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不動産営業 年収と歩合

住宅営業の平均年収はどのくらいなの?

不動産関係の営業職を目指す方々や、単純な興味から年収を知りたいという方々は、この記事を読んでいただければ概要が掴めると思います。

特に、就職や転職を考えている人にとっては今後の年収目安となる情報ですから、少しでも詳しく知りたい部分だと思います。

私が業界で見てきた範囲で、業務内容を交えながらまとめておきますので、参考にしていただければと思います。

 

住宅営業とは

まず、住宅営業という職種についてお話ししておきますね。

ここで言う「住宅営業」とは、建物の請負契約をとるのが仕事の人達です。

つまり、住宅展示場などにいて、ハウスメーカーの注文住宅を受注するための営業マンのことです。

 

住宅営業の年収は、当然ながら会社の給与条件によって幅があります。

歩合制の場合が多く、その設定条件が各社で異なるわけです。

 

通常は、基本給+歩合が毎月の給料で、営業成績に比例したボーナスが出る給与形態がとられています。

宅建(宅地建物取引士)などの資格を持っている場合は、これに資格手当がプラスされます。

 

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建築会社の大きさによる年収の違いとは?

年収は、建築会社(ハウスメーカー)の規模が大きいほど高い傾向があります。

(あくまでも「傾向」ですので、全てではありません)

小規模企業なのに、大手に勝てる給与制度をとるケースはかなり稀です。

 

事業規模が大きな会社は、様々な強みを持っていますから、優良な顧客を集客することができます。

その分、給与などの待遇が良いと考えれば分かり易いですよね。

 

大量に資材を仕入れることで1棟当たりの単価を下げることができますから、利益率も高いです。

工務店等が同じものを建てようとすると、もっと高くなるということなので、大手よりも良い給料は出せない・・ということになるのです。

 

このような事情から、大手ハウスメーカーの利益率は他社に比べて高く、社員に支払える給与額の枠も広がるということです。

勿論、大手企業にはCMや広告費用の他、上場を維持するためのコストといった大きな支出もある為、収益率が高いからといって、とてつもなく給与が高いわけでもありません。

 

また、ダイワハウスや積水ハウスのような超大手では、住宅事業以外にも大きな仕事(商業施設の建設、公共施設、工場、倉庫、マンション等)を受注していて、そちらの収益寄与が大きいという特徴もあります。

 

住宅営業の歩合設定のいろいろ

多くの建築会社(ハウスメーカー)で採用されている歩合制ですが、その設定には様々なものがあります。

私自身も住宅営業として働いていた時期がありますので、まずはその時の歩合設定を解説しておきます。

 

私が在籍していたのは、一部上場の大手企業ではありましたが、業界での規模順位では中位くらいだと思います。

一応、テレビCM等もしている規模の会社です。

 

歩合設定は、基本給や勤続年数に関わらず、一棟契約すると8万円がもらえました。

それにプラスして、利益率の数パーセントがボーナスとして付与されます。
但し、「会社が規定する1棟当たりの利益率を維持していること」という条件はありました。

 

住宅一棟を受注して、引渡しが完了するまでには数か月かかりますから、収益率が低すぎるのは建築会社にとって相当なリスクになります。

会社が大きいほど多くの利益が必要になるので、実際にはそれほど儲かっていないという会社が多いのが現実です。

 

昨今は、原材料コストが高騰しているので、営業マンの歩合についても設定が厳しくなる傾向にあるのではないでしょうか。

1棟あたりの収益率が悪い場合、営業マンの歩合は発生しなくなってしまいますから、そういった意味でも状況は厳しくなったと思います。

 

私のいた会社では1棟につき8万円とされていましたが、このようなインセンティブが全くない会社もあるはずです。

 

4.総合的な平均年収の幅

報奨金という形に集約している会社では、「1棟いくら」という感覚ではなく、「儲かった中から数パーセントあげるね」という形をとることが多いようです。

先程の説明にもあったように、建物1棟から得られる利益は会社によって異なります。

 

ですから、「顧客集客力と利益率の高い会社は歩合も高くなる」ということです。

報奨金の場合、大体1~10%で設定されていて、金額にすると7万~20万円の間になることが多いのではないかと思います。

 

稀に、報奨金が高く設定されていて、1棟受注すると50万円前後もらえるような計算になる会社も見かけますが、基本給がかなり低いです。

年収として考えた時には、400~600万円位の中にいる人が圧倒的に多いはずです。

 

かなり優秀な成績な人達の年収では、600~1200万円位まではいました。

これくらい貰えると夢がありますが、それに見合った忙しさもあります。

 

5.住宅営業の実際の給与明細

最後に、私が中途採用で採用された時の給与明細内訳を記載しておきますね。

30代で住宅(請負)営業経験無しの中途採用で入社し、初めての報奨金をもらった時のものです。

 

入社して間もない頃の手取りですので、ミニマムの年収基準として参考になると思います。

求人サイトの募集欄を見る際に比較すると誤差が起きにくいと思いますよ。

基本給:245,300円
扶養手当:5,000円
残業手当:26,113円
資格手当:30,000円
報奨金手当:80,000円
通勤手当:16,390円

この月の場合、総額は402,803円です。

ここから社会保険や雇用保健料、所得税、厚生年金、健康保険料等を差し引いた手取り額になります。

手取り額としては346,315円です。

 

因みに、この年(入社1年目)の年収は、総額で4,736,665円でした。

夢があるのか、ないのか、微妙なところですよね。

 

勿論、成績が良ければ、1千万円プレイヤーになれる業種です。

別記事でも年収について取り上げていますので、参考にしてみてください。

 

参考記事

「不動産営業の年収と歩合が当てにならない理由とは?」

「不動産仲介営業の歩合1年分を公開」

 

6.まとめ

住宅営業の場合、状況的に初年度から活躍できる人は少ないです。

覚える事が多いので、数件の契約しかできない人が殆どだと思います。

年収は、会社の条件にもよりますが、400~700万円くらいを目安に考えると良いと思います。

住宅営業は、年収云々というよりは、この仕事への情熱とか、どんな営業マンになりたいかといったビジョンが明確な人でないと難しい仕事でもあります。

この記事を通して、住宅営業の給与について、大凡のイメージを掴んでいただけていたら幸いです。

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