営業系の記事の中には、転職をためらわせるような内容のものも多く見かけます。
実際のところ、行かない方が良いと思うような会社も存在はします。
でも、一概には言えない部分もあり、ちょっと違和感を感じる記事も多いです。
この記事では、実際に不動産業界を渡り歩いた立場から、そのような不安に対して嘘のない真実をお伝えしておきたいと思います。
不動産営業はやる価値があるか
ネット上に存在する記事には、肯定と否定という2つの切り口があります。
何かを肯定(オススメ)する記事を書く人は、成功体験に基づいています。
反対に、否定(注意したほうがいい)という記事を書く人は、失敗体験に基づいているのです。
資格試験の勉強等でもそうですが、合格した人に難易度を聞くと
「そんなに難しくないよ」
といった前向きな答えが多くなります。
しかし、不合格だった人に聞くと、
「あの試験は本当に難しいよ」
と言っていたりするものですよね。
上手くいかなかった経験を持つ人は、その事を否定しないと自分の落ち度を認めることになるからです。
これを踏まえて、どちらの意見に目を向けるべきでしょうか。
否定的な意見に従い続けていたら、きっと何も達成できない人になってしまいますよね?
ですから、不動産営業をやる価値はあります。
参考記事
そもそも、この世にやる価値が無い事なんて、それほど存在しないのではないでしょうか。
事実、不動産業界で高額年収を実現している人はたくさんいますし、あなたにもそれができる可能性は十分に存在しています。
にもかかわらず、無責任にあなたの可能性を否定する言葉を信じる必要がどこにあるのでしょう。
それに、やってみてダメだったとしても、何が悪いというのでしょう。
悪いのは、その失敗体験を人に押し付ける行為のほうではないでしょうか。
彼等は、そうやって「あなたも失敗するよ」と発信することで、人を助けているつもりなのかもしれませんね。
不動産業界への不安要素
私は、不安を感じる根本は、実際の不動産業界がどんな様子なのかが見えないことにあるのだと思います。
不動産業界には、暴力団が絡んでいるイメージや、体育会系の指導が横行しているといったイメージがある人もいるのかもしれません。
東京都には暴力団排除条例というものがあり、反社会勢力と思われる相手との取引を防止しています。
不動産取引をする際には、契約時に相手が反社会勢力との関係がないことを確認することが責務とされていますから、このようなリスクについては心配の少ない時代になりました。
体育会系と言われる指導については、会社によっては今でも存在しているとは思います。
しかし、これは当たり前のことを強い言葉で言われる程度のことですし、営業側に問題があるから指導される部分もあります。
私は、そういった指導自体を肯定するつもりはありません。
でも、暴力を振るわれるわけでもないですし、成績が悪い時期や、失敗をした時に少しくらい小言を言われるのは、しかたのないことだと思うのです。
仕事の結果が悪くて怒られるのは、どんな業種でも同じことですよね?
小言を言われたくなければ、しっかりと仕事をしていれば良いわけです。
どうしても怒られるのが苦手だという人は、大手不動産会社がお勧めかもしれません。
大手でも強い口調で怒られることは当たり前にありますが、小規模な会社に比べておとなしいと思います。
パワハラやコンプライアンスに敏感な社風であることが多いので、「やりすぎ」というレベルまでいく可能性が低いわけです。
大手でもブラック企業に近い社風を持つ会社もあるかもしれませんが、それはネット等でリサーチすれば簡単に社名が出てくると思います。
参考記事
会社を辞める理由が重要
異業種から不動産営業になることを検討する場合、今の会社を辞めることを検討しているわけですよね?
考えてみれば、「不動産業界は止めた方がいい」と言う人も、その決断をして転職をしたわけです。
そして、結果が出ずに辞めたので、更に転職をし、「止めたほうがいいよ」と発信していることになります。
むしろ、そのリセット癖(転職)を改めた方が良いのではないかと心配になってきませんか?
私は、飛び込む勇気を持てる人のほうを尊敬します。
しかし、飛び込んだからには結果を出すまでやる覚悟が必要だとも思います。
会社を去る時、そこにステップアップの意識があれば、大いにチャレンジすべきなのではないでしょうか。
会社を辞める理由の中に逃げたい思いが強い場合、結局は転職が続いてしまうのではないかと思うからです。
まとめ
何かを「やめたほうが良い」という記事を見た際には、今回の話を思い出して自分の思考で判断してみてください。
私は、例え失敗に終わったとしても、人生の中で貴重な経験ができる世界だと思います。
それは、決して無駄ではありませんし、チャレンジしない人よりもスゴイと思います。
不動産営業がどんな仕事で、どんな人が成功しやすいのかについてもご紹介していますので、興味がある記事から覗いてみてください。