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大手不動産会社勤務のメリットとデメリット

 

大手不動産会社と小~中規模の不動産会社では、色々と働き方や雇用条件についてかなり異なる部分があります。

これは、不動産業界に限らない話でもあるので、大手企業志望の方々には共通して参考になる部分があると思います。

この記事では、実際の就業経験から、両社(会社規模)の違いについてご紹介したいと思います。

皆さんの転職活動の参考になれば幸いです。

 

大手不動産会社のメリットとは?

大手不動産会社のメリットというと、真っ先に『安定』という言葉が浮かぶかもしれませんが、不動産業界においてはあまりしっくり来ない面があります。

確かに、潰れないで成長してきたからこそ大手になるわけですし、倒産しにくいとは言えると思います。

 

しかし、会社が潰れにくい規模だとしても、営業マンとして稼げなければ『自身の安定』にはなりません。

それに、コロナの影響も甚大ですし、大手が潰れないという時代でもなくなってきましたよね。

 

内勤職なら別なのですが、大手不動産会社としての恩恵は、もっと別の部分にあると思います。

大手では、各自の能力に関わらず、『誰でも出来る可』が進んでおり、等しく手厚い福利厚生が受けられます。

 

一方、営業職として大手のメリットを考えると、「反響数」という事になります。

歩合が設定される営業職であるからには、大手でも一定の結果を出さなければ、在席し続けることが苦しくなっていきますから、『安定』とは言い難い状況になるでしょう。

 

話を整理すると、仕事の評価制度と待遇面では、確かに大手不動産会社のメリットがあると感じました。

営業職という立場からすれば、大手の看板による信用力と、反響数が最大のメリットということになります。

また、大手の場合、「歩合の設定が急に変更された」とか、「歩合が支払われるまでの期間が長すぎる」といったトラブルの心配が無いのも良い点だと思います。

 

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評価制度と環境

大手不動産会社では、目標の達成度に合わせた適正評価でボーナスが支給される等、評価制度が優れている傾向があります。

昇給についても、明確な基準がある等、「こうなれば給料があがる」というビジョンが描きやすいのも良い点だと感じました。

 

その他、営業ツールや備品の充実についても有利な面があります。

小さな会社では、自分で購入せざるを得ないような備品が全て揃っていて、迅速に営業活動ができる環境です。

 

そして、やはり最大のメリットは、ブランド力による信用と集客力だと思います。

興味のある方は、別記事「求人情報から不動産会社の社風を掴む方法」も参考にしてください。

 

大手不動産会社のデメリットとは?

メリットだけを見ていると、大手不動産会社が有利だと思うかもしれません。

でも、デメリットもしっかり存在します。

事実、今の私が不動産会社に入社するとしたら、おそらく大手不動産会社を選択しません。

 

あくまでも私の場合であって、一般的には大手不動産会社の方が良いと思う人が多いと思いますが・・。

この辺の理由について、もう少し詳しく説明していきますね。

 

私が思う大手企業での最大のデメリットは、書類や手続きが多いという部分です。

もっと細かく言えば、営業マンとして動きに制約が出るということです。

規則なども細かく、いちいち上司の承認をとらなければなりませんので、他社より速く動くことが出来なくなります

 

このような大手特有の部分にストレスを感じるとか、「自由にやらせてもらえれば他社に負けない」という自信がある人は、小~中規模の会社の方が適していると思います。

 

大手の縛りはハンデ

大手不動産会社では、組織としてのルールが厳格で、上司への提出書類や、情報共有するためのPC入力作業等が多いです。

道具や備品は揃っているのですが、それらを活かす営業時間を削がれています。

 

つまり、営業活動に集中したい人にとっては、ちょっとイライラしてしまう環境でもあるわけです。

定期的な講習や行事等、参加義務を課されるイベント等が多いのもマイナスポイントです。

 

