不幸になるために家を買う人はいませんよね。
誰もが、幸せに暮らすために家を買います。
しかし、不動産営業をしていると、色々な家庭の様子を垣間見ます。
幸せな結果と、不幸な結末の両方を目の当たりにする仕事です。
そこで、幸せになっている人達の共通点から、何かヒントを届けられたらと考えました。
もしかしたら、貴方の人生を変える話になるかもしれません。
人生において本当に大事な部分だと思いますので、真剣に受け止めてみて下さい。
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住宅購入の失敗例
住宅購入において、最も身近で大きなリスクは離婚です。
誰もが顧客の幸せを願っていますが、こればっかりはどうにもなりませんよね。
気の毒なのは、売却額で住宅ローンの完済ができない場合です。
アパート暮らしをしながら、残債だけを返済していくという結末です。
最悪の場合は、自己破産というケースもあるでしょう。
こんな事にはなって欲しくないものですが、一家離散になってしまうと、売却しか選択肢が無い場合も多いのです。
幸せのために買ったはずの家が、負の資産と化すことは避けたいものです。
関連記事「不動産営業が教える任意売却と破産と法的措置」
住宅購入の資格とは?
「住宅の購入資格」とは?
そう聞かれたら、普通は年収や年齢等の事を想像しますよね。
一般的には、「ローンが組めるか」という視点で購入資格を考えてしまうと思います。
しかし、ローンが組めるからといって、住宅購入後に幸せになれるとは限りませんよね?
仕事柄、意図せず不幸になってしまった人達を見ることもあります。
そんな時、住宅購入の本来の意味を考えずにはいられません。
本当の購入資格とは、「家族と幸せになれる人」なのではないかと痛感するのです。
ずっと家族で仲良く暮らしていける事が、幸せになる為の最低条件だと思います。
仮に、収入が減って家を売る事になっても、家族仲が良い人には救いがありますよね。
家が無くなっても、一緒に頑張れる家族がいればお互いに助け合うことができます。
ですから、極論を言えば、「どうやってローンを払っていくか」よりも「どうやって仲良く暮らしていくか」の方が大事なのではないでしょうか。
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すれ違いは不幸の始まり
先日、スーパーの駐車場で、年配の女性が車に荷物を積んでいました。
見たところ、65歳前後といった感じの女性でした。
そこへ、ご主人と思われる白髪混じりの男性が、大きめの荷物を抱えてやってきました。
ご主人は、ドアを開ける為に、地面に荷物を置こうとします。
すると、奥さんが「下に置かないで!」と強い口調で言いました。
間髪入れずに「腰いためるから!」と怒りますが、間に合わずに荷物を地面に置かれてしまいました。
ご主人は、少し気分の悪そうな顔をし、そのまま黙って荷物を積み込んでいました。
これ、とても勿体ない話だと思いませんか?
奥さんは、地面に荷物を置くのが汚い、という理由で怒鳴ったのではありません。
ご主人の腰を心配していたわけです。
しかし、言い方が悪いばっかりに、相手は嫌な気持ちになりました。
ご主人は、返事もせず「小うるさいな」とでも思っている様子でした。
本来なら、自分の体を心配してくれたと感じる場面です。
自分が愛されている事を、嬉しく思える場面だったはずなのです。
せっかく心配した奥さんも、ご主人の態度に不満を感じたでしょう。
まさに、気持ちのすれ違いというやつですよね。
このエピソードは、少し言い方をやさしくするだけで、幸せはやって来るという事を示唆しています。
少し言葉に気を付けるだけで、未来は変わるとも言えるのではないでしょうか。
些細な事でも、積み重なれば夫婦の関係に亀裂が生じることもあります。
家族の幸せのために、意識したい教訓ですね。
このような部分に目を向けていけば、購入資格が手に入りそうな気がします。
結婚は我慢ではない
「結婚は忍耐だ」等と言う人がいますが、この意見には非常に違和感を覚えます。
私も結婚していますが、そんな風に感じたことは一度も無いからです。
とても夫婦仲が良い知人等に聞いても、全く我慢をしている感覚は無いそうです。
つまり、家庭が思うようになっていない人が、「結婚は辛いものだ」と結婚観を正当化しているように思えるのです。
「仕事は辛いものだ」と言って働く人がいるように、結婚生活についても「こうゆうものだ」と自分に言い聞かせているのかもしれません。
好きな仕事をして働いている人からすれば、「何故、そこまで我慢して働くのか」と不思議に思われているのと似ています。
考えてみれば、結婚生活は仕事でも義務でもありません。
労働の場合、お金を貰って働くのですから、ある程度の我慢は仕方ない面もあります。
しかし、結婚は相手の事を好きで一緒になったわけですから、『我慢』が正解なわけがありません。
無理な我慢をするのではなく、お互いを思い合って仲良く暮らすのが結婚のあるべき姿です。
我慢と忍耐の原因
結婚生活に対して、我慢や忍耐といった感情を持つのは、何か不満があるからですよね。
そして、不満を解消する事ができないから、我慢するしかないのでしょう。
私は、人が何かを我慢するときの苦痛は、相手への愛情が軽減させると思っています。
例えば、子供にわがままを言われても、我慢とか忍耐という感覚は起きません。
もしも、妻又は夫の事を子供と同じくらい愛していたら、そこに我慢とか忍耐という感覚は無くなるという事です。
ですから、夫婦生活において忍耐を感じる人は、相手に対する愛情が減少していることが原因だと思います。
子供に対しては無償の愛を持てるのですが、相手が大人だと有償の愛になりがちです。
自分にメリットがなければ愛情が減るなんて、夫婦としては寂しい事です。
幸福な夫婦の共通点
ある時、とても仲が良い夫婦には、ある共通点がある事に気づきました。
それは、「付与と感謝が増幅する」という共通点です。
簡単に言うと、夫婦のどちらかが先に与える側になり、それに対して、相手も言葉や行動によって感謝を返すのです。
そして、「またやってあげよう」という方向に発展し、お互いの感謝が増幅していきます。
相手の為に自分の労力を割くことに見返りを求めず、子供に対する愛のように無償で接しているのです。
これを、夫婦のどちらかが先に始め、相手がそれに感謝をして増幅させることができた人達は、おしどり夫婦になっているのです。
このような要件を満たした夫婦は、健康上の不幸が無い限り、精神的に満たされた人生を送るでしょう。
ですから、これを意識して努力すれば、幸せに繋がるという事ですね。
勿論、住宅の購入資格にも繋がる話です。
まとめ
住宅を購入して幸せに暮らしている人の共通点は、『夫婦仲が良い』という事です。
会社の場合、「この会社に行きたい!」と懇願しても、入社して数年経つと忍耐で働いていたりするものです。
入社前には詳しくわからない部分もありますし、しかたのない事ですよね。
それに、会社の方針等は、自分では変えられませんから、我慢するか転職するしかありません。
でも、結婚はこれとは違い、努力で改善できる部分もたくさんあります。
それに、家庭が安定していれば、仕事が多少辛くても頑張れるものですよね。
結婚生活こそ、最も大切にすべき「幸せの根源」ではないでしょうか。
このような話を真摯に受け止められない人は、最悪の結末を迎える人かもしれません。
くれぐれも、ご注意ください・・。