不動産売却 体験談等

実家の片付け手順を不動産のプロが教えます

不動産売却のプロは、家を片付ける方法についても精通しています。

不動産案件で関わる顧客の中には、自分の親が実家の片付けをしない為、ゴミ屋敷のようになっているケースがあります。

ここまでひどい話ではなくても、家の売却予定がある人や、同居を原因とした引越しを予定している人等には、実家の片付け問題に悩むケースが意外に多いです。

この記事では、そんな親(実家)の片付けが進まない事で困っている人達へ、心理学を活かした解決法(ヒント)をご紹介したいと思います。



 

親が片付けてくれない

売却を検討している不動産には、顧客のご両親が住んでいたというケースがあります。

現在、まだ住んでいる状態で売りに出す場合もありますし、将来の売却を検討する人もいます。

 

このような人達の中には、「親が片付けをしてくれない」と嘆く人が結構な割合で存在します。

そこで、このような片付けのできない親を持つ人達に、不動産のプロとしてアドバイスしてきた解決策をご紹介していきます。

 

実際に、一定の効果があった対策ですので、是非とも参考にしてみてください。

 

親と喧嘩にならない知恵

家の片付けでは、子供側から親に対して「もうちょっと片付けなよ」等と注文をつける場合が多いと思います。

この際、「片付けて」と言われる親側の心理は、とても苦痛な場合も多いようです。

 

片付けた方が良いのは明らかなので、子供側は正論として強く要求しがちです。

しかし、親にも何らかの理由があるわけですから、一方的にやりたくない作業をさせられるのは苦痛なのです。

 

その結果、「何を言っても、少しも片付けてくれない」ということになります。

親子関係が悪化してしまう事もありますので、進め方がとても大事です。

責めるような言い方をしないように、意識して接してみましょう。

 

片付けさせるコツ

家の片付けをする本人のやる気が出ないと、片付け作業が進まない状態が長引いてしまいます。

本人にやる気を起こさせるには、いくつかのプロセスが必要になりますが、「親子」という近い関係上、必要なプロセスを無視して進んでしまう傾向があります。

関係が近いので、遠慮なく意見を通しでしまうのだと思います。

 

例えば、ビジネスで顧客を動かそうとする際、上から目線で「今すぐやってください」等とは言いませんよね。

不動産営業の場合も、契約までのプロセス(必要事項等)を押し付けるのではなく、顧客が自発的に理解するように促していくのが理想です。

 

このような片付ける本人への「頼み方」の部分にも注目し、やる気を低下させない工夫が必須だと思います。

どのように働きかけるのか等、詳しくは具体的な手順と合わせて後述したいと思います。

 

売却前に片付けたい実家

実家が片付かない原因にも色々ありますよね。

過去の例では、父親が原因のこともあれば、母親の性分であるケースもありました。

兄弟の一人が引きこもっている、といった事情を抱えるご家庭もあります。

 

売却をする際には、家を空にして内見できるようにする必要がありますから、不動産営業は、この問題を解決しなければ成約は得られません。

 

また、売却をしないにしても、将来に相続をする親族とすれば、少しでも無駄な所有物を減らしておいて欲しいところでしょう。

 

実家が片付かない理由を紐解いていくと、親の体力が弱って、片付けることができなくなっている場合もあります。

ですから、片付かない実家の問題は、どんな状況で不用品が増えているのかを掴むところから始めるのが理想です。

 

片付けられない病気

少し稀な例になるかもしれませんが、精神的な病気が原因のケースも見受けられます。

ゴミ屋敷のような状態になってしまう人の中には、アスペルガー症候群等の症状を抱える人もいます。

 

アスペルガー症候群(発達障害の一種)の人は、「捨てる」という行為が苦手です。

論理的な判断がつかないので、「とっておく」という結論で先延ばします。

また、変化を嫌う特徴もあるので、現状から何かが無くなることを嫌うのです。

 

独特なマイルールを持っていることもあり、普通の人には保管しておく理由が理解できない事も多いです。

このような場合は、解決がとても難しい問題となりますが、なるべく穏便にクリアするための知識は存在します。

 

後述する手順では、このような人達にもある程度は有効に働く解決方法ですので、試してみる価値はあると思います。

 

アスペルガー症候群(発達障害)の特徴と接し方

営業職をしていると、気持ちを理解するのが難しい顧客もいます。 もしかすると、その中にはアスペルガー症候群の人もいるかもしれません。 見た目には普通に見えるので、本人も気付いていない場合が多いそうです。 ...

