂が出る度に、外構人投資家は買いのチャンスだと判断したことになります。

これは、個人の信用売りの増加や、現物株の減少を察知しての事かもしれません。

誰が言い始めた噂なのかは不明なままですが、倒産話が嘘だった事だけは確かです。

 

その後、日本株に様々なショック安が起こりましたが、比較的堅調に推移していたように思います。

2018年では、少し株価の下げがきつくなったようですが、これも会社の経営状況というよりは、景気減速を懸念しての利益確定売りといった印象です。

 

先日、この噂話の件を笑い話にしていると、こんな事を言う人がいました。

タイミングが良すぎるから、個人投資家に売らせるための偽情報だったと思うよ

噂は、こんな風にして生まれていくのかもしれませんね。

 

まとめ

念の為に申し上げておきますが、この話は大東建託の業務内容や決算を中傷するものではありません。

その後の株価が示している通り、実際に倒産の兆候があったという事実もありません。

今回は、単純に「業界の噂は当てにならない」というお話でした。

噂話は、今後も聞き流す事にしたいと思います。(笑)

関連記事

HOME

  • B!