2019年5月、令和へ移行したことによって、様々なシステムに影響が出ました。
Windows7のサポート終了も近づいており、不具合等も出やすい状況が続いています。
バージョン1903の強制アップデート以降は、再びトラブルが増加する可能性もありますので、代表的な不具合等についても記事にしておきたいと思います。
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Windows Updateの不具合
Windows10 バージョン1903以降、更新アップデートで色々な不具合が出ています。
9月から10月にかけては、以下のような不具合が発生しているようです。
- ファイル検索ができなくなった
- 黒い画面が表示される
- アップデートに失敗する
- パソコン起動時にOfficeアプリが勝手に開く
- IME入力ができなくなる
- 設定等がリセットされている
- メール送信が上手くいかない
プリンタ出力(印刷)時の不具合
10月に入り、一部の環境下において、印刷時の不具合が発生しました。
これに対処するための更新データが用意されましたが、この更新に失敗するケースも見受けられます。
印刷スプーラーサービスで、印刷ジョブの完了に断続的に問題が発生し、印刷ジョブがキャンセルまたは失敗することがあります。
印刷スプーラーが失敗すると、一部のアプリが閉じてしまうエラーが発生します。
対処法としては、直近の更新プログラムでこの問題を解消するアップデートが用意されましたので、これをできるだけ早く導入してください。
アップデートが上手くいかない場合等には、影響を受けていない他のPCから印刷を行うことが最善策となります。
また、「KB4517211」をアンインストールすると解決できる可能性があります。
多くの人に影響がでるエラーなので、すぐに修正プログラムが補完されるとは思いますが、急ぐ方はこの記事でご紹介した方法をお試しください。
エクセル・ワードの不具合対策
5月5日のアップデートで、エクセルのセル幅やフォントに影響を与える不具合が発生しましたが、これについては後述します。(※1)
パソコン起動時に勝手にエクセル等が立ち上がる不具合については、アプリの修復を試すと良いと思います。
これで解消されない場合には、しばらく更新プログラムを待ちましょう。
マイクロソフト側としても細心の注意を払って準備を進めるはずですが、多種のバージョンに完璧な対応をするのはとても難しいことですよね。
どうしても予期せぬトラブルは発生してしまうものです。
リリースの中でも、5月の新元号移行後にも更新が続く可能性や、ユーザーからの報告に対応していくことが記載されています。
マイクロソフトでのテストをしていても、1月に起きたような不具合が出るわけですから、私達も覚悟が必要です。
不具合を肯定するつもりはありませんが、ユーザー側も不具合に備える知恵や対応策を身に付けることが大切だと思います。
まず、最も影響が大きいと思われるWindows Updateについては、「手動にしてしばらく様子を見る」という対策が有効だと思います。
つまり、更新プログラムをダウンロードするタイミングは自分で決めるという事です。
不具合が発生しなかった事を確認(又は、不具合の明確な解決策が出るのを確認)するまでは静観する、という対策が有効だと思うのです。
数日間、更新が遅れても問題が起こる可能性は低いです。
一方、トラブルが起きれば、対応に追われて数時間を費やすことになるかもしれません。
このような理由から、アップデートの一時見送りは、とても賢明な対策だと考えます。
記事の後半で、この手順についてご紹介しておきますので、対策実行の際に役立ててください。
(※1)
2019年5月5日の更新で発生しているエクセルの不具合については、以下の記事をご覧ください。
5月14日リリースの更新プログラムについても、こちらに掲載しています。
お気に入り推奨記事
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Windows Updateによる不具合・エラー情報 2019年保存版
2019年は、新元号への移行に伴ったプログラムの修正アップデート等が予定されており、Windows Updateの更新後の不具合が発生する可能性があります。 その他、セキュリティ更新プログラムや、ネッ ...
不具合の対処法
ここからは、エラーや不具合が発生してしまった後の対処法について記載します。
何の不具合だったとしても、多くの場合には何らかの『エラー』が表示されると思います。
検索をする際には、このエラーをそのまま入力するのが近道です。
「検索は、ソフト名+エラー名で行う」と覚えておくと良いでしょう。
最短で修正するためのコツは、そのソフトの製造元によるエラー修正情報を探すことです。
一般の記事から対策を探そうとしても、新しいバグの場合には役に立つ情報は無いはずです。
単に時間の無駄になり、下手をすると余計な操作をして状況を悪化させる可能性があります。
一般の記事でも良い解決策を提供するサイトは現れますが、不具合発生からしばらく時間がかかるのが普通です。
記事を書く側の人達も、解決策を書くには不具合を乗り越える必要があるからです。
ネット検索の手順を誤ると、深みにはまりますので注意しましょう。
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Windows Update自動更新を手動にする方法
手動への切り替えは、Windows7とWindows10でやり方が異なります。
Windows7は、古いバージョンのソフトが入っている事が多いでしょうから、最も不具合が起きやすいと言えます。
この記事では、Windows7での変更方法をご紹介しておきますので、対策を採用する際の参考にしてください。
Windows10の変更方法については、少し事情が複雑なので、画像で説明しているようなPC系専門サイトを探すと良いと思います。
Windows7の手動Update化
① 左下にあるスタートから、コントロールパネルを開いてください。
② 左上に表示されている「システムとセキュリティ」を開いてください。
これを開くと、上から4つ目付近に、「Windows Update」と表示されていると思います。
③ 「Windows Update」の下にある、『自動更新の有効化または無効化』をクリックします。
画面が切り替わり、「重要な更新プログラム(I)」という欄が確認できると思います。
④「重要な更新プログラム(I)」の下にある4つの選択肢(グレー部分の中)から、「更新プログラムをダウンロードするが、インストールを行うかどうかは選択する」を選んでください。
⑤ 画面下部にある「OK」のボタンを押して終了です。
同ページ上には、チェック形式で選択できる項目もありますので、必要に応じて外してください。
4月前後の時期だけ、「Windowsの更新時にMicrosoft製品の更新プログラムを入手し、新しいオプションのMicrosoftソフトウェアについて確認する(G)」という項目を外しておくのも一考だと思います。
ポイント
システムとセキュリティの画面上にある、『推奨される更新プログラム』について補足します。
これは、重要度がそれほど高くない問題の修正や、Windowsに新しい機能やツールを追加するための更新プログラムのことです。
Windows Updateの後は、パソコンの動作が遅くなることがあります。
更新があった後は、クリーンアップとデフラグ処理をすると良いと思います。
やり方については、参考記事で紹介していますので、そちらをお読みください。
参考記事
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パソコンが遅い時の対処法
パソコンが重くなると、仕事が遅くなりますし、精神的にもイライラしますよね。 契約書の作成等を急がなくてはいけない場面等、重要な仕事をしようとする時にパソコンの動作がモタつくと非常に困ります。 &nbs ...
まとめ
Windows Updateを自動更新に設定しておくと、大事な作業中に更新ダウンロードが開始されてしまうこともあります。
突然にパソコンの動作が重くなったという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
手動更新に設定しておくことでアップデートが遅れるデメリットはありますが、更新による不具合に遭遇しなくて済むというメリットがあります。
どちらをとるかは個人の判断ですが、一度深刻なトラブルを経験したことがある人なら、選択は一つだと思います。