宅地建物取引士の模擬試験は、受講先に迷う人が多いと思います。
模試を選ぶ時のポイントは、「予想が当たる」・「解説の質が良い」の2つです。
この記事では、模試受講前に知っておくべき事を踏まえながら、オススメの受講先について解説していきます。
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模試を受ける意味
模擬試験を受けるのは、自分に合格レベルの実力が備わったのかを確認する為ですよね。
時間配分を確認しながら本番に慣れる、という意味もあります。
ですから、一通りの勉強が終わっていなければ受講する意味がありません。
まだ暗記する作業がたくさん残っている状態では、自分を試しても費用と時間の無駄になってしまいます。
実力の確認は、勉強が完結しなければ確認する意味が無いと考えましょう。
それぞれの勉強の進み具合に合せて、どのタイミングで模試を受講するか考える必要があるのです。
一般的には、本試験の約一カ月前くらいに模試を行うスケジュールを組む人が多いのではないでしょうか。
しっかりと予定を組んでいきましょう!
模試と過去問の違い
模試で出題される問題は、受講先のスクール等がどのような趣旨で作成するかによって特徴が異なります。
要するに、各社でコンセプトのようなものがあるわけです。
例えば、「法改正と未出題に対応する」というコンセプトで作成された模試の場合、改正点を中心に構成された模試になります。
また、「間違えやすい部分の強化」というコンセプトで作成された模試は、正確な暗記力を試すような問題が多くなるでしょう。
このように、スクール等の模試作成元が何に着目して作成しているかによって、問題内容の傾向が変わります。
これに対し、過去問は実際の試験で出題されたものですから、本試験そのものの出題バランスで練習ができます。
つまり、スクール等が作成する模試よりも、過去問の方が本試験に近い模試教材であることを忘れてはいけないという事です。
模試の種類と回数
模擬試験の種類にもは色々な形態があります。
本試験さながらに会場へ出向いて受ける模試もありますし、とても簡易的なものも存在しています。
手頃に受けられる模試が良い場合は、WEBや郵送で取り寄せ、自宅で受講できるものを選べば良いでしょう。
わざわざ会場まで行く時間等を考えると、家で勉強していた方が有意義な気がします。
コロナウイルス対策としての視点でも、自宅学習がメインとなるでしょう。
会場受験は、練習しなければいけないほど難しいものではありませんし、いくら練習しても多少の緊張はするものですよね。
ですから、勉強量で自信をつける事の方が重要だと思います。
模試の受講回数についても、各社で色々なコースがあります。
大事なのは、自分の勉強のペースに合わせて受ける事です。
勉強が遅れているのであれば、模試を受けるよりも、過去問や暗記の時間に充てた方が賢明です。
スクール側は、「たくさん受けた方が良い」と思わせる宣伝文句でアピールします。
しかし、大事なのは模試を受ける回数では無く、模試を受ける前までの勉強量です。
ですから、私は、模試は多くても2回までで充分だと思います。
但し、「半分は学習、半分は模試」のような受講内容の場合、これ以上の回数でも良いと思います。
重要なのは、むしろ過去問の反復と、出題箇所(内容)の理解です。
模試を自宅で受けるだけで済ませたい人は、出版物の模試で練習しておけば充分だと思います。
私のオススメは以下の書籍です。
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模試の申し込みと受講時期
模試の主催者側は、申し込み時期を限定する早割特典を打ち出して受験生を誘います。
しかし、割引を受けるために勉強しているわけではありませんよね?
料金が多少高くても、本当に効果のある模試を1回受けた方が良いと思います。
適切な時期に受講する為にも、勉強量のゴールが見えた時点で申し込めば良いでしょう。
模試を受けなくても合格はできますので、全く焦る必要はありません。
適切な受講時期は、貴方の勉強が一通り終わった時です。
8月頃に模試ができる状態になるのが理想ですが、一般的には9月末から10月上旬で受講できる状態になる人が多いと思います。
模試の受講について決断
私は、模擬試験は必ず必要なものでは無いと思っています。
その一方で、受講してマイナスな行為でもないので、勉強が予定通りに進んでいる人には復習効果等のメリットもあるとも思います。
基本的には、直近の過去問をやらずに残しておき、試験直前に模擬試験として挑戦する。
本来、これが最も有効な本試験対策だと思います。
これで合格できれば、当年度の試験にも合格できる可能性が高いでしょうし、本当の実力が判断できる手段です。
しかし、試験勉強の最中で過去問を使って学習しますので、新鮮味はなくなりますよね。
やはり、最後に腕試しをしておきたいというニーズもあると思います。
私も結局は受講してしまったので、よく気持ちが分かります。
何度も言うようですが、勉強が不十分な状態で模試を受ければ、必ず不甲斐ない結果に終わります。
模試を受けることで自信を失くしてしまう可能性もありますから、受講の決断にはよく状況を考えて欲しいです。
受験前にモチベーションが下がる原因となるのは意味がありませんから、模試を受ける際のタイミングは本当に重要です。
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模試の実体験と感想
最終的に、「念のため模試は受けておこう」という結論に至る人は多いです。
私もその一人でした。
テキスト等にお金はかけませんでしたが、迷いながらも模試だけは受けることにしました。
郵送式の模試だったので、料金も安かったです。
しかし、「受けなくても合格していた」というのが正直な感想です。
模試で間違えた問題は、なんとなく気になってしまいますよね。
すると、「一応、復習して勉強しておこう」という事になります。
でも、その時間があるなら、過去問の精度を上げたほうが良い人も多いはずです。
出題されない部分の勉強量が増えてしまい、模試のコンセプトに振り回された格好になる可能性がありますので、その点は注意が必要です。
実際のところ、模試によって知識は増えるので、合格の可能性は上がっていたのかもしれません。
でも、必要の無い部分の勉強に付き合わされているように感じるところもあったのです。
ですから、模試の受講先には細心の注意を払って決断して欲しいと思います。
ここは、賛否両論で意見が分かれるところかもしれませんね。
オススメの模試受講先
模試の内容や解説が悪かったわけでも無いのですが、やはり過去問に勝る勉強は無いと実感する結果となる事が多いようです。
同僚の宅建士達にも聞いてみましたが、同じような感想を述べる人が多かったです。
それでも「一応は受講をしておく」という場合は、いくつかのスクールに資料請求し、自分の目で吟味しましょう。
TAC、LEC、大原等がオススメされることが多いですし、私も問題ないと思います。
一方で、小さなスクール等でも良い模試はあると思います。
貴方が望んでいる「コンセプトが何か」という視点で選ぶことをオススメします。
例えば、「予想が当たる」という視点で探すのと、「過去問の知識を試す」という視点で探すのとでは、大きく違ってきますよね。
各社の宣伝文句や、教材の特徴等から傾向を掴むと良いでしょう。
結論としては、最後の仕上げとして使う模試ならば、フィーリングの合うスクールで受ければ良いと思います。
解説との相性を考えると、自分に合ったテキストを出版しているスクールの模試を選ぶと良いかもしれません。
まとめ
時間配分の練習は、過去問を本試験さながらにやってみる事で解決できます。
過去問に勝る模試はありませんから、まずは過去問の勉強を完了することを前提としましょう。
模試を受講する事にしたとしても、自宅で受講できる媒体で十分だと思います。
試験前の貴重な時間を有効に使う事も、合格するための近道です。
この記事を通して、「果たして模試は必要なのか」という部分について、もう一度よく考えてみてください。
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