仕事柄、社会保険労務士・司法書士・土地家屋調査士等、合格率の低い難関資格をクリアした方々とお話をする機会がよくあります。
国家試験の中でも、合格率が10%を切るレベルの試験については、正直なところレベルが違います。
その勉強量や難しさを想像すると、宅建が認定資格くらいに感じる程です。
そんなに難しい試験に合格した人達なのですが、何故かそれを自慢する人を見たことがありません。
私の知る士業の方々は、むしろ難関資格を持っていることを感じさせないような謙虚な方が多いです。
レベルの高い世界を見た人程、自分の実力を小さく感じるようになるのかもしれません。
視野の広い感覚と経験が、彼等を謙虚にさせている気がします。
個人的な感覚ではありますが、大して難しくもない資格を取った人達の方が、自慢気に受験の苦労を語るケースが多いように感じます。
宅建レベルの資格の場合、1回で合格したことをアピールする人も多いですよね。(笑)
一方、難関資格をクリアした人達は、大抵の場合は何度か受験に失敗しています。
1発合格できる人がいる事の方が不思議なくらいですから、当たり前の事です。
レベルの高い人達の中で競い合う経験をすると、『自分なんて大したこと無い』と思えてくるものですよね。
きっと、もっとすごい努力をしている人がたくさんいるという事実を身に染みて知るからだと思います。
難関資格と比較するのはおかしい事なのかもしれませんが、宅建試験に必要なモチベーションはそれほど大変なものではありません。
普段の楽な生活と比較するのではなく、難関資格にチャレンジしているような人達の苦しみを想像することも、モチベーションを保つためのコツだと思います。
私自身、苦しい事があると、人生で一番苦しいと感じた経験を思い出し、「あれに比べれば楽なものだ」と考えるようにしています。
ですから、皆さんもできるだけ苦しい勉強をしてみてください。
その分だけ、今後の人生でも踏ん張れるシーンが増えるはずです。
このお話が、誰かのモチベーションに役立てば幸いです。