売買の仲介営業は、建売住宅を売るのがメイン業務です。
この仕事は、どのエリアで働くかによって、かなり年収が変わってきます。
そこで、独断と偏見にはなりますが、私の経験上で稼げると感じたエリアをご紹介したいと思います。
主に、東京都下に限る情報ですが、不動産営業職に転職する際の参考にしてください。
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主要沿線の特徴
東京の主要な沿線は、都下(西)から都心(東)に向けて走っています。
東京北部の位置を都心に向かって走るのが西武池袋線、西武新宿線で、中部から南部の位置で走るのが中央線、京王線です。
西武池袋線は、田畑が多く残っている地域が多いです。
2022年問題に絡んで、今後も多くの建売物件が出て来るエリアだと思います。
西武新宿線は、バブル期に中央線沿線から北側に広がった市街地が広がるイメージです。
基本的に駅前の広がりが小さく、街の大半は比較的に平らな住宅地で形成されています。
中央線は、最も利用者数が多く、駅前の繁華街の広がり方が他の沿線とは別格です。
但し、郊外エリアでは、少し販売が困難な事情を抱える地域もありますので、後述します。
京王線は、南に山を抱えていて、住宅地として使える面積が狭い反面、自然との調和が魅力の街並が特徴です。
その他、東京エリアと横浜エリアを繋ぐ東横線、立川から川崎を繋ぐ総武線等もありますが、局地的に良い場所はあるものの、少し特殊なエリアだと思います。
西武池袋線でオススメの駅
西武池袋線は、西東京市から練馬区がメインとなる路線です。
価格帯としても振り幅が大きく、どんな顧客が来ても対応しやすいのがメリットです。
都下でオススメの駅は、東久留米です。
物件価格が3千万円前後のエリアなので、他の高額帯地域に比べて顧客数も多く、新規物件も安定して出て来ます。
それなりの集客力がある会社であれば、年収600万円以上は確実に狙えると思います。
都内では、練馬駅がオススメです。
家探しをしている人の数が多く、物件価格もそれなりに高いです。
3階建等も増えてくるエリアです。
ライバル会社も多いので、差別化できる営業力が必要ですが、成功できれば年収800万を超えられるでしょう。
西武新宿線でオススメの駅
西武新宿線は、池袋線よりも少し顧客数が少ない印象があります。
西東京市、杉並区北部、中野区北部を通る沿線で、バスで中央線の駅を使う人も混在しています。
この為、出来れば利便性の高い中央線沿いに住みたいという人も多いのだと思います。
実力次第では少し厳しく感じるかも知れませんが、花小金井駅あたりでも十分に稼げる市場があります。
田無周辺では6千万円超の物件も出て来ますし、少し下がれば3千万円前後の物件も多い地域です。
年収としては、500万円以上が可能といったイメージです。
杉並区をターゲットにするならば、上石神井駅がオススメです。
中野区をターゲットにするならば、鷺ノ宮駅でしょう。
できれば、このエリアで年収700万円以上を目指したいですね。
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中央線でオススメの駅
中央線は、少し説明が難しい部分がある沿線です。
誰もが知る人気沿線ですが、街の広がりが大きい分、それぞれの地域性に特徴があります。
同じ中央線でも、駅によってかなりイメージが異なり、人々が感じるステータスに影響しています。
日野市周辺等は、まだまだ開発の遅れを感じる場所もあり、電車の車窓から田畑も見えます。
それでも人気はありますが、価格と利便性のバランスが難しいエリアです。
立川市周辺では、町内会等が多く、地元を愛する人が多い印象です。
他のエリアに行きたがらないので、紹介する物件数が少なく、難しいエリアという印象があります。
都下で働くのであれば、西八王子駅周辺がオススメです。
中央線の場合、これくらいまで下がると物件数も多くなるので、逆にやりやすい面があると思います。
都内に比べて物件価格が安いので、年収的には「600万円前後稼げれば良い」といった感覚の人に向いている地域です。
もっと高額年収を狙って都内で働くなら、オススメは中野駅です。
競合他社も多いですが、属性の良い顧客が多く、物件数としてもそれなりに出て来ます。
このエリアでは、年収800万円以上を目指して頑張っていけると思います。
京王線でオススメの駅
京王線は、南側に行く程、傾斜が多い土地が増えます。
高幡不動よりも西側では、駅から数分で山坂が始まる場所も多いです。
ジブリ映画「耳をすませば」の舞台とされている聖跡桜ヶ丘駅も、南側には映画で出て来るような丘陵が広がっています。
京王線は、このような山坂が物件価値を下げてしまう傾向があります。
そこで、オススメとなるのは、調布駅です。
西にも東にも物件が振れますし、調布自体も便利で人気のある場所です。
ここも、十分に年収800万円以上を目指せるはずです。
23区内でオススメのエリア
ここまでにご紹介したエリア以外では、世田谷区、杉並区、目黒区、北区等も、年収800万円超を狙えるエリアです。
但し、都心の人気エリアでは、土地が余っていませんので、物件数が不足している事も多いです。
世田谷区については、比較的物件数がありますので、狙える駅もたくさんあります。
北区は、3階建がメインになりますが、物件数もそれなりにあり、顧客数も多いです。
個人的には、北区は顧客数も多い印象があり、最も稼ぎやすいエリアだと感じます。
まとめ
この記事でご紹介したようなエリアでトップ営業になると、年収は1千万円を超える事もあると思います。
勿論、歩合の設定にもよりますが、人気エリアでエリアトップになる位の実力者は、それくらい稼げる会社を選んでいるはずです。
地方から就職する人も、東京で転職を考えている人も、今回ご紹介したエリアを意識して会社選びをすると年収UPに繋がると思います。