住宅ローン

住宅ローンもAIで事前審査の時代になりました

2018年10月4日、三菱UFJ銀行(MUFG)が、3メガバンクで初めてのAI審査開始を発表しました。

しかも、15分程度で判定が完了するシステムを完成させ、2019年度には、みずほ銀行もAI導入を決めました。

まさに、住宅ローン業務において時代が変わった瞬間と言えると思います。

不動産営業として知らないわけにはいかない知識ですので、詳しい内容についてチェックしておきましょう!

 

金融機関のAI審査

住宅ローンの事前審査に要する期間は、通常なら数日~1週間程度です。

これを、たったの15分で判定できるAI審査を開始するとのニュースが流れました。

 

MUFG銀行とリクルートが協力して実現したサービスです。

事前審査の結果は、少しでも早く知りたい情報ですから、大幅な時間短縮に繋がりそうですよね。

 

住宅ローン専門金融機関のARUHIでは、既にAI審査が可能になっていましたし、メガバンク以外の銀行でもAI審査の導入は進んでいます。

オリックス銀行には、AIによる不動産収支の試算サービス等があり、各行でAIの導入は不可欠なサービス媒体となってきました。

 

今回のAI審査は、リクルートグループの物件検索サイトSUUMO(スーモ)の利用者が対象となっているようです。

顧客は、勤務先や年収を入力し、WEB上で審査を申込みます。

これをAIが過去の貸し出し実績を基に審査し、融資の可否を判定するというサービスです。

 

他行の動き

住信SBIネット銀行と日立製作所が、2019年4月を目途に、共同出資会社を設立し、10月から全国の地方銀行向けにAI審査サービスを提供すると発表しました。

契約者ごとに優遇金利を設定する等、新しいサービスにもつながると期待されているようです。

 

このサービスは、ローンの本審査でも導入することが可能で、通常なら2~3日かかっていた本審査手続きが、ほんの数秒で完了するようです。

いよいよここまで来たか、という感じですね。

 

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AI審査の注意点

事前審査が数分で完了するようになると、不動産業にも大きな影響があるでしょう。

銀行側のメリットとしては、早い段階で囲い込みができる効果を狙っているのでしょうが、意外に上手くいかない可能性もあります。

 

MUFGの住宅ローン金利は、他行に比べて低金利ではあるものの、最初に審査する銀行としては敷居が高い(審査が厳しい)面があります。

詳しくは、「不動産営業は住宅ローン知識で差別化せよ」で説明していますが、住宅ローン審査は、承認が得られやすい金融機関から行うのが基本です。

 

問題となるのは、顧客がこのサービスによって「融資不可」の判定を受けた際、他行の審査に影響するのかという点です。

通常、審査が不承認になると、その結果が記録として残り、次(他行)の審査時の参考にされます。

 

このような部分が不透明なままでは、不動産営業としてあまりオススメできないツールになる可能性もあるわけです。

このように、深く考えると、色々と心配な部分が見えてきます。

 

例えば、不動産営業から顧客に「スーモで簡単にMUFGの住宅ローン審査が受けられる」という情報を教えたとします。

その顧客が便利だと感じれば、AI審査を利用し審査を行いますよね。

 

当然、スーモの物件情報等を閲覧する機会が増えるでしょう。

この際、他社が掲載している物件を見つけ、問い合わせされることになるかもしれません。

 

このようなリスクを考えると、「不動産営業からわざわざ知らせるのはタブー」という暗黙のルールが蔓延る可能性もあります。

もっと言えば、不動産営業マンから「あれは使わない方がいいですよ」と言われる顧客が増えるかもしれません。

 

ビジネスモデルとして、広告塔となる立場の人達に嫌われる部分があるのは問題ですよね。

様々な銀行での取り扱いが増えれば、自然に広がっていくのだとは思いますが、メリットとデメリットを理解しておくことは大切だと思います。

 

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顧客への影響

顧客にとっては、ローン利用の可否についてすぐに判明する事が利点です。

書類提出等も簡略化され、15分程度でローンの利用ができる事が判明するのですから、便利なツールです。

 

しかし、今後もスーモの利用者だけが審査を受けることが出来る仕組みにするのは少し違和感があります。

MUFGには、不動産部門の会社(三菱UFJ不動産販売)がありますので、スーモと連携して顧客獲得数を増やす狙いもあるのかもしれません。

 

だとすると、このAI審査を利用する事によって、三菱UFJ不動産販売からの営業を受ける可能性が高くなるわけです。

三菱UFJ不動産販売は、支店数がそれほど多くないですし、地元の不動産業者には新規情報のスピードで劣るはずです。

 

顧客にとっては、不動産業者からのアプローチが1社増える事に繋がるので、この会社を選ばない人にとってはデメリットになるかもしれません。

 

まとめ

AI審査のサービスによって、住宅ローンが「組める」か「組めない」かの判断については15分で判断できるようになります。

しかし、健康面や会社情報等の細かい部分の審査と、金利優遇がどれくらいもらえるか等は、今まで通りに正式な審査をしなければ確定できません。

 

今後、このような部分までAIで自動化されていけば、本格的に住宅ローン審査が変貌することになります。

今のところは第一歩を踏み出したといった段階のように見えますが、この小さな一歩から未来が変わっていくものでもありますので、軽視することはできません。

日々、新しい変化に注目して、ベストな対応をしていきましょう。

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