この記事では、2020年のWindows Updateによる不具合を記録していきます。
不具合情報の記事は、検索順位を意識した低位な情報の詰め込みによって、見にくいものが多いですよね。
そこで、必要最小限で重大な不具合情報が入手できるようにまとめていきたいと思います。
Officeアプリやシステム上の重大な不具合等、数万人規模のPC作業に影響するようなものです。(一部の人に限定した細かい不具合等は、軽く触れる程度とします)
多くの人に影響を与える規模の不具合を中心に記録していきますので、基本的にはアップデートの内容や注意点の紹介となります。
影響の大きなトラブル対策等をいち早くご紹介していきたいと思いますので、前年度に続き、1年間活用していただければ幸いです。
2019年の主要な不具合
2019年度から引き続き継続しているトラブル等もあると思いますので、昨年度の不具合をまとめた記事を以下にご紹介しておきます。
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2020年1月の更新プログラム
1月14日 OS Build 17134.1246
- ファイルの保存と管理をする際のセキュリティ改善
- キーボード等の入力デバイス使用時のセキュリティ改善
不具合等
- 更新アップデート以降、IMEの設定が解除されてしまう症状が増えることがある
1月23日 OS Build 17134.1276
- ユーザーの設定がデバイス間で同期を行う機能の問題点を改善
- 更新時の表示等、接続に関する問題を改善
2020年2月の更新プログラム
2月11日 OS Build 17134.1304
主に、ブラウザと外部デバイスを使用した際の、セキュリティに関する更新プログラムと、品質改善を含む更新です。
2月25日 OS Build 17134.1345
顔認証の精度に関するアップデートと、以前から問題となっていた印刷不具合の修正プログラムのようです。
すぐにダウンロードしてみましたが、特に問題は生じていません。
不具合の情報等
WIN10でも、少し古くなってきた機種については、おかしな現象が起きる事があるようです。
環境由来であるようなのですが、それにしても色々と起こりすぎなのではという声も多いです。
特によく耳にするのが、メールの文字化け現象、送信時の不具合とったものや、単純に動作が遅くなったというものです。
マイクロソフトによるエラーや、モタつきに嫌気がさしたユーザーは、chrome bookのような機種に乗り換えをして行く事になるのだと思います。
ストレージに課題はあるものの、実際、トラブルから解放される事のほうが重要という人もいますよね。
2020年3月の更新プログラム
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2020年3月10日 OS Build 17134.1365
更新を完了してみましたが、私のPCでは特に問題が出ていません。
PC環境により、様々な現象が出るかもしれませんので、古い機種を使っている方は、少し様子を見てから実行すると良いと思います。
更新の内容としては、主にブラウザのセキュリティを向上させるためのアップデートです。
サインイン等に関する更新データといったところのようです。
2020年3月17日 OS Build 17134.1399
印刷に関する不具合を修正する内容の他、既知の不具合についてサポートするもののようです。
私の場合、このプログラムを更新する準備段階において、設定関連で不具合が出ているように思います。
全ての機種で発生するわけではないと思いますが、私の場合、メールアカウントの追加ができなくなる症状や、セキュリティアップデート画面の表示がおかしくなるといった現象が出ています。
また、バックグラウンドで動いているせいか、PCがフリーズしやすくなった気もします。
以下のようなエラーが出る場合は、ウイルスソフトを終了してから更新してください。
多くの場合、それで改善されると思います。
2020年4月の更新プログラム
2020年4月14日 OS Build 17134.1425
主にセキュリティと品質改善のためのプログラムです。
更新作業が上手くいかないケースがあるようですが、前回と同様にウイルスソフトが原因になっている場合があります。
ウイルスソフトを終了して試してみてください。
2020年4月21日 OS Build KB4550944
マイクロソフト「WORD」とインターネットエクスプローターとの連携に関する修正のようです。(画像やテキストの取り扱いに関する修正)
その他、既知の問題点を修正するものと思われます。
2020年5月の更新プログラム
直近の更新プログラムでは、ブルースクリーンが表示される等、いくつかの重大な不具合が発生したようです。
古い機種のパソコンか、導入ソフト等のPC環境によるものかもしれません。
対処法は、少し手間がかかるようですので、マイクロソフトのサポートサイト等をご覧ください。
2020年5月12日 KB4556807
Internet Explorer と Microsoft Edge を使用する際のセキュリティを改善する更新プログラム等、今回もセキュリティ関連の更新でした。
