今回は、不動産営業マンのある日の日常を、ありのままに書いてみます。
不動産営業には、「こんな日もあるよ」という話です。
普通のサラリーマンには出来ない仕事での体験談ですので、転職予定者等の参考にしていただければと思います。
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予定を息抜きにした日
その日は、なんとなく精神的に参っていて、いつものように働く気力が起きませんでした。
仕事が嫌になったとか、鬱になったとかいう事では無くて、単純に仕事の詰め過ぎで疲弊していました。
私にとっては、とても珍しい事だったので、思い切って「気分転換する」という予定に変更することにしたのです。
勤務中にリフレッシュするという感覚は、一般的な社会人の感覚には無い発想かもしれません。
不動産営業マンに関しては、個人の裁量に任せられている比率が高いと理解していただければと思います。
その月は、とても忙しくて、既に契約が2本とれていました。
ですから、一日くらいサボっても、全く問題が無い状況だったわけです。
リフレッシュする事も次の契約をとるための動きだと考えて、車で出かけることにしました。
私は、外出予定を記入するホワイトボードに「下見」と記入し、会社を出ました。
そして、郊外の方へと気が向くままに車を走らせました。
天気も良く、とても爽快な気分で大通りへと向かいました。
このように、営業職の動きは、上司がいちいち監視しているわけではありません。
新人の頃は別ですが、基本的には自由に行動し、契約さえとれていればどんな時間の使い方をしようが文句は言われないのです。
日々の動きについては、自営業みたいなものですね。
ドライブも仕事
予定を「リフレッシュ」に変更した私は、久しぶりにラジオを聞きながら国道を西に走り続けました。
ついでに周辺の物件価格と建物を下見すれば、一応は仕事もしたことになります。
気付けば、高尾方面まで来ていて、自然と市街地が混在する景色になってきました。
更に山道を目指すと、少し峠のような道になってきて、果樹園や小さな釣堀のような施設もチラホラと点在してきます。
そのうち、すっかり景色は山中になってきて、かなり非日常的な雰囲気を味わえる場所まで来ました。
車が止められる場所を見つけて、 山でしかない独特の空気を感じることに専念してみました。
すると、森林の匂いと、普段より大きく聞こえる小動物の鳴き声に気付きます。
結構なリラックス効果を感じて満足した私は、なんだかお腹が減ってきて、無償にラーメンが食べたくなりました。
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ラーメン屋のリサーチ
ふと、以前に聞いた有名なラーメン店を思い出し、「よし、行ってみよう」と思い立ちます。
「吾衛門」という、八王子ラーメンの有名店です。
国道20号沿いで、西八王子駅の近くにあります。
八王子ラーメンの特徴は、刻んだ玉ねぎがたくさん入っている事です。
噂通りに、普通の醤油ラーメンとは違う独特の味で、とても美味しかったです。
なんだか、懐かしいような、新しいような、不思議な美味しさです。
こんなサボリの動きが、意外にお客様との会話で役に立ったりもします。
ドライブで走っていながらも、職業病で道は覚えてしまいますし、物件があれば自然と目がいきます。
立派なサボリ行動ではありますが、全く役に立たないわけでもないのです。
サラリーマンには無い魅力
やるべき仕事を早めに終わらせて、癒される道へ車を走らせるなんて、営業ならではのエピソードですよね。
成績が出ている時に限りますが、不動産営業になって良かったと思う瞬間の一つです。
営業職は、大変な部分もありますが、圧倒的に自由度が高いというメリットもあります。
悪い所ばかり見てしまうと、「営業は大変な仕事」という事にしかなりませんよね。
でも、良い仕事をした時の報酬はサラリーマンよりも高いですし、一定のノルマをクリアしていれば、仕事中にドライブを楽しんでいても文句すら言われません。
良く考えて見れば、十分に相殺できる魅力があると思います。
まとめ
この日は、そのまま会社に戻り、夕方から少し仕事をしただけです。
私は、基本的にサボるのは嫌いですし、なんとなく後ろめたい気分になってしまいます。
たまたま成績が良かった時の話ですので、こんな日が頻繁にあるわけではありません。
人によっては、3日に1回くらいはこんな動きをとっている人もいますが。(笑)
それでも月に1本の契約がとれるのであれば、全く問題ない業界なのです。
要領の良い人には、きっとやめられない仕事になると思いますよ。