私の場合、営業マンとしての動き方自体についても自由度が低いと感じました。

訪問先によっては、必ず上司同行でなければなりませんでしたし、入社直後は勝手に資料を渡すこともできませんでした。

 

システム課によるセキュリティチェックで、PC閲覧画面やメールが監視されており、何もダウンロードや更新ができないのも不便でした。

徹底した会社の信用防御が、営業活動の邪魔になる事がよくあったのです。

しかし、器用に立ち回れる人なら、あまり気にならないのかもしれません。

 

代わりがいくらでもいる

大手不動産会社にとって、営業マン1人の存在価値は非常に低いものとなります。

大手企業は、誰かの能力に頼るような体制ではなく、誰でも平均的な実績を出せる環境と組織を構築することに長けています。

 

ですから、「代わりはいくらでもいる」という状況でもあるのです。

小さな会社では、「辞めてもらっては困る」といった従業員優位な立場になるケースも多いと思いますが、大手企業においては社員1人の存在価値は小さなものです。

 

歯車の1つとして働く感覚があり、特別な存在にはなり得ない環境と言っても良いと思います。

トップ営業としての価値も、基本的には会社側の力が働いていることが多いので、それほどチヤホヤされません。

 

会社のイメージを壊さず、淡々と指示やルールに従える人は、大手勤務が良いのではないでしょうか。

実力で這いあがりたいとか、独立志向のある人は、規模の小さな会社をお勧めします。

 

小さな不動産会社ではどうなの?

小~中規模の不動産会社は、雇用条件や環境の充実度では大手不動産会社になかなか勝てません。

ですから、『歩合を魅力的にする』という方法を採用して対抗することになります。

 

中小規模の会社では、基本給は低いけれど、売れれば大手にいるより稼げるよ?というコンセプトで人材を集めるのです。

営業力に自信がある人が集まりやすく、少数精鋭の体制が実現しやすい効果もあります。

 

手放したくない人材が現れたら、基本給を上げる選択肢もあるわけです。

営業側としては、多少不安定な雇用環境ではあるものの、営業活動に集中することができ、結果に対するリターンが大きくなるメリットがあります。

 

コンプライアンスに違反しない限り、自分の好きなように活動できますから、自分の営業スタイルを確立させている人は、こちらのほうが気楽で良いと感じる人もいるでしょう。

要するに、小~中規模の不動産会社は、中~上級者向きの就職先ということですね。

 

別記事、「小さな不動産屋への就職でも心配ない?」も参考にしてみてください。

 

業界の縮図について

会社の大小は、飲食店に例えると分かり易いです。

デニーズやジョナサン等のような、大手フランチャイズと、個人で出している専門店の違いとよく似ているのです。

 

ファミリーレストランでは、誰がつくっても同じ味が提供できるように調理場環境等を構築していますよね。

アルバイトを多く雇用し、誰かがいなくなっても潰れるようなことはありません。

 

一方、個人の専門店の場合、その店にしか出せない味を売りにしています。

誰かに代わりができず、真似をすることも難しいのです。

量産できない事に価値を見出し、それを強みにしています。

 

小さな会社には、小さな会社しかできないサービス(営業力)があり、局地戦の勝負で大手に勝る部分があるということです。

ニッチなニーズに対して特化しているお店もあるでしょうし、単純にサービスの濃さで勝負しているケースもあると思います。

 

自分の仕事に独自のこだわりを持ちたい人は、大手就職には向きません。

むしろ、小さな会社や起業に向いている人だと思います。

それぞれの適正に会った就職先を選んでみてください。

 

まとめ

営業マンとしての実力が乏しいうちは、大手企業の看板は強い味方になってくれるはずです。

そして、その会社のルールに慣れてしまえば、とても居心地の良い場所になるかもしれません。

一方、将来の独立を考えている人や、営業スタイル歩合率を重視する人にとっては、大手企業ではないほうが性に合うでしょう。

このように、自分の実力と将来像によって、会社選びをすると良いと思います。

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