宅建の受験が2回目以降の人達は、勉強開始のタイミングを8月以降に設定している人もいると思います。
特に、前年度の試験で惜敗しているようなケースでは、少しの勉強で合格ラインに到達できる人達も多いでしょう。
再受験時の学習スケジュールについては、普通の受験生とは違うプロセスを組み立てることができますし、時間がある人ほど有利です。
この記事では、前年度の本試験での正解数が35問以上だった人を基準に、合格へ向けた最短スケジュールを組んでみました。
皆さんの予定と比較して、参考にしてください。
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宅建再受験のコツ
前年度の試験で35問以上の正解ができた人は、一度はほぼ合格レベルの実力をつけた人達です。
この努力は決して無駄になりません。
年度によっては合格していたかもしれない実力があるのですから、自信を持ってください。
2019年度も受験生のレベルが高そうですが、昨年の本試験を経験している人達のアドバンテージは大きいです。
去年の実力に加え、数問分の実力をつけるだけで合格できるのですから、戦略的に取り組んで今年の受験を最後にしましょう。
既に35問以上の正解に到達した経験がある人達には、もはやテキスト精読は不要です。
まずは、今年の試験に関連する法改正部分をチェックしてください。
逆に、35問以下で不合格となった人達は、精読からやり直すことをお勧めします。
※ 当サイトのテキストは、2019年度法改正に対応済みですので、精読からやり直す人は以下の記事を見る必要はありません。
逆算式スケジュール
再受験生は、短期間で記憶を取り戻し、合格に必要な上積をするだけで合格できます。
ですから、逆算してスケジュールを組むのが良いでしょう。
2019年度の本試験は、10月20日(日)に実施されます。
ですから、10月19日(土)を最終学習日として逆算していきますね。
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10月の逆算スケジュール
10月は、試験本番を間近に控えた重要月ですので、少し細かくスケジュールを組んでみました。
10月19日
試験前日ですので、最後の確認作業をします。
午前中は、過去問でよく間違えてしまう箇所などを重点的に見直す作業に専念します。
模試等はやらずに、最後まで暗記精度の向上に努めましょう。
あと一日だけ正確に覚えていられれば、正解数が増える可能性がありますから、できるだけ詰め込んでみましょう。
その1問分の暗記が合否の分かれ目になる人は大勢いますから、混乱しない範囲で最大の努力をしましょう。
注意点としては、焦って頭が真っ白にならないようにすることです。
ここまで来たら、落ち着いて覚悟を決めることも大事です。
10月12日~10月18日
試験前の最終週で、週末の勉強時間を上手く使って一気に実力をつけたい週です。
まさにラストスパートとなる期間ですよね。
この期間では、以下の無料模試で実力を試してみてください。
全5回(質問形式)の無料模試で、ラストスパートの重点暗記用として使える内容です。
例え分からない問題があっても、本試験までにしっかり復習しておけば全く問題ありません。
本試験での4択に正解できれば良いので、結果に落ち込む必要もないです。
10月5日~10月11日
本試験までいよいよ2週間を切ってくる時期です。
ここでは、過去問での苦手部分の復習と、直近の過去問だけに集中してください。
2016年から2018年までの過去問を中心に、最近の傾向を再確認しましょう。
模試形式で演習し、自信をつけておいてください。
「一応は合格レベルにいる」という実感を持つと、落ち着いて手を広げることができます。
焦って勉強範囲を広げるのではなく、この状態になった段階で予備的な勉強に着手するのが理想です。
まずは、頻出箇所を出る順に学習するのが基本です。
9月の逆算スケジュール
9月28日~10月4日
ここでは、引き続き過去問の演習をしつつ、模擬試験を実施すると良いと思います。
有料模試を使わない場合、過去問での演習を継続すればOKです。
結局は、過去問で出題された内容の強化が最も有効な勉強になりますから、ある意味で無駄のない動きです。
9月21日~9月27日
ここまでの予定の進み具合について、一度見直してみましょう。
前倒しができているようなら、過去問の演習回数を増やしてください。
苦手法令を中心に強化しましょう。
予定が遅れている人は、ここで少し時間をかけて追いつかせてください。
3連休を含んでいる期間ですから、これを上手く利用するようにしましょう。
9月14日~9月26日
ここまでの過去問演習で理解が不完全だった設問について、再度復習的な学習をします。
暗記する意識を持って、次に類似の出題があっても正解できる状態にしていきましょう。
3連休を上手く使えば、かなり実力アップできると思います。
9月1日~9月13日
この期間は、過去問集で民法だけを演習しましょう。
過去問集の解説で分かり難い部分は、当サイトの民法無料テキストを読んでみてください。
これで、一通りの試験範囲について復習が完了した状態になります。
以降は、間違えた問題等をテキストで確認しながら、細かい記憶の調整に入っていきます。
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8月の学習
高得点で合格する人達の多くは、過去問の反復回数が多いという共通点があります。
ですから、過去問の反復回数は、合格率に比例すると考えて良いでしょう。
仮に、過去問を10年分やるとすると、50問×10回ですから、合計で500問を解く時間が必要です。
1問を1分程度で学習したと考えても、ざっと8時間はかかる計算になります。
毎日20問ずつ演習したとしても、約1カ月かかる量ですし、解説等を読む復習の時間も必要ですよね。
普通にやっていては、時間が足りなくなるでしょう。
過去問の攻略は、法令ごとに集中して効率よく進めることで時間を節約できます。
色々な法令を飛び飛びで学習するより、同法令の過去問を一気にこなす方法が効率的です。
まずは、以下の過去問集を、8月中に1周してみてください。
民法については、9月で良いと思います。
過去問と解説
- 宅建業法の過去問集
- 都市計画法の過去問集
- 建築基準法の過去問集
- 借地借家法の過去問集
- 区分所有法の過去問集
- 土地区画整理法の過去問集
- 宅地造成等規制法の過去問集
- 農地法の過去問集
- 不動産登記法の過去問集
- 国土利用計画法の過去問集
的中率の高い出題予想に基づいて、賭けに出る人は、当サイトの予想記事を参考にしてください。
予想の的中率等は、以下の記事で確認できます。
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宅建サイトの出題予想の的中率を集計してみた
試験直前での勉強が遅れている人は、ある程度の的を絞っていく必要が出てきますよね。 そこで、当サイトでは「どこから出題されるか」を予想し、博打的にラストスパートをかけるための予想記事を書いていました。 ...
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まとめ
昨年度に一定の得点がとれた人達は、既に何度か過去問の演習をしていますよね。
ですから、重要なのは、不完全な知識の補完です。
過去問で理解が不完全だと感じた部分だけを何度も演習するイメージで良いと思います。
苦手な部分は、相性の良いテキストで重点的に復習してください。
このスケジュールを実行できれば、かなりの確率で合格できるはずです。
日々の努力を継続し、今年で受験を終わらせましょう!