セキュリティに関するアップデートですので、できれば早めに更新することをオススメします。
更新に少し時間がかかりましたが、特に目立った問題は生じていません。
2020年6月の更新プログラム
2020年6月10日 KB4561605
5月の更新プログラムと同じような内容で、微修正といった印象です。
大きなトラブルは出ていないようですが、相変わらず色々と細かい不具合はある模様。
- Internet Explorer を使用する際のセキュリティを改善
- Windows で基本的な操作を実行する際のセキュリティを強化
- Microsoft Office 製品を使用する際のセキュリティを改善
- 外部デバイス (ゲーム コントローラー、プリンター、Web カメラなど) と、入力デバイス (マウス、キーボード、スタイラスなど) を使用する場合のセキュリティを改善
2020年6月16日 KB4567514
プリンタ不具合等に関する修正プログラムです。
一部の機種において、シャットダウン時にメモリにアクセスできないというエラーが表示される不具合が発生しています。
これについては、「OK」を選択すればシャットダウンできますので、しばらくそのままで修正を待ちましょう。
2020年7月の更新プログラム
2020年7月14日 KB4565489
- Internet ExplorerとMicrosoft Edge Legacyを使用する際のセキュリティ向上の更新。
- Windowsが基本的な操作を実行するときのセキュリティを向上させるための更新。
- Microsoft Office製品を使用する際のセキュリティを向上させるための更新。
- 入力デバイス(マウス、キーボード、スタイラスなど)を使用する際のセキュリティを向上させるための更新。
- 一部のアプリケーションがグラフィックまたは大きなファイルを含むドキュメントを印刷できない可能性がある問題を更新。
2020年8月の更新プログラム
8月11日 KB4571709
今回も、主にブラウザ等のセキュリティーに関する更新でした。
比較的軽めの更新だった為、それほど影響は出ていないと思われます。
2020年9月の更新プログラム
9月8日 KB4577032
前回と同様、内容的には、最近のセキュリティ系更新です。
一部、脆弱性を理由に使えなくなる機能等もあったようですが、一般的な使い方をしている人には影響がないはずです。
2020年10月の更新プログラム
10月13日 KB4580330
10月のアップデート内容は、簡単にまとめると以下のようなものでした。
早速、ダウンロードしてみましたが、特に動作などに異常はありません。
- マイクロソフトオフィス製品を使用する際のセキュリティ向上
- Windowsの基本操作実行時のセキュリティ向上
- ユーザー名とパスワード確認に関する更新
- その他、サポートが終了したサービスに関する更新
2020年11月の更新プログラム
11月10日 KB4586785
11月のアップデート内容の概要は、以下の通りです。
- Edgeを開くことができない症状、又は特定の状況下でブラウジングできない問題についての修正
- その他、セキュリティに関する更新
2020年12月の更新プログラム
12月8日 KB4593226
12月の更新では、主に以下のアップデートが提供されています。
- オフィス系ソフトのセキュリティー更新
- txtファイルが開けない不具合の修正
バージョン2004の機能更新プログラム
12月13日にバージョン2004の更新プログラムの通知が届きました。
早速、インストールをしてみましたが、最近の中では最も長い時間のかかる機能更新でした。
正確には計っていませんが、約1時間はかかっていたように思います。
もしかすると、もう少しかかった可能性もあります。
この為、時間のない時や、仕事の予定がある方は、就寝前などに実行するようにすると良いと思います。
不具合なのかどうかは未確認ですが、この更新を行った後、Google等のブラウザ検索入力時にキーボードが反応しなくなる症状が見られます。
毎回ではないのですが、以前にはなかった症状なので、何か問題があるのかもしれません。
2004機能更新の改善点
細かい事は抜きにして、目につく部分を申し上げます。
まず、デザインのカラーリングが多少変更になり、アイコンも見やすくなったと思います。
その他では、各種の不具合の修正と、リモートに対応した機能等が増えているようです。
自宅でリモート業務をする機会が多い方は、早めにインストールして慣れていった方が良いかもしれません。
より便利になっている部分もあると思います。
まとめ
2020年に行われている更新では、旧型のパソコンや、互換性等に関するトラブルが多いようです。
更新ができないという症状や、ブルースクリーンが表示されるといった深刻な不具合もあったようですが、これらについてはパソコンの買い替えが最善策だと思います。
2019年に比べると、エクセル等の不具合等、広範囲に影響を与える内容のものは発生していません。
パソコンを新調した人にとっては、それほど気にならない年になっているのではないでしょうか。