ゴミ屋敷にしない方法

昔の人は物を大事にしますから、「もったいない」と考えて保管するという行動をとりやすいですよね。

このような行動が数十年に渡る習慣になっていると、最後はゴミ屋敷のようになってしまいます。

自分の実家がゴミ屋敷になる結末は、なんとか防ぎたいものです。

 

売却依頼を受けた家に査定に行くと、足の踏み場もないような暮らしをしている場合があります。

過去の査定で、「どこに座ればいいのだろう・・」と不思議な事で頭を抱えた経験があります。(笑)

 

このような人達には、なるべく早い段階で不用品回収のコストについて教えておくと良いと思います。

それも、なるべく具体的な費用を耳に入れておいてください。

 

片付け業者の費用

片付け業者に依頼した際の費用と、不用品の処分費用については、一人暮らしの場合でも10万円以上になることが珍しくありません。

当然、一戸建の規模になれば、50万円以上になることもあるのです。

 

ゴミを捨てるのに50万円以上もかかるなんて、本当に馬鹿らしいことですよね。

少しずつ片付けていけば、この費用を半分以下にできる可能性は高いと思います。

 

実際に、見積もりをとってみるのも一考だと思いますし、家族以外の第三者から伝えてもらうことも大事だと思います。

 

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片付けの順番

では、実際に片付けをスムーズに進めていくための順番について説明していきたいと思います。

これは、一つだけの要素で解決するのではなく、総合的に進めていくものです。

 

親子関係をこじらせずに片づけを進めていくためには、以下のようなプロセスが必要です。

  1. 事情を聞いて理解し合う
  2. 片付けの必要性を共有する
  3. 捨てるためのヒントを与える
  4. 収納方法の提案をする

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1.親の気持ちをヒアリングする

事情を聞いて理解し合うために、まずは親の気持ちをヒアリングすることから始めてください。

どんなに近い関係でも、言えずにいる事や、知らなかった感情等を持ち合わせていることに気付かずにいることは多いです。

 

いらない物を捨てる」という工程に入る前には、所有物に対しての思い入れの強さを確認していく必要があるのです。

この際、様々な心理が見え隠れしますので、それぞれの感情への対処法も知っておきましょう。

 

よくある理由としては、「もったいない」、「思い出だから」、「体力的に無理」、「やり方がわからない」といったものです。

このような感情がベースとなり、「やる気が出ない」という状態でいるのです。

 

もったいない感情

もったいないという気持ちは、物を大事にしようとする感情ですから、完全に否定できないのが辛い所ですよね。

悪い事ではないのですが、そればかり言われていては一向に片付きません。

 

そこで、相手の気持ちを尊重しつつも、しっかりと不要な物を判断させる必要があります。

最初に理解させてほしいのは、「何年保管していたか」という事実です。

そして、次に「2年以上使わないものは、今後も使わない」と納得してもらうのです。

 

どうしても捨てられない物は、無理やり処分させず、時には「捨てない」という選択に同意してあげる事も必要です。

但し、その保管の方法や、今後の管理等については、条件を付けると良いと思います。

 

例えば、「今は捨てなくて良いけれど、置きっぱなしでホコリになるようなら次は捨てるからね」等と約束しておくのです。

こうして約束をしておくと、後で気が変わったり、管理する自信が無くなって自分から捨てることもあるようです。

 

更に、物を捨てさせる際には、「もしも必要になっても、私がなんとかしてあげるから」等と言ってあげてください。

捨てる側には、「失う」という感覚がありますから、この感情を心理的に緩和させることが重要です。

 

使うかもしれない物を手放す代わりに、子供からの優しさや、困った時のフォローが得られる状況にしてあげれば良いのです。

余計に捨てられなくなる、という展開にはならないはずですから、試してみる価値があります。

 

思い出の品

思い出にも様々な価値観がありますので、第三者が意見するのは気が咎める問題です。

特に、亡くなった人との思い出については、大変デリケートな事柄でしょう。

 

大事な思い出の品である場合、できるだけ時間をかけて判断していくのが良いと思いますので、ひとまず後回しにするのが得策です。

 

小さな日常の思い出に対しても過剰な感情を持つ人もいます。

小さな思い出でも、それが自分の一部であるような感覚を持っている為、ゴミという認識ができないのです。

 

客観的に見て「これは捨てるべきだ」と思えるレベルのものは、寄り添う家族で判断して上げる必要があります。

この際、私はカメラや動画を活用することをお勧めします。

 

つまり、「思い出の保管場所を変えましょう」という提案をするのです。

写真や動画に現在の状況を記録し、アルバムなどにしてあげれば、これまでよりも思い出を振り返りやすくなります。

 

捨てる」という行動には抵抗がありますから、「保管形態を最新にする」と認識してもらうことで解決を図る方法です。

全く存在が無くなってしまうと、記憶だけが頼りになってしまいますよね。

 

高齢者は自分の記憶力にも自信が無くなっていきますから、写真等の扱いやすい媒体にしてあげることで、今までよりも頻繁に目にする機会ができると思います。

前より保管方法が良くなったよ」というアプローチをすることが思いやりのある解決方法だと思います。

 

体力面の問題

親の年齢が高齢な場合、体力的に片付けが困難な場合もあると思います。

また、頑張れば出来るのに、これを言い訳にして片づけをやろうとしない人もいるようです。

 

どちらにせよ、体が以前よりも動かなくなっているのは事実でしょうから、ここは考慮する必要があります。

だからといって、片付け作業に協力してもらう必要はありますし、不用品の判断等にも参加は不可欠です。

 

もしも、体が少しでも動く人は、物の分別作業に集中させることを提案します。

日々の中で、片付けのための準備をしてもらうという事です。

片付け作業は運動にもなる」等、前向きな認識をさせると良いと思います。

 

高齢者の場合は、運動不足解消や、リハビリの一環として捉えてもらうことができれば理想的なのではないでしょうか。

 

片付けのコツ

片付け方が分らない場合や、何から始めて良いか判断できないような場合には、片付けの極意を伝授するしかありません。

ここまでの要点を踏まえた上で、以下の手順を伝えることになります。

 

  1. 大事な思い出があるもの」と「それ以外のもの」に仕分け作業をする。
  2. それ以外のもの」から捨てられるものを選別していきます。
  3. 残った物の中から、カメラ等に収めて処分が決心できるものを選びます。
  4. 人にあげられる物、リサイクルショップ等で換金できるものを検討する
  5. 残った物を全て再確認し、上手に収納する。

 

2.片付けの意味を伝える

少し先行して片付けの方法を説明してしまいましたが、実際に片付けに入る前に必ずやってほしい事があります。

それは、家を片付ける必要性がどこにあり、誰が困るのかを伝え、お互いにとって良い事なのだと共有する事です。

 

同じ意識で、お互いに納得してからスタートを切らないと、「やらされている」という意識が芽生えますよね。

自分のためにも、子供のためにもなることであり、自分もそうしたいと考えるようになった上で開始していくのがコツです。

 

片付ける意味を納得するかどうかで、やる気が全く違ってきますので、ここが最も重要なポイントだと言っても過言ではないと思います。

 

売却と相続の対策

将来の自分を具体的に想像できる人は、意外に少ないものですよね。

色々と予備知識などは耳にしているものの、どこか他人事のように考えてしまっていて、その時になって困ることは誰にでもあります。

 

自分の体が思った以上に衰えるとか、思わぬ病気にかかってしまった等、人生には予期できない事もあります。

緊急の入院や、老人ホームへの入居等、売却原因は意外に突然やってくるものなのです。

このような事情で、突然に家を売る事になる人は、実際にたくさんおられます。

 

ある程度の年齢になってきたら、終活とまではいかなくても、持ち物を軽くしていく時期について相談しておくのがお互いのためです。

 

また、2020年には、相続についての法律の一部が改正され、実際に施行されます。

自筆証書遺言を法務局で預かる業務も盛り込まれており、遺言が今までよりも身近なものになってくるかもしれません。

実家を相続することになる親族がいる場合には、その対策を考えておく事も大切です。

 

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3.ゴミ捨て計画

地域によってゴミが無料で出せる量が決まっているケースもありますので、まとめて出すのではなく、少しずつ家庭ゴミと一緒に捨てていく事が理想です。

 

計画的に、毎週少しずつ減らしていく事によって、どれくらいの節約になるのかを金額にしてあげるという方法も有効です。

その分のお金を家族旅行に使おう等と提案し、やる気を喚起するのも良いと思います。

 

この計画作業と、分別の手順については、一緒に行ってあげる必要があります。

元々、片付けるのが苦手な人に、このような計画を立てさせても良い結果が出にくいからです。

 

ゴミ捨て活動のルール

トラブル無く、円満に片づけを進めるために、以下のルールを意識してください。

  • 言い方、頼み方に気を付ける事
  • 自分のクライアントだと思って、進捗状況を定期的に確認する事
  • 相手が分別に迷った時の判断基準を与える事
  • 思い出の品は、カメラや動画データで残すことを勧める事。
  • 毎週、家庭ゴミとして出す分を1週間のノルマにする事
  • 無理に捨てさせようとせず、納得して処分させる事

 

4.収納の知恵

不用品の分別が完了し、ある程度の量を家庭ゴミとして処分できれば、後は掃除をして整理整頓するだけです。

こうなれば、いつ売却することになっても無駄な荷物は無いので安心です。

 

高齢者は、新しい収納用商品の知識に乏しいものです。

そこで、若い世代が協力して、寸法等を計測し、無駄の無い収納プランを考えてあげると良いと思います。

 

高齢者の場合、高い場所にしまってある物が取り出せなくなっていく傾向がありますので、よく使うものを下に収納するようにしてあげましょう。

高い場所には、自分達が相続してから処分するしかない物を収納すれば良いのです。

 

やる気を出してくれない時

親が片づけをしてくれないと悩む人達は、やる気を出させるための知恵をつけることも大切だと思います。

自分自身に当てはめてみてもそうだと思いますが、何かのメリット(ご褒美等)でやる気が出る事ってありますよね。

 

例えば、「子供がアレルギー気味で、実家を片付けてくれないと帰れない」と言われたら、孫に会いたいという原動力で掃除を始めるかもしれません。

 

また、「掃除が全て完了したら、皆で集まって慰労会をしよう」と提案するのも良いと思いますし、家族旅行等のご褒美でも良いと思います。

いつか終わるその日を楽しみにさせる工夫は、有効な対策となるのではないでしょうか。

 

あるケースでは、新しい収納用品を買ってあげて、その使いやすさを説明したところ、やる気を出して入れ替えを始めたという例もありました。

ちょっとした工夫でやる気のスイッチが入る事があるので、子供に何かをやらせたい時のような感覚で考えてみましょう。

 

年末年始の大掃除

最近では、何末年始に実家へ帰省しても、ゆっくり休めない人が増えているそうです。

両親が高齢になった為、大掃除ができないのだそうです。

そこで、若い人達が一肌脱ぐことになるわけです。

 

しかし、こんな時は大きなチャンスです。

両親からすれば、子供達に迷惑をかけて申し訳ないと感じているところでしょうから、将来の話をするにはタイミングとしてベストです。

 

皆でゆっくり将来の話ができる機会はなかなかありませんよね。

お正月は、そんな話を切り出すにはピッタリの機会だと思います。

 

大変な大掃除が終わった後、息子や娘に、「いざという時の片付けはもっと大変だから、いらない物は整理していこうよ」等と言われたら、少しは真剣に考えてくれるのではないでしょうか。

このままでは子供達の迷惑になる」と感じてもらうことが第一歩だと思います。

 

まとめ

実家の整理は、片付けられない人達の気持ちを理解し、心理的に楽に決断できる提案をすることがポイントだと思います。

話を聞き、意識を共有し、物を捨て、整理する」という手順で進めてみてください。

できるだけ時間に余裕を持って、お互いに楽しんで進めていくのが理想ですね。

やる気が持続しない人なら、期間を決めてしまうのも良い考えだと思います。

この記事のヒントを活かして頑張ってみてください